第108回水族館ネット句会
12月兼題 冬帽子 氷
◎◎◎4 くれなゐの魚閉ぢこめし氷かな 織女
◎○○○ 8 冬帽子猫の話を聞いてをり 織女
◎○○○20 犬が嗅ぎをりカナダ製冬帽子 柚香
◎○16 寒雷や父の帽子が落ちてゐる 柚香
◎○22 淡海まで氷の下を水流れ おるか
◎2 湯の宿の明けて氷柱を落とす音 KUMI
◎17 流星ひとつすれすれに冬帽子 海渡
○○○○29 大鷲の影の重たき結氷期 KUMI
○○○7 冬帽の列黙々と義士の墓 桑
○○○13 冬帽や蒙古に釣りに行く話し おるか
○○10 冬帽を脱ぎて金髪解きはなつ お
○○ 15 薄氷や緋鮒緋鯉の夢交じり 洗濯機
○○18 縄編みのうねりの太き冬帽子 桑
○○27 童の氷の国を覗きゐる 真里子
○○28 冬帽を目深に我も種播く人 九鼠
○1 雑踏にまぎれずに師の冬帽子 お軽
○9 見えてゐる魚を釣らんと冬帽子 織女
○11 百層の氷百世紀の空気棲む 洗濯機
○14 校門に命中蹴ってきた氷 柚香
○19 氷る夜や眠りてをれば時間過ぐ お軽
○21 氷中の紋白蝶や無菌室 海渡
○23 裏戸出づ軒の氷柱に背を屈め 桑
○26 半島の河の氷のことばかり 洗濯機
5 冬帽子口角泡を飛ばせし日 真里子
3 蝦夷松や老科学者の冬帽子 おるか
6 オーロラの跡形も無き冬帽子 九鼠
12 冬帽子ひと晩越えて凍りけり 海渡
24 耳ふはと掴む赤子の冬帽子 真里子
25 ショウウィンドゥに佇む冬帽子 KUMI
30 冬帽を耳まで被り母待ちし 九鼠