旬の味と器 夏 1 に戻る
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かもり(冬瓜) 染付け蛇の目文六寸皿 このあたりでは「かもり」と呼び習わしている冬瓜。ゴロゴロ巨大な瓜ですがなんとなく絵心をさそいます。でもいったん描き始めると夏の霜のような産毛がじつに難物。上手く描けたことがありません。冬瓜は昔から夏ばてにいい食べ物といわれています。しかし、俳句はなぜか近代に入ってからが多い。でも、芭蕉に 冬瓜やたがひに変る顔の形 芭蕉 が、あります。相生垣瓜人にもあります。 冬瓜と老いて友誼を深めけり 相生垣瓜人 どちらも老年の感慨ですね。冬瓜の淡い苦味や風味が歳月を閲してこないとわからない深さを思わせるのでしょうか。今回はあんに陸ひじきをいれてあくまでしぶくしてみました。シャリっとした歯ざわり、細い緑の線もすずしげでしょう?冷たく冷していただきます。 河童忌も過ぎ冬瓜の白緑よ おるか 2002・7・28 |
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