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塩ラーメン   染付吹墨蟹文ラーメン鉢

 能登の塩(珠洲製塩)を使った美味しいラーメン(石川製麺)をみつけました。細めで腰のある麺。スープは塩そのものの味が生きていてさっぱりしています。薬味と具は白葱、メンマ、木耳、そして芹。芹の香りがとても合うと思いました。能登の塩については、以前にも取り上げました。

 麺を味あうために、味、歯応え、舌触りの変化は、ほしいところですが、具が多すぎるのは、さて、どうでしょうか?。丼から海老のテンプラがこれでもかとはみ出ている天丼、シャリは何処?と思うほど不釣合いに大きなネタがのった寿司、チャーシューや海苔が鉢がらはみ出て麺の姿も見えないほどのラーメン。これらを、豪華とは思いません。(オットセイ)

 オットセイさんのお料理の美意識がうかがわれますね。具が溢れんばかりなのはラーメン・ヴァンデモス(地上の愛のラーメン)ってとこですか。それに比べてこちらはアガペ(天上の愛)のラーメンなのか!
 鉢の底に、染付で大きく蟹が描いてあります。食べ終わると現れます。よく見るためにはスープも飲み干さないといけないので、塩分の採りすぎにご注意ください。

指にもつれて光琳模様芹の水    おるか

2004・2・16

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