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大根  呉須赤絵飯碗 呉須手五寸皿 にんじん片口小鉢

 だいこん、だいこん、だいこん。大根菜飯、大根と海藻のサラダ、切干大根と揚げと人参たき合せ。あと、何か干物を焼いて朝御飯はいかが。味噌汁はなめこ。(オットセイ)

 加賀野菜には源輔大根という少し丸っこい大根があります。お隣りから戴いた採りたての瑞々しい大根。葉っぱも美味しい。村の家家の軒に大根が干してあるのもこの季節の風物です。

北国街道源助大根豊頬に   おるか

 若冲の野菜涅槃図の真中に入寂の姿で横たわっていた大根。うろおぼえですが牛頭天王の神文もたしか二股大根のぶっちがいだったのではなかったでしょうか。野菜なのになぜかユーモラスな”人間味”を感じさせる大根。味も淡白ななかに奥行きのある滋味、そしてほのかに甘い。いや人間もこうありたい。大根バンザイ。(おるか)

2002・12・9

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