藍一色の濃淡で描いた染付の器はなにを盛り付けてもさわやかなもの。葉裏の翻るところをデザインしたこのうつわは明時代の古染付けの趣きを今風につかいやすく、と思って作ってみました。サヨリは春の魚のイメージですが、まだとれます。ここ加賀市には海もあります。堤防のさきで初めてつったのがサヨリでした。くちばしのように細くつきでているのが下顎と知った時は驚きました。(おるか)
箸に透く魚の身雨の卯波かな 薫
2001・5
sp-0103