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慈姑  染付金彩鼎文七寸皿

去年今年慈姑に古き空の色   おるか

 こうして素揚げにしてしまうと黄金色ですが、わたしは慈姑の皮のブルーグレーの色がすきです。雪国の空のような雲ってはいるけれど深みのあるいろです。松葉をちらしてお正月。思い切り長く芽をのばして。器の金の輝きも迎春の気分です。(おるか)

 この皿は、先日の三越での「加賀の工藝」展のための新作の一つです。デザインは、「鼎」と「金彩」と、お正月に使うことを意識しました。金彩といっても派手にならないように、しかも適度に豪華に。(オットセイ)

2002・12・30

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