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蚕豆のサラダ   水遊び深皿

そらまめの空の枕すくぼみとも   おるか

 この時期に店で一際「おいしそう」と目に付くのが蚕豆です。手にとってみると、艶やかでしっとりした肌、ふっくらと軽い莢。割ってみるとふわふわの中にぷっくりと優しい乳白した緑の大きな豆が「食べてください」といっている。

 同じくみずみずしい新玉葱と新じゃが芋とレタスをあわせてフレンチ・ドレッシングでサラダにしました。器は水遊びデザインで直径15cmのやや深い皿。日々の家庭料理の器としてとても使いやすいと思います。(オットセイ)

2006年5月15日

 「うつわ歳時記」のこれまでの表紙を一部再構成し見やすくしました。今週の「蚕豆」は三度目の登場でした。それらを同じところに構成しました。最初のころの写真を小さくしてしまい、元写真の保存もしていないのが残念です。(オットセイ、2006年5月15日 )


蚕豆  蹴鞠文小付碗

 今年は、サッカーのワールド・カップ年で、韓国と日本で開催されます。それにヒント得て、こんなデザインをしてみました。名付けて「蹴鞠」(サッカー・ボール)碗。蚕豆のスープはたくさんいただくものではないので、このやや小さめの碗を選びました。蚕豆の冷たいスープは、この季節におすすめです。 裏ごしした蚕豆、ホワイト・ソース、生クリーム、刻んだエシャロット、塩、白胡椒。(オットセイ)

そらまめの莢の早青に深眠り  おるか 「夏の庭」より

2002・5・13


ビール ソラマメ   マグカップ 木の染付葉形小付

   蚕豆やさみどりに夢とぎれては   おるか

 茹でただけの蚕豆もちょっとおもしろいかたちの染付のうつわに盛ればいかにも涼しそう。ビールも磁器で呑むとまた口当たりが柔らかくかんじられます。

 蚕豆のあの大きな莢をむくと、中はしっとり涼しくて、真っ白な綿のようなものの中に豆が一つ一つ本当に大事そうに収められて胎児のように眠っています。
その夢を破るなんて、なんだかとても、悪いことをしているような気がするけれど、茹でてしまいました。(おるか)

 夕暮れに縁台でのビールの美味しい季節になりました。蛍ももうすぐです。 (オットセイ)

2001・6・3

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