旬の味と器 夏 1 に戻る

胡瓜   染付蛇の目文6寸皿

かはかぜや近流の里のきうりづけ   おるか

つくつくぼーしが鳴き始めました。漬物の胡瓜の冷たさが、ふと初秋を感じさせます。空も高くなりましたね。残暑の続くこのごろですが、やはり日一日と秋の気配が濃くなっていくようです。

 皿はシンプルな染付。いかにもなんでもない日常の器です。それにありふれた胡瓜の漬物で、朝御飯。夜のお茶漬け、なんだかしみじみもの悲しい。カリ、と噛む音もさみしい胡瓜漬です。(おるか)

2002・8・12

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