第104回水族館ネット句会
8月兼題 市 車
◎◎◎○○○ 6 車座のひとり童顔草の花 真里子
◎○○ 13 新涼の雀来てゐる車止 真里子
◎○○27 緑蔭に影をひきこみ乳母車 お軽
◎○17 自転車の籠の冬瓜よ転ぶなよ 柚香
◎○26 あきらかに草市の荷の遺失物 柚香
◎8 草市の雨草を踏む香となりて おるか
◎12 すぐに車座八月の故郷は 九鼠
○○○○○○4 自転車を押し上ぐ坂や長崎忌 桑
○○○○○5 朝市の茄子の棘に刺されけり 桑
○○○10 少年の夏自転車を光らせて お軽
○○○20 山国の市にあふれて蓮の花 おるか
○○3 渋滞の車の尾灯終戦日 KUMI
○○9 贅沢はほとけにもあり草の市 海渡
○○11 爽やかに声飛ぶ錦市場かな 真里子
○1 車道まであふれて轢かれさうな稲穂 洗濯機
○2 紺木綿着て草市に坐りをり 九鼠
○7 自転車を漕いで風呼ぶ秋暑かな KUMI
○25 帰省子や車窓ちらとも見ざるまゝ 洗濯機
14 市庁舎の片蔭を濃く歩みけり お軽
15 爽やかや市松人形その瞳 KUMI
16 連れ立ちて妹も老いたり草の市 柚香
18 深夜バス夕誘蛾燈並む駅に着く 桑
19 秋立つや市外局番長電話 洗濯機
21 逝く夏の足場の上の猫車 九鼠
22 大車輪白雨まきこみ跳ね返し 海渡
23 夜の秋車両のドアをあけにゆく 海渡
24 駐車場はるかより蝉落ちて来ぬ おるか