旬の味と器 夏 2 に戻る
|
夏の菓子 色絵竹鳥文輪花皿 滝落つる扉に地獄極楽図 おるか 雨の日が続いています、雨も嫌いではないけれど毎日だとさすがに鬱陶しい。熱いお茶でも淹れて一服いたしましょう。季節感いっぱいの生菓子があれば言うことなし。加賀は和菓子の美味しい所。手前が五月雨、奥が木の間の滝という御銘です。写真ではちょっと見難いけれど一筋透き通った滝がかかっています。さすが加賀の名店福文さんのお菓子だけあって色も上品お味も甘すぎず余韻があります。それに見合う器ということで、伝統的な図柄の内型の皿をえらんでみました。余白の多い画面が白磁の涼しさをひとしお感じさせてくれると思います。 縁の花びらのような輪花の上にうっすら唐草紋様のレリーフがあります。技術も装飾性もがこれ見よがしになるとまた暑苦しい。さりげなく「おや、唐草があるのね」くらいに止めるのが涼しいですね。(おるか) 2006年7月3日 |
旬の味と器 夏 2 に戻る
|
su-0604