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白菜    蛇の目文六寸皿

 白菜の漬物です。日本人になくてはならない野菜、でもキャベツより後に日本に入ってきたなんてオドロキです。なんか、平安時代でも食べていたんじゃないかと思ってしまいますね。白菜の柔らかい中心部分の生食をすすめます。舟形を利用していろんなものをのせドレッシングをかけそのままどうぞ。(オットセイ)

白菜さくと割けばそこにも湧くひかり   おるか

 冬で好きなものといえば、光です。雪もきれい氷もなまめかしい。もちろん寒の水も澄み切っていますけれど、空から降って来る光がはっとするほど率直にみえる。
 風景の上に、枯れ木の幹に、おもいがけない床の上に、冬の光は実体のあるもののようにくっきりと落ちています。
 大きな葉で何重にも閉ざされていた白菜の芯のところも真っ暗ではなかったのでしょうね。割けば零れでて来る黄金色の光。(おるか)

2003・1・13

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