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むかご 銀杏  染付草花文輪花小皿

   

 今週は、山の香りを楽しみください。山芋のむかごは皮ごと素揚げに、銀杏は炒りました。塩をふって出来上がり。何か奥深い味で、たくさん食べる感じではありませんね。写真の量だと二、三人でウイスキーのつまみにちょうどいいくらでしょうか。   (オットセイ)

 秋の木の実を拾っていると、縄文時代の人も、こうしていたのかな、と思います。
遺跡から出土した、木の実のはいったままのかわいいポシェットや朱塗りの櫛を見ると遠い時代の生活が案外に豊かで楽しいものであったかのような気がします。
 森の秋の恵みはどんなにうれしいものだったでしょう。それとも、冬に備えるために必死だったのでしょうか。しかしすくなくとも一つの種を絶滅させるような乱獲はありえなかった。それを思うと進歩なんてものは一体なんだろうと考えてしまいます。

縄文に食みこぼされし木の実降る   おるか

2002・10・7

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