2009年7月20日
ブルーベリー 栽培体験説明会
横林ウメ・ブルーベリー園
代 表 横林 和徳
1.植え付け
1段目 2001年12月
2・3段目 2003年3月
4段目 2005年1月
品種 ラビットアイ系
ティフブルーが最多 他にホームベル、ブライトブルー、ボールドウイン
ブルーベル、ブルージェム、フェスティバル ブライトウエル アリシーブルー ベッキーブルー コースタル 等
南部ハイブッシュ系
シャープブルーが主、他にケープフェア
北部ハイブッシュ系
ジャージー、デキシー、ダロウ、おおつぶ星、あまつぶ星
各品種系で必要な低温要求量が違う。適地の選定が重要。
2.樹の特性を知ることが大切
(1)特性
@酸性を好む、A乾燥に弱い、B他家受粉を好む(2品種を近くに植える。但し、 絶対的でない品種もある)
(2)対策
@植え穴に大量のピートモスを入れる。ピートモスは必須条件。ここでは1本あたり40リットル位投入。
A株元に木くず、落葉、籾殻等を20センチくらいマルチする。それでも乾燥が続く時は灌水が必要。この園では年間7トン車2台のチップ。籾殻は軽トラ10台。その他適宜カンナくず
B牛糞等の堆肥や石灰、灰は施さない。アルカリ性肥料や土を中性にする肥料は施さない。
発酵油粕、緩行性の化学肥料、液肥
硫安や硫酸カリは酸性にするのに使う場合もある。使用量には注意
(3)植え方の実際
径40〜50センチ、深さ40センチの植え穴に40リットルのピートモスを入れた。
植え付け後1から2年は見本程度着果させる、他は摘み取る。
3.施肥について
3月上旬元肥 6月上旬追肥 9月上旬追肥
発酵油粕がよい。発酵していない油粕は要注意
この園では、油粕、米ぬか、魚かす、骨粉、化成肥料、時に硫安、硫化カリ
4.剪定について
休眠期と夏期の剪定。樹の内部の空間作りを目指す。こぼれ日の樹相か
交差枝、内向枝、重なり枝、はみ出し枝、発育枝の整理 樹の内部に光が入るように
果実を大きくするために、結果枝の先端から半分を切り取る
5.繁殖
増やすのも楽しみです。時期は2回あります。
挿し木用土を使用
休眠枝挿し
3月上旬新芽がでる前に前年伸びた枝を10センチ位に切り、鉢や育苗箱を使い、市販の挿し木用土(鹿沼土で良い)に半分さし、半日陰に起きます。
緑枝挿し
梅雨時に緑枝を切り、トンネル状にビニールで密閉し、木陰に置くか、よしずで遮光します。時々乾燥していないか、のぞく。
6.収穫
早取りしないように注意します。糖度が増すのは果実全面が黒くなって5日くらい後です。品種の違いで、収穫時期、食味が違うのが興味深いところです。
7.病害虫
ハマキ、ケムシ、コガネムシ、イラガ、カメムシ、ガ、ショウジョウバエ、カミキリムシ
8.機能性
視力向上に必要なロドプシンが果実に含まれるアントシアニン色素で合成される。活性酸素を抑え、消去する働き。