旬の味と器 冬 1 に戻る

芹  飯碗

 御節に飽きたところでさっぱりとお茶漬け三碗。お茶漬けは人それぞれにお好みがあるようですね。塩鮭や塩昆布とかいろいろ。びっくりするほどゴージャスなのもあると聞きましたが、うちのはごくさっぱりしたもの。芹とキクラゲ、それに海苔や梅干。キクラゲは薄味で焚いてありますが、とにかくあっさりしています。湯気いっぱいのお茶漬けをさらさらといただくと日本人でよかったという気分です。

 手前の染付け小どんぶりはたっぷり食べたいとき。右の赤絵のお茶碗はこころもち大きめの飯茶碗です。奥の器は友人の角有伊さんの作品で、小向付にも、お湯のみにもなるという淡い黄色のうつわです。長石のはじけがいい味です。これは加賀棒茶のお茶漬けにしてみました。

 また雪が降ってきました。大雪にならないといいけれど。

   お茶漬けに早梅ひとつふたつ見て   おるか

2005年1月10日

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