旬の味と器 冬 1 に戻る

甘海老  染付チェック文花菱形皿 薬玉文砧とくり 金彩雪文筒ぐい呑み

波の色まなこに残る甘えびや おるか

 美味しい海老です。北陸の酒ととても合います。赤いとくりとぐい呑み、赤は食欲の色、響き合って酒が進みすぎるかな。越前海岸のある町で、子持ちの甘海老を釜揚げにして、手で皮を剥いて食べているところを見て、真似たことがあります。普通には、この甘海老は熱を通すとぼそぼそして、よくないですけれど、こういう豪快な食べ方の場合は別です。ほっぺたが落ちそうでした。

 ところで、甘海老といえば、僕には北陸の海老というイメージがありましたが、今では、そうでもないみたいです。日本中、世界中から、同じ仲間で近い種類が甘海老の名で売られているようです。(オットセイ)

2002・12・16

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