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鬼胡桃の雌花

●…画像をクリックして大きい写真をどうぞ

 白っぽい簪のような雄花の後の雌花です。マゼンタでしょうかショッキングピンクでしょうか、かなりびっくりする色と形。その下には1cmくらいの実が出来ています。とにかく、大きな写真を見てください、言うことありませんって感じ。既にすごい樹脂で、あれだけ脂肪をためるのもうなづけます。ちょいと小さい花入れに生けてみましたが、手が湯と石鹸で洗ってもなかなか取れないほどニチャニチャです。(オットセイ)

   句なき日や胡桃の雌花雲にちょき   おるか

2005年5月23日


青胡桃

 何処から種が来たのでしょう、数年前に、庭に自然に生えてきた胡桃に今年初めて実がつきました。鬼胡桃です。脂肪の質、風味の点でやはり、和菓子にはこの胡桃でないといけません。下の写真(おまけ)は、辛夷の実です。なんともいえない不定形がおもしろい。(オットセイ)

大風の鬼にぶつけろ青胡桃  おっとせい

風止んで鬼にもらひし辛夷の実  おっとせい

餘生なほ葉隠れにして青胡桃   おるか

 このあたりのお菓子には白山の胡桃を使ったものがいろいろあります。胡桃を甘辛く煮た胡桃煮も有名。うどんの汁に胡桃ダレもおいしい。胡桃の大きな複葉を折ると、青っぽい芳香があります。山の気の香りです。胡桃の殻を手に握るとなんだか遠い遠い昔の山の暮らしや動物達の物語を語ってくれるようなきがします。(おるか)

2003/7/21

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