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淡竹  染付花鳥文四方八寸平鉢

 筍が皆大きくなって皮が落ち始め枝葉もちらほら出てきて、すっかり初夏です。筍もじゅうぶん食べました。が、これは孟宗竹のこと。少し間をおいてこれから出るのが淡竹や真竹の筍。春先の孟宗竹のほろ苦さよりさっぱりした味で、あくも少なく、普通に茹でて夏野菜と合います。

 今回は、表面に片栗粉を付けて茹でた豚肉、隠元豆、と合わせ、市販の和風ドレッシングに新生姜を針千本に切ってあわせたものをかけました。器は八寸(24cm)角の平鉢。菓子鉢にもなり、こういう器がひとつあると、この季節いいですね。

 右の写真をクリックして大きな写真をどうぞ。孟宗筍と違い根も浅く土の中から掘り出す感じではありません。孟宗筍でこんなに地上から顔を出したものはえぐくて食べられません。(オットセイ)

 器は祥瑞といっても少し変わった瑠璃祥瑞とでも呼びたい図柄です。初夏の風光にはこの瑠璃色が浸透している気がします。(おるか)

  碧落や淡竹さやさや身を破り     おるか

2004年5月24日

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