旬の味と器 秋 1 に戻る
|
くり茸 にんじん片口小鉢 石川県、軽海でとれたくりたけを、おろし和えにしました。柚子や葱は添えず、ほのかな香りを楽しみます。何が美味しいというのでもないけれど、しゃきしゃきとして儚くて、しんみり秋を感じます。 根に砂がついていて、処理がちょっと面倒だけれど、茸好きはこんなことではへこたれません。きのこには不思議な魅力がありますね。土の中からこんな鮮やかな色や形があらわれるのがまずおどろきです。 器は片口、といっても、口は注ぐためというより風情のためというところです。日々の食卓にもちょっとした遊び心はたのしい。素朴な料理は変化のある器に、凝った料理はシンプルな器にさりげなくというのも、面白い気がします。 くりたけを裳裾に包む少女はも おるか 白山の女神、菊理(くくり)姫のイメージ(?) そろそろ白山にも初雪が降るかな。 2004年10月11日 |
旬の味と器 秋 1 に戻る
|
f-0307