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こうばこ蟹

 「こうばこ(香箱)蟹」は、「ずわい蟹」の雌です。越前では「せいこ蟹」と呼びます。珍味という意味で、このこうばこ蟹のほうが美味しいかもしれません。写真下の、左から内子、足の身、外子。酒は、加賀の天狗舞。蟹を食べるのには、御飯のおかずや酒の肴ではなく、蟹だけをただ黙々と手で食べるのが一番。

 今回は、豪華に、古九谷写しの大皿に盛りました。また、丁寧に捌いて、やはり古九谷写しの向付に盛り、越前焼きの友達の日向光作のぐい呑みと合わせ、まさに北陸気分です。(オットセイ)

沈む日を追うて蟹の身かく赫き   おるか

2003・11・10

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