手捻り猫雛

 日脚も随分長くなってきました。お雛様達も春に向ってレッド・カーペットの上を行進中。三月までには雛壇に到着予定ですが、すぐ丸くなって寝てしまうのがいるので、どうなりますことか。

 手前でもう寝てるのは、それでも以外に働き者の香立て猫です。右手奥には陶印猫。日日是好日と寝ております。

 一体一体手捻りなので、お顔も体形もみなそれぞれ。猫ですから、ちょっと胴長気味です。でも猫って黛眉が似合いますね。

 花のなかで眠っているのは高さ3.5センチほどのペンダント・トップ猫です。

 指の上で小さなものを作っていると可愛くてついついニヤニヤしてしまいます。小さなものの世界をのぞいていると心楽しくなるのはなぜでしょう。(おるか)

   夜の雨や足音持たぬひひなどち  おるか

 この手捻り猫雛は、おるかの作です。今までの器はそれぞれをオットセイ作とおるか作に分けられないし、かといって共作でもなく、曽宇窯の製品であるという感覚で作っています。今回のは、いわばおるかのソロ作。雛たちは高さ8cm〜10cm。手捻りならではの味わいです。(オットセイ)

2007年2月5日

  

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手捻り猫雛たち

 

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