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土筆 三つ葉 染付ギザギザ文小皿

 土筆と三つ葉を摘んできました。ほんの少しですが、きんぴらにしました。少しがいいのです。ご飯にちょっとのせて二口か三口、春の味をどうぞ。さりげない小皿が合いそうです。(オットセイ)

 土筆はかわいくもあるけれど、一面に生えていると怖いときもあります。そしてあっというまに似てもにつかぬスギナになってしまう、不思議な”花”。スギナは花壇の天敵ですね。近くの日用という村落(日本の村百選だかなにかにに選ばれているそうです)に「苔の庭」という苔好きにはたまらないところがあって、そこの管理のおばさんが、「スギナの根は竜宮城までとどいている」と語ってくださいました。御苦労のほどがしのばれました。たしかに根っこから駆除するのは至難です。そして摘んだものを地面においておくと、しぶとくそこから根付きます。生命力がよほど旺盛なのでしょう。野焼きのあとのまだ黒い地面にさえドンドン生えて来る土筆。春の大地の力のあらわれなんですけどねー。(おるか)

   土筆煮るつくづく土の腫れてゐる   おるか

2005年4月18日

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