第110回水族館ネット句会
2月兼題 梅 鶯
◎◎1 蒼き魚糶場に並べ梅開く 九鼠
◎○○○○○ 24 しつかりと隣の梅をほめてくる 洗濯機
◎○○○ 27 梅東風や食前に飲む粉ぐすり 織女
◎○○3 臥竜梅神馬の視野のぬれてをり 柚香
◎○○15 探梅行故人ふたりがついてくる お
◎○8 笹子鳴く一揆の越えし峠道 柚香
◎○ 17 梅の花童画の村の現はるる 真里子
◎○ 22 鶯や堂と堂とのはるかなる 織女
○○○○18 伝道の一歩一歩に梅白し お
○○○16 吸口を離れる唇や冬の梅 海渡
○○○25 白梅を過ぎて家紋の話など 真里子
○○14 十二神将まなうらの梅の花 九鼠
○○29 白梅は大君紅梅中の君 おるか
○5 うぐひすのこゑの万葉歌人かな 真里子
○ 7 目も鼻も無き撫で仏笹子鳴く おるか
○11 一幹の野梅につどふ鳥の数 KUMI
○12 恋人よ鶯笛を吹きくれよ お
○19 紅梅に三十三間堂閉ざす 織女
○21 梅が香やあさねの夢のくつきりと 洗濯機
2○8 母と子の森に鶯神楽かな 桑
2 梅干の種割る音や寒明くる 桑
4 盆梅や残花をはらふ手に甘く 洗濯機
6 大宰府の梅便り貼るカレンダー 柚香
9 鶯や隠れし鬼を忘れさり 海渡
10 うぐひすや坂を上れば父母の墓 KUMI
13 梅咲くや大河を前に姉妹 おるか
20 白梅の一輪姉の忌なりけり KUMI
23 貫之の梅と伝へてまだ冬芽 九鼠
26 後添ひの墓碑やや小さく梅真白 桑
30 白梅やからくによりの使節団 海渡