John Doggett
ジョン・ドゲット

      行方不明となったモルダーを捜索するため、X−ファイル課に配属となった現場叩き上げの捜査官。海兵隊を退役後、ニューヨーク市警へ入り、制服警官を経て刑事へ、そしてFBI捜査官となった。
 X−ファイル課に配属になったものの、超常現象に関する知識や興味があるわけではない。むしろ、着任当時のスカリーを髣髴とさせる懐疑主義者である。
 だが、スカリーの懐疑主義が、科学という絶対的な自信に裏付けされたものであったのに対して、ドゲットのそれは、常識的に考えてあり得ない、という一般人の意見に終始しており、それゆえ、彼はX−ファイルを担当する資質に欠けているとも言える。
 それを補うのは、彼の実直そのものの性格だ。自分の非は素直に認め、超常現象の調査に真摯になって取り組むその姿勢は、当初は彼を快く思っていなかったモルダーやスカリーの印象を変えていった。
 ドゲットもまた、重い過去を背負っている。
 当時、五歳だった最愛の息子・ルークを、何者かに誘拐され、殺害されたのだ。捜索に参加しながら、息子を助ける事が出来なかった彼は、今でも自分を責め続けている。その自責の念は、誘拐・失踪事件に対しては、異常なほどの熱心さで取り組む彼の姿勢に表れている。
 モルダー捜索の過程で、政府内部に秘密計画が存在する事を知ったドゲットは、その正義感ゆえ、モルダーが発見された後も、X−ファイル課にとどまり続ける。

キャスト:Robert Patrick(ロバート・パトリック)
登場:第八、第九シーズン