旬の味と器 冬 1 に戻る

鴨 蕎麦

 赤絵にんじん鉢を小さめの丼として使いました。この蕎麦は、一人前の60%くらいです。ちょっと小腹がすいた時、お酒のあとに何か欲しい時、夜食にいいと思います。鴨と葱と蕎麦、温まります。(オットセイ)

数へ日の鴨の身紅きことなども  おるか

 ここ加賀市には鴨の飛来地として有名な池もあり、市のマスコット・キャラクターも鴨丸くんという鴨です。この季節、町には、鴨鍋や鴨料理の看板も 目につきます。私も鴨の味は好きなほうです。鴨のじぶ煮は加賀料理の代表ですし、しぎ焼き、団子、みな美味しいですね。
 
 この夏は近くの川にいるカルガモにときどき餌をやりに行きました。野生動物と入っても村落の中を流れるあまり綺麗でもない川にさびしげに住まっているものですから。鴨は頭がよいのですね。すぐにこちらのことを憶えて私が「鴨さーん」と呼ぶと一所懸命 鳴きながら寄って来ます。その姿はなんとも愛らしく、けっしてけっしてうまそうだなどとは思ったりしませんでした。(おるか)


 越前おろし蕎麦です。これが、越前での食べ方です。いつでも冷たくして食べます。こういう食べ方は、昔は全国的だったのにいつのまにか越前だけに残ったそうです。僕が、初めて他の地方でおろし蕎麦を頼んだら、全く違うものがでてきて驚いたことがありました。(オットセイ)

越前焼き蕎麦皿(みのわ昌彦作)。蕎麦は 「武生製麺」のものを使いました。HP「越前そばの里」には、そばのことがいろいろ載っています。

2002・12・23

旬の味と器 冬 1 に戻る

w-0110