旬の味と器 冬 1 に戻る

がんもどき  祥瑞捻文向付

 キクラゲとがんもどき、精進料理らしいくみあわせでしょう?がんもどきはお坊さんが工夫したものだそうですが、食べたこともない雁の味を想像して名づけたのでしょうか。それとも俗人のころ食べた味を思い出して作ったのか。どっちにしろ「もどき」なんて名前はかわいそうなくらいおいしい。中から銀杏が出てくると、雲の中から月があらわれたようで嬉しい。

  油揚げ乞う良寛書冬ぬくし     おるか

 良寛の書は大好きです。手紙の中に「油揚げも欲しい」とあるのを見て、なんだかほかほかしました。(おるか)

2004年11月15日

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