第100回水族館ネット句会
4月兼題 眠 宝石
◎◎○○○27 ほのかにも揺れ山繭の眠りをり おるか
◎◎○6 幼帝を眠らせ蜥蜴穴を出づ 九鼠
◎○○○○ 1 彼岸西風糸切れて散る真珠玉 柚香
◎○○○20 ゆふざくら催眠術の振子など 真里子
◎○○10 馬鈴薯を植えたるひと日深眠 桑
◎○○19 猫の仔の末子眠りてみな眠る 洗濯機
◎○4 宝石は知らずれんげの首飾り KUMI
○○○2 胸元に沈む水晶草おぼろ 海渡
○○7 蜂入りの琥珀で留めし春ショール 九鼠
○○17 座右の銘ころりと変えて朝寝かな 柚香
○○22 踊子草眠りの猫の鼻の先 海渡
○○28 よく眠る真珠の核や寺霞む 海渡
○○30 眠る母を切につつみて春の闇 お軽
○○31 運転手仮眠の車飛花落花 KUMI
○9 春寒や宝石店のかたき床 お
○18 鷹鳩と化して宝石店の前 柚香
○25 行く春や色絵の雉も眠さうな おるか
○26 白毫に水晶失せて残花なる おるか
○33 オパールの指輪の潤み春の星 桑
3 水晶のごと牡丹の芽のむきむき 織女
8 恋の猫宝石纏ふことのなく 真里子
11 遅霜や沼辺に鳥の眠りをり 織女
12 眠る人見舞ふついでや花篝 洗濯機
13 蛇出でて玉のかがやきまだ失せず 織女
14 ターコイズこの星どこも花曇 洗濯機
16 胸の宝石春潮にはふらばや お
21 眠りけり昼の桜をまなぶたに KUMI
23 珠つかむ龍山門に花の冷 九鼠
24 花筏家鴨のつがひ深眠り 真里子
29 山裾の地蔵も眠る春麗 桑