第105回水族館ネット句会
9月兼題 灯り
◎◎○○6 対岸に灯の数ふやす野分かな 柚香
◎○○○1 颱風や校舎灯して船のごと 柚香
◎○○○9 秋灯葉裏の虫の動かざる 海渡
◎○ 8 蝉の穴奥で灯してゐるやうな 九鼠
◎○24 稲刈も機械仕掛けや御~灯 洗濯機
◎11 葛の花ほどを灯して一部落 九鼠
◎21 秋霖や一つの窓のひとつの燈 真里子
○○○○17 港の灯見えてゐるなり黒葡萄 織女
○○○5 星飛んで北へ夜間飛行の灯 桑
○○7 秋灯し影絵に遊ぶ鳥けもの 桑
○○15 実石榴や裸電球影深し 洗濯機
○○23 ペンライト鈴虫の音の止みにけり 海渡
○○26 霧の海ぎいぎいと鳴る吊り洋燈(ランプ) 柚香
○10 バス街の灯へおりてゆくバス秋深き お軽
○13 風の寄るほほづきに燈のひとつづつ 真里子
○14 境内にあかり灯して一位の実 桑
○18 貝殻を踏み秋灯に近づけり 織女
○20 星明りなり若死にと言ふなかれ おるか
○25 露草の烏賊釣舟の青ランプ 九鼠
○ 27 珠玉とは母のともす灯露けしや お軽
2 松明をかかげし裾の月明に 海渡
3 邯鄲の夢の始まり無影灯 洗濯機
4 他所の灯のこぼれる小道藪柑子 おるか
12 無月なり祖々父の頃は提灯を お軽
16 羽を打つ音を硝子に秋燈 真里子
19 今日の風吹いてゐるなり秋ともし 織女
22 門灯や秋の夕顔ゆれてゐる おるか