旬の味と器 夏 1 に戻る
|
梅干 蓋付き四方小鉢 越前蕎麦皿(みのわ昌彦)
梅干を漬ける時期になりました。上のは僕の母のものです。母が言うには、「濃い色のは着色料を使っていて、薄い色は本物と、誤解されることがあるけれど、紫蘇をたっぷり使うと色も鮮やかで、香りもいい」とのことです。濃い薄いは好みとしても、梅と紫蘇の結晶が梅干です。
梅干すや歳月の色深うして おるか 梅というと和歌山が有名ですが、福井県の若狭のあたりも知る人ぞ知る梅の産地です。梅干は寺家の好むもののようですね。若狭出身の水上勉に、氏が少年のころいたお寺の大黒さんが和尚さんの死後、寺をだされて近江にいるところへ会いに行く、もの悲しいエッセーがあります。 2002・7・1 |
旬の味と器 夏 1 に戻る
|
su-0206