第102回水族館ネット句会
6月兼題 身につけるもの なんでも
◎◎○○○○○○30 峰雲や鉄のにほひの軍手嵌め 柚香
◎○○○12 裾に風あり妃殿下の夏コート お軽
◎○○7 片減りの靴の暑さや大聖堂 洗濯機
◎○○18 虹消えてしばらく揺るる耳飾り お軽
◎○○8 大正のヘチマコロンの端居かな 海渡
◎○3 夏帽のゴムを噛む癖軍艦見て おるか
◎○23 青葉騒風の重さのタイシルク 真里子
◎○29 終戦の日とか補聴器もてあます 洗濯機
◎○10 大き背の歩いてゆきぬ夏帽子 真里子
○○○○22 夏帽子知恵をきらりと女の子 お軽
○○○21 スリッパの空振りとなる油虫 柚香
○○16 甚平着ていささか悟りたる気分 九鼠
○○26 サングラス外し蔵王の釜碧し 桑
○4 黒南風やパンダの根付買ひに行く 海渡
○○5 吉野山人石鼎の白絣 九鼠
○6 青葦の向かうを白き夏帽子 桑
○13 サングラスかけて遠のく街の音 KUMI
○14 横綱の締め込みは金五月場所 桑
○19 夏服のポケットにある去年のもの 九鼠
○20 いつよりの指輪せぬ指胡瓜揉む KUM
○28 カフカ忌のふさぎの虫と梅雨の坂 おるか
1 袖濡らす雨となりたる蛍狩 おるか
2 千年植え早乙女の笠古びざる 織女
9 夜の蝉シャネルの五番重ね着る 洗濯機
11 アロハ着てアナログテレビ捨てに行く 柚香
15 汗滲む鼻梁に星のピアスかな 海渡
17 涼しげな破れジーンズ膝小僧 KUMI
24 目に見えて潮の引かるる更衣 織女
25 近づきし水着不機嫌なりしかな 織女