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松露 色絵染付色紙文 蓋付き小鉢
波音や戦火を遠く松露掻く おるか 春に出るきのこもいろいろあります。、椎茸のはるごもかわいいしアミガサタケなどはとてもおいしいものですが、なんといっても松露が大好き。オムレツもいいけど、茶碗蒸の蓋をとった時の香りはなんともいえません。海岸の松林の中で、波音の風に乗って遠く近く響くのを聞きながら茸を探していると、古代の人のよう、楽しいような心細いような気分です。松葉や苔の中で、きのこは菌林といって輪をつくったり点々と一列になったり、家族のように集まっていたりします。砂の中で身を寄せ合って眠っている小さな松露を掘り起こすのはとても可哀想なことをしているような気がします。(おるか) 2003・4・7 |
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