第114回水族館ネット句会

　

5月兼題　城　若葉

◎◎◎22 沖かけて沸く峰雲や砂の城　　　柚香
◎◎○○14 目瞑れば翼生まるる若葉風 　芽茶
◎◎○○20 城跡は風棲むところ麦の秋 　芽茶
◎○ 2 城の石垣草引くための命綱 　　　織女
◎○3 青芭蕉すつくと城門修理中 　　　織女
◎6 花嫁のヴェールに遊ぶ若葉風　　　 KUMI
○○○○○23 若葉冷石の中なる鸚鵡貝　　 九鼠
○○○12 城ありし辺りを夜の時鳥 　　　　真里子
○○○17 若葉雨座禅堂より喝のこゑ 　　　KUMI
○○○19 割腹といふ処世あり余花の城 　　九鼠
○○○25 幹の傷平たくなりぬ若葉風　　　 織女
○○○26 柿若葉小字の残る町に住み　　　 桑
○○18 白藤の蔓を離れて烏城 　　　　　　海渡
○○21 城址の昼は冷たし著莪の花 　　　　桑
○○27 ブロンズの鶴が虹噴く城の濠 　　　柚香
○ 4 エレベータのぼりきっても若葉かな 　洗濯機
○7 山城の氏族滅びぬ青嵐 　　　　　　　海渡
○10 空濠に青き波立つ羊歯若葉 　　　　　柚香
○15 醸造酒樽に減りゆく若葉かな 　　　　真里子
○16 男らに莫逆刎頚城若葉 　　　　　　　おるか
○28 初夏や重機を並べ城普請 　　　　　　おるか
○29 ペダル漕ぐ脚を早めて若葉道 　　　　海渡
○30 血の色のつつじと思ふ古城跡　　　　KUMI
1 山若葉葬さんざめきさんざめき 　　　　九鼠
5 いつまでも若葉の風とゐたいかい 　　　洗濯機
8 谷埋み青葉若葉と駆け上り 　　　　　　芽茶
9 里若葉泪目のまま過りし子 　　　　　　真里子
11 薔薇若葉美女と野獣の物語 　　　　　　桑
13 遠吠えや若葉風夜も甘きかな 　　　　　おるか
24 街若葉距離こなれたる二人連れ 　　　　洗濯機