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早春の草花

 思いがけない雪の日が続いて、今年の春の草花は、顔を出すのに、とまよっているようです。写真中央はオウレンの花。漢方の健胃薬として有名です。いつもは二月中に、日陰の湿気の多いところに他の花に先駆けて季節のことぶれをしてくれます。他にはよく見えませんが、ハコベにイヌフグリ、小さな小さな花たちです。後ろの豆苔盆栽はムラサキサギゴケ。写真では見えませんが一年中紫の花をつけてくれます。ハコベもよくみるととても端正な姿ですね。珠の様な蕾を下げているところなどかわいくて、ついつぶしてみたくなります。

 身近にありすぎて、雑草なんてひどい呼ばれ方している草花たちですが、わたしは大好きです。ときには、こうして盃やまめ皿に活けて、小さな花からいっぱいの元気をもらいます。

   はこべらや躾糸の玉ほどの悔い   おるか

2005年3月7日

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