第112回水族館ネット句会
4月兼題 花 酒
◎◎○○23 夕ざくら孔雀の檻の壊されて 真里子
◎○○○○26 ここに来てここに坐りて朝ざくら お軽
◎○○○2 少年にうなじのあはれ夕ざくら お軽
◎○○○12 飛花落花飴の中から金太郎 柚香
◎○○9 傷まずに咲けみちのくの花はみな 九鼠
◎○○25 おとなしき犬を連れたる桜守 織女
◎○○28 酒かけて伐られしがなほ芽吹きおり おるか
◎○13 あつまれと戦争ごっこ八重桜 おるか
◎○ 30 廻り道して花吹雪存分に KUMI
○○○○22 満開のさくらの下のフラフープ 真里子
○○○10 夜桜や古刹に深き刀傷 桑
○○○24 幾度も坐り直して花莚 桑
○○7 いづくへかひたいそぐ犬落花の中 おるか
○○16 亡き人に降れみちのくの花はみな 九鼠
○○20 還暦や花見酒てふいつもの酒 洗濯機
○14 肩幅のせまきをのこや花吹雪 海渡
○15 囀やはじめ色なき蒸留酒 真里子
○17 沈むほかなしこの池の花筏 KUMI
○27 春宵一献目つむれば見ゆるもの お軽
1 調律の花より高き韻きかな 織女
3 花霞とほく遠くへ溺れけり 海渡
4 樽酒の木の香飲み干す春の宵 KUMI
5 重き口開きかける花散りそめる 洗濯機
6 初花の泥より湧ける津波痕 柚香
8 花曇魚と鳥と見交さず 織女
11 花冷の始発電車に余震なほ 桑
18 膝小僧ちんまり並べ雛の酒 柚香
19 花衣女三代玄孫かな 洗濯機
21 ふらふらと厠にいりて花見酒 海渡
29 老酒をあたためてふ・と三鬼の忌 九鼠