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抹茶  祥瑞茶碗

 新しい年がやってきました。新しいお茶碗に変えてもう一服どうぞ。お菓子の加賀の福梅も紅白、大鉢の南天も紅白。ことしは世界中に良いことがたくさんありますように!(おるか オットセイ)

   山に向き闇柔らかや去年今年    おるか

2005年1月1日


 今年もいよいよ押し詰まってきました。いろいろなことがありました。オリンピックで賑やかだったのもつかの間、災害が続いて、昨日もマレーシアでは大きな地震がありましたね。来年は明るい年であってほしいものです。

 なにかと気ぜわしい時期ですが、たまには、 一人座ってお抹茶をいただくのもいいものです。
冬の月を愛でながら自分のために一輪の花を生けて歳晩独服。理想ですね。なかなかそんな境地になれませんが、ともあれ一服。

 お茶碗は大振りな祥瑞手。少しゆがめてあります。写真ではよく見えませんが、錆釉の胴紐の下はゆるやかにすぼまって大きなわりに手の中に丸くおさまりやすい形です。 

祥瑞は、その名のとおりめでたい紋様を描きこむことが多いのです。詩文などが書き込まれていることもあります。私は蘇東坡の詩が好きなので、よくその一節を書き込みます。歳晩の詩にもいいのがりますね。さて、また、仕事にもどりましょう。

  数え日の鳥影こぼる畳の目     おるか

2004年12月27日

冬の月をめでながら

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