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葉唐辛子  染付四方蓋付き小鉢 色絵染付網藻しのぎ珍味入れ

 さて、今週は唐辛子といっても、その葉を取り上げました。これがほろ苦くて、なかなかの珍味。醤油、砂糖、で佃煮にします。葉はほとんど辛くありませんから、好みで実も混ぜて下さい。わずかに残る緑が映えるよう染付で、さらに少しの赤もアクセントにと器を選びました。  (オットセイ)

 蓋ものは、染付の藍の色味を楽しむざんぐりした縞模様。中身もたっぷり入ります。
珍味入れのほうは投網のぱっと広がる一瞬の形をイメージして、しのぎをいれた、ちょっと凝った造りです。いちど轆轤でひいたものを内型に合わせるという少し 手間のかかる技法ですが、磁器の肌合いを生かしてくれると思います。

 裏の畑の葉唐辛子の佃煮、御飯やお粥によく合います。とくべつ美味しいというものではないけれど、鄙びたなつかしい味がします。口に運ぶと、秋も深まったことを感じます。(おるか)

ランボー忌葉唐辛子に火薬の香   おるか

2002・10・28

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