焼き物の蓋というとたいていは写真@の左のようになっています。普通の場合高台となる部分が持つところになっています。実は、お尻を向けているようで好きではありませんでした。
写真@の右の工夫をしました。開けるときは蓋全体を持たねばなりませんが、見た目すっきりとしました。蓋の裏は写真Aのようになっています。
焼き物の場合、窯の中で釉薬が溶けて棚にくっつかないようにするために釉薬が掛からない部分が必要ですが、その工夫として写真Bを蓋一つ一つに作り、その上に蓋を浮かせて焼きました。
写真Aの右の点々はその跡です。いわば臍です。手にがさがさしないように緑の絵の具で化粧してあります。
写真@は蓋と身を別々に焼く『別焼き』ですが、写真Cは蓋をした状態で焼く『共焼き』です。そのために、蓋と身が接する部分は釉薬をは剥がし拭き取ってあります。
別焼き、または共焼きかは器の用途やデザインによります。口を付ける器の場合は釉薬が掛かっていて滑らかなでありたいです。
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