第103回水族館ネット句会
7月兼題 夏休みと言えば…
◎◎◎○○29 太陽を横ぎってゆく補虫網 織女
◎◎○○1 補虫網ぐんぐん時間過ぎてゆく お軽
◎○○◎20 知らぬ子に持たされてゐる捕虫網 KUMI
◎○○27 帽子まで日焼けて信濃出でにけり おるか
◎○28 いまも濡れて少年の日の水眼鏡 九鼠
○○○8 オカリナの音ととのひし天の川 織女
○○○25 オニヤンマ開きつぱなしの写生帳 洗濯機
1○○9 寝ころびて働かぬ父走馬灯 海渡
○○21 縁側に俄か机や蚊遣焚く 真里子
○○23 鮠入れてブリキのバケツきらきらす 九鼠
○○26 蜩や絵日記母のことばかり おるか
○3 虫ピンの影貼りつけて夏終る 柚香
○4 夏風邪の子がもてあそぶ肥後守 九鼠
○○6 百年は越えやすきかな螢籠 織女
○7 信号のごと吊られたる海水着 柚香
○17 夕暮れて踊のうちわ差しにけり 海渡
○18 草笛やもののにほひのはかなき頃 洗濯機
○22 絵日記に朝顔のこと祖母のこと お軽
3○0 好きだとは言へない鼠花火跳ね 柚香
2 曲り胡瓜ふふと受け取りくれしひと 真里子
5 小さき手の金魚のいのち掬ひけり おるか
9 打ち水の風のそよぎや夏暖簾 海渡
10 湯上りの帰省子父母の目に眩し 桑
11 背の少し伸び夏休み果てにけり KUMI
12 駅下りて海の匂ひの帰省かな KUMI
13 夏休み狭き部室にインクの香 真里子
14 地球儀の日本赤し朝ぐもり お軽
15 夏休みのみ金髪に隣家の子 桑
16 水鉄砲当てることより飛ばすこと 洗濯機
24 名を知らぬ同士親しくキャンプファイヤー 桑