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梅雨

  

  

◎・・・写真をクリックして大きな画像をどうぞ。

  よく降りますね。温暖化のせいか気温が高いこのごろ、梅雨というよりモンスーンの雰囲気です。それでも虫や爬虫類はうれしそう。

 上段左は枇杷の葉に透くカエルさんのシルエットです。中は生まれたばかりの蟷螂の赤ちゃん。子供は蟷螂でもなんとなく稚く愛らしい。右は、古い石の水槽で、羊草やオモダカをそだてています。金魚も昔飼ったのですが、なぜか忽然と消えうせて、今はイモリの夫婦が毎朝浮葉に一個づつ卵を産んでいます。水槽の左手に暗く見えるのは小さな流れです。ここにはホテイアオイを買って、一時は随分増えたのですが、ある雨の夜、みんな旅立ってしまいました。

 下段左は、なにがいるかわかりますか?となりはとても小さなアマガエル。ときには中指の爪くらいの小さなアマガエルもいます。けなげにみえます。そのまたとなり、灰色なのは川です。朝晩川で頭を洗っている水浴好きの紫陽花。

そして朴の葉の上に乗っているのは染付蛙香合です。巨大露の玉みたいでしょう?

 イソップ物語やペローの童話、そうそうジョルジュ・サンドの「コアックス女王」でも蛙はあまりいい役まわりではありませんね。でも私には、蛙は水辺の友人です。田んぼで大合唱してるのも楽しそう。子供の時ガラスの鉢に地面と池を作って蛙を飼いました。朝になって見たら石の下でガラスにビターンとカエルのお腹が貼り付いていて、つぶれたのかとびっくりしました。自分で砂にもぐるんですね。木の枝を入れて登らせて見たり、かわず飛び込む水の音を聞いてみようとおどかしたり、しばらく遊んだけれど、結局飼いきれなくてにがしてやりました。ごめんねカエル。(おるか)

   雨蛙に見られて天地まみどりに   おるか

2004年6月28日

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