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冬野菜カレー  染付双鹿文七寸皿

 市販のカレールーを使った簡単なカレーです。

@・・ほうれん草は茹でておく。蕪は小さめの一口大の薄切り。は縦貝柱は刺し身でも食べられるもの。

A・・玉ねぎときのこをさっと炒めてから煮る。ルーを溶かして更に少し煮る。(注)ルーはそもそもよく煮込んだものだから、何時間も煮る必要はありません。10分も煮れば充分でしょう。

B・・@をさっと混ぜ合わせて一煮立ちで出来上がり。蕪と貝柱は半生状態です。市販のカレールーを使った簡単なカレーです。

 日本のカレーライスは、インドからヨーロッパ経由で伝わり、日本独自に出来上がった料理。日本のカレーライスをインド人に食べてもらうと「この美味しい料理は何ですか?」と聞かれ「カレーです」と答えると「え!?!ほんと?これカレーじゃないよ^^;」となるそうです。その日本独自のカレーも最近は変わってきました。仕上げにガラムマサラを少々なんてふうに。遠回りしてきたカレーが、今またインドと繋がろうとしていているようでおもしろいです。(オットセイ)

 日本在住のネパールの女性が作ったカレーに、大根や牛蒡がはいっていました。なじみのお野菜のほかにスパイスがまるで大きな枯葉や枯れ枝のように沈んでいました。それ以来、冬野菜のカレーも大好きになりました。どちらかというと蕪の方が大根より匂いがきつくなくて私には好ましい。

 お皿の見込みには二匹の鹿が野原にいるところがえがいてあります。カレーが乗ると鹿野苑のよう?お皿の縁はやわらかな輪花になっています。染付の気楽な調子の草花と雲。染付は窯の中でよくよく焼けて潤んだ感じになっているのが、好みです。(おるか)

  木枯しや激辛カレー銘虚空  おるか

カレーの辛さに名前がついていて一番辛いのが「虚空」と命名されているお店があります。なかなかいい名前!

2004年12月6日

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