第107回水族館ネット句会
11月兼題 寒雷 橋
◎◎◎◎○31 冬の雷靴の大きな明治人 織女
◎◎○15 枯野より枯野へ架けて銀の橋 KUMI
◎◎26 石仁王肋あらはに冬の雷 桑
◎○○○○22 寒雷や一揆の村のたじろがず 桑
◎○○24 寒雷やふしぶし尖る母の指 柚香
○○○○○10 北に魚ゐて寒雷を待つといふ 九鼠
○○○○○17 橋ひとつ綿虫の浮き沈みして 真里子
○○○○16 あやとりの橋の向かふの怒涛かな 柚香
○○○5 あるときは銀杏黄葉の橋掛り 九鼠
○○○6 一礼に宇治橋渡る菊日和 桑
○○○12 寒雷や心弱くてマッチ擂る おるか
○○○20 冬木の実ひとつ零るる歩道橋 真里子
○3 雲切れて走井橋の綿虫や おるか
○4 威嚇したあと寒雷の口籠もる 九鼠
○13 海渡る橋の長さや冬銀河 洗濯機
○28 郵便船小春の橋を通りすぐ 海渡
○29 寒雷や屋根寄りそうて出雲崎 KUMI
○30 寒雷や訃報たちまち行きわたり お
1 橋越えてたちまち冬の景色かな お軽
2 大阪の八百八橋露けしよ お軽
7 年忘れ色街の橋なでてゆく 洗濯機
8 空港に伸びる大橋寒の雷 海渡
9 寒雷や父母おらぬ古里に 海渡
11 渡り来し橋振り向けば冬の雷 KUMI
18 着ぶくれて陸橋下の花売女 柚香
19 太鼓橋冬枯の木につづきゐし 真里子
21 冬服を橋がたばねてまたほどく 洗濯機
23 初霰天の浮橋行き戻り おるか
25 冬の雷門扉を固く閉ざしたる 織女
27 畑焼く煙橋へと流れをり 織女