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ほたる烏賊  染付しずく文ビヤマグ  染付チェック文花菱小皿

 白山吹を見ながら、茹でた「ほたる烏賊」と、ほとんどアクがなくさっと茹でるだけで食べられる「コゴミ(草蘇鉄)」、芥子酢味噌をつけていただく。そして、ビールを一杯。ほたる烏賊の新鮮なのが手に入れば、刺身、とりわけあの小さな足だけを集めて(小さいお猪口に盛って)というのも珍味です。凝った料理よりも姿形をそのまま楽しみたいですね。(オットセイ)

 この季節、緑のなかに、白い花が目に付きます。卯の花、こでまり、そして朴の花。

 白山吹も大好きな花のひとつです。山吹と違って、花弁も蕚片も四個。白山吹だけで一つの独立した属をなしています。連休はとれないけれど、たまには緑陰でビール。お皿の上での富山湾の烏賊と加賀の山のコゴミの出会い。シュールレアリスト 畏れるにたらず。蛍烏賊は光でおたがいコミュニケーションしたり、ぱっと光って敵をおどかそうとするのだそうです。なんてはかない身の守り方でしょう。

ほたるいかただ耀ふて漂ふて   おるか

 花菱形の皿の縁は手なりに波のような凹凸がついています。青い▲も波のようでしょう?はるかに海を感じていただけるかなと(遥かすぎる?)。(おるか)

2002・4・29

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