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荏胡麻(えごま)  染付木の葉四足鉢 佐竹康宏作 銘々皿

  

 お隣りから紫蘇のいい香りがしてきます。紫蘇の実を収穫しているようですが、どうも様子が変。実りきって食べるには少し硬すぎるように見えます。聞いてみると、それは「え胡麻」だとのこと。というわけで、知らなければ、紫蘇(青)とえ胡麻は、ほとんどそっくりです。

 え胡麻をすりつぶして、芋と蒟蒻を和えました。確かに胡麻に似た香りで、更に野性的な感じです。美味しいです。

 左が「え胡麻」。中は色が濃いのですりつぶすと上のような色になります。今回の味付けは、醤油、出し、砂糖、それに胡桃油を少し足しました。胡麻ほど脂肪分はないからか、かなりすってもざらざら感が残りますが、それがまた野性的でいい感じです。(オットセイ)

そのあたり草の実古き日のにほひ    おるか

2002・10・8

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