Homespun Process
ホームスパンが出来上がるまでの工程の紹介。



1.毛刈り〜洗毛

羊の毛を刈り取り、汚れや油脂分を取り除き、染色が出来るように、きれいに洗っておきます。


2.染色

染色には植物、動物などの天然の材料を使用します。
草木染には、深い味わいと自然の色調が得られます。
バラ毛で染めるので、色のミックスもできます。
主に使われるものには、くるみ・桜・矢車附子・りんごなどの樹皮や葉・こぶな草・
よもぎなど古代から伝わる堅牢な染料植物を使用しています。




■ウールの植物染料■



3.カーディング

羊毛の持つ風合いを損ねないように、梳いてほぐし、繊維を揃えて紡ぎやすい状態に整えます。
いろいろに染められた羊毛をミックスして好みの色に作ります。

  
綺麗に繊維が揃うまで
4回ほど繰り返します。

カードをかける前に毛をいためないよう
にファイバースリップをかけます。


4.糸紡ぎ


手紡ぎにて糸にします。
カーディングされた羊毛を少しずつ引き出しながら、撚りをかけて糸にしていきます。
熱を加えて撚りをとめます。





5.製織

手紡ぎされた糸を機にかけ、デザインされた組織で丁寧に織っていきます。



経糸にする糸を必要な本数分整経します。

<これから始めるところです。>
 

<織る時に使う道具たち>

・小管に巻いた緯糸

・とんぼ

・糸車


6.縮絨

織り上げられたホームスパンは、経糸と緯糸がしっくりなじむように
お湯とモノゲンで仕上ます。



服地の仕上げは、足で踏んで仕上ますが、
マフラーなどは、もちろん手仕上げです。


7.仕上げ

縮絨の終わったホームスパンは、影干しした後、
スチームアイロンで形を整えてセットします。


マフラーなどは、房を切って整えます。

裏表ていねいにセットします。


最後に、織り上がった布の中にゴミなどの異物が
ないか調べて完成となります。