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茗荷竹  染付更紗文六寸皿 染付水遊び豆皿

 新鮮な茗荷竹と皮をむいたもの(左)、写真をクリックして大きな写真を みずみずしさを御覧下さい。そのまま茗荷の子同様に使えますが、やや違う雰囲気、歯ざわりを楽しみたいので、今回はバターでソテーして、タルタル・ソースを付け合せました。醤油を少したらしても美味しい。(オットセイ)


 山道を行けば採り放題の茗荷竹。気楽にばさばさ皮をむいてさっといためてなかなかいけます。翡翠のような緑が綺麗。茗荷を食べるともの忘れするっていいますが、茗荷竹でもそうなのかなぁ。

 うつわは染付更紗紋様の六寸皿。十七世紀に伝来した更紗紋様を、茶人は、いえ日本人は賞玩してきました。この皿はその古拙さをねらってみました。

 精緻に描くことにばかりとらわれると、生き生きした味わいは消えてしまいがちです。文様化するとは没個性になることでも、勿論機械で描いたようになることでもありません。人間にとって好ましいものにするということです。(おるか)

茗荷竹さやさや剥けば昨日(きそ)遠し   おるか

2003・6・9

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