旬の味と器 秋 1 に戻る

加賀つるまめ   赤絵畦道六寸皿 染付糸巻文小皿

  

つる豆に箸つけもせず夜々の月   おるか

虫の声の昼も聞こえるようになりました。月もだんだん太ってきますね。この豆もどんどん成ります、あまりよくなるので、馬鹿みたいな豆、で「だら豆」という不名誉な名前までもらってる気の毒な豆です。(おるか)

つる豆のなるなるなると囃されて   おるか

 「加賀つるまめ」というそうです、これが加賀野菜ということも最近知りました。ふだん「鉈豆」「千石豆」「三日月豆」、さらには「だら豆」とよんでいます。ニックネイムが多いのは人気があるということでしょうかね。最高に美味しいとは思えないのですが、なんと言うか、ひなびた味です。ダラは、駄羅?陀羅?加賀弁で(やや好意を込めて)アホ、バカの意味です。とても良く実り、放って置いても、たくさん収穫できるので「だらほど成る」それで「だら豆」だそうです。(オットセイ)

2002・9・16

旬の味と器 秋 1 に戻る

f-0106