2006(H18)
4/30(日)晴れ
苗木のポット上げ
四月も最終の今日になって
やっと気温が大きく上がった 夏を思わせるような温度で
ハウスも
今日は今年初めて全開にした
普段は目も留めないような木でも
芽吹きは美しい そんな木々が次から次と新しい葉を開く
冬の間はくすんでいた古葉だけの木は
傷んで枯れてしまうのではないかと思えるほど心許ない姿
だったが
ここにきて見事に力強い若々しい葉を開きかけた これも小さいけれど
たまらない感動だ
樹種によって同じ色彩のものがないほど様々な色あいの幼い葉が健気に風に吹かれている
椿の花が品種によって違うように
その葉の形もすべて異なっている 花が咲けば誰でも品種を
特定できるのだが
花のない時期は葉の形で品種を見分けなければならない 中には似たような
葉もあるのだが必ず違いがある 新芽もまたそれぞれの特徴的な色艶を持つ しかし
古葉だと
簡単に種類が分かるのだが
これからの時期の若葉では判別が難しい事がある
いつだったか
五月に10種類の椿を注文された事があった 若葉が木の全体を覆ってしまっていて
判別し難かった事があった 普段はひと目で分かるのだが
この時は若葉を掻き分けて古葉を確認
しながら堀上げた 葉の生育が止まり充分固まってからでないと難しい事もある
今日は四月も最後なのでサービスで3枚の写真を載せました 左がキリシマツツジ 中がコデマリ
右がアメリカハナズオウのフォレストパンジーの花です 日本のスオウよりも薄い紫です
左写真は我が豪邸の庭 物干し台の脚が見えます 生活感があってとても素敵です^^;
4/29(土)曇り夜雨
苗木のポット上げ
サニーフォレストと斑入りトベラの苗をポットに取る
4/28(金)晴れ
苗木のポット上げ
気温も上がって穏やかな春の日和となった 行楽日和である 明日からは大型連休が始まるが
最大9連休になるのだとか 恐ろしい話だ 国内外の旅行をする人も多そうだ 景気が良いのだか
悪いのだか分からない レジャーも良いけど
植木の一本も買ってくれると有難い
GWも無縁の生活だが
皆さんが遊んでいるのを見るのも悪い気はしない 皆さんが沢山お金を
使ってくれることを期待したい そうすれば経済にも少しはプラスになるだろう
皆さんが遊び呆けている間に
こっちはガッポリ儲けてしまおう(負け惜しみ^^)
サニーフォレストの挿し木苗をポットに移植した
4/27(木)雨
AM 休み PM 苗木のポット上げ
昨日の天気予報では午後から雨だったが
朝から既に降っていた これだったら昨日のうちに
ポット用の土を畑から運んで置くのだったと後悔する ポット用土がないのでは仕事にならないので
午前中は休みとした 珍しく誰も来ない雨の日だった ちょっと買物に出ただけで終った
午後からは雨の止み間もあったので
軽トラで畑から土を運んできて
リキュウバイの苗木をポットに
移植した 雨の日は気分的にも冴えなくて
午後五時を回ったところで早々と作業を切り上げた
四月も終わりに近づいた 出荷も一段落して
張り詰めていた気持ちも緩んでいる 五月には
瑞々しい若葉が初夏の風にそよぐ姿も見られるだろう 喧騒な四月の花々が過ぎて
落ち着いた色あいの
木々の枝葉がはつらつとして空に伸びる 生命の躍動を最も感じる時節となる 初夏は私の好きな季節だ
そろそろ
ゴルフの誘いも来る頃だ 来月の後半には緑したたるコースに立てるであろうか もう三ヶ月も
ゴルフから離れて
そして仕事にも精神的にも余裕ができると
無性にゴルフが恋しくなる コースに立てる
だけで幸せになれる気がする
あれからもう一年が経った 季節季節の節目でそう思う 月日は確実に巡ってくる それが有難い
木々に囲まれて
そして生きている それが確かな実感として迫ってくる そんな季節がもうすぐだ
4/26(水)晴れ後曇り
AM 山茶花の移植 PM 苗木植え
昨年の晩秋からずっと天候が例年とは違うと感じている いつもの年なら
この時期は6月並みの
暑い日が何日かあるのが普通なのだが
今年はいやに涼しい 家では炬燵がまだ頑張っている
遅れている作業にとっては都合が良い 気温があまり上がらないうちに済ませたい仕事が多いので
この時とばかりに急いでいる とは言いながら
別に暑くなってからでも大丈夫なはずのポット苗を
植えているのだから矛盾する ポット苗なら移植に根を傷めることがないので
水さえ掛けられるので
あれば相当暑くなってからでも平気だ それでも
早く植えつければ真夏の渇水期までにはかなり
根を伸ばしてくれるので夏場の水遣りが楽になる
それにしても 他の急ぐ作業を後廻しにして
今この時期にポット苗を植えなくてもよいものを・・
ぅん まあ
いろいろある 現実ともなれば理屈に合わない事もしなければならない時もある
こっちをしなければ
明日には枯れてしまうと言う事がはっきりしていれば話は別だが
植物は何かと
融通が利く これが長所でもあり短所でもある
午前中はサザンカの間引き移植をしたが
これも時期的には遅くなってしまっている 最適期に
最適な作業をしたいものだが
春先は出荷に大部分の時間を割かれてしまうので畑の管理に
手が回らないのが実状だ
生産と販売は両立が難しいのが本来なのだが
現実問題としてはやらざるを得ない また そのような
生産方法を採っているので
何処かにしわ寄せがあり窮屈さが残る事になる
午後からは サニーフォレスト マダムブライト
のポット苗を植える
4/25(火)曇り時々雨
雑仕事
気圧が不安定のようだ 時折まっ黒な雲がやって来て雨を降らせる 畑に出て見たり
大急ぎで
家に帰ったりで
まとまった仕事は出来ないで終わった ポット上げした苗木を潅水設備のある畑に
運んだり 昨日の苗木植えの続きをしたり
ハウスに入ったりと天気に合わせて作業も変わった
ビワが届いた 長崎産の温室ビワだ 親戚が贈ってくれたもので
自分ではとても買えない
一箱に中粒のが12ケ入って
それが二箱になって届けられた これで3000円だそうな
高いのか安いのか分からない 今頃のビワは珍しい部類に入るのだろう
ビワは高級品のイメージがあるが これは見た目
艶が一級品とは言いがたい オレンジの色も
薄いのだ 今時のハウス物だからしょうがないのかも知れない
それでも高級品には違いない 恐る恐る皮を剥く こんな物
もったいなくて食べ辛い
生来が貧乏性にできているので
若干の後ろめたさを感じながらの味見であった
で 結論は 美味くもなかった 甘みも少ないし風味も大味だ
今時ビワとは贅沢なのだが
何もこんな美味くもないものを有難がって喰う事はないではないかと
思うのだが どうだろう
多分 上級品ではないんだろうな 本物だったらこの値段では買えないのではないか
文句を言っては贈り主に失礼だが
兄弟だから別にかまやしない^^
やはり
生鮮品は旬のものが一番だ 季節の先取りも良いかもしれないが
奇をてらっても内容が
伴わなければ価値は半減する
それでも
ビワ様様である もったいなくてもったいなくて
ふたつ目には手が伸びなかった
兄弟にはその気持ちを感謝しよう
4/24(月)晴れたり曇ったり
苗木植え オタフクナンテン カントリーレッド 斑入りチャイニーズホーリー
この季節でも北東の風が吹くと幾分冷たく感じる 田圃に植えられたハウス育ちの早苗が
風邪を引きはしまいかと少し心配になる もう
田植えも半分くらい終った感じだ この分では
週末にはほぼ完了するのではないかと思う 年々田植えが早まる傾向にある
広い田圃に早苗が整然と植えられた風景は美しい
この
稲を栽培する技術と言うのは中々のものだと思う 傍目には何と言う事もなく映るが
中々
どうしてどうして一筋縄ではいかない 私はたった三年間だけ稲作を経験しただけで終って
しまった 家が植木専業になってしまったので
お米の作り方は覚えずに終わってしまった
実際に覚えたらやみつきになるだろうなと感じる 奥が深くて興味は尽きそうにない 私は
今頃になって田圃に魅せられている 日本の農民の子である自分のDNAがそうさせるのだろうか
稲作農家は経済的には苦しい状況にある 何十ヘクタールも栽培する農家はそれなりに対処も
出来ているが
代々伝わる田圃を必死に守っているような中小の農家は米価の下落が続く中で
採算に半分眼をつむって作り続けている
多くの零細農家は既に稲作から撤退している 子供が別の道を歩んだり
自ら勤め人に転向したり
時代の波に抗されて
あるいはひとつの好機と捉えて農業から足を洗った
今 田圃を耕している農家は採算の悪い米作でも
それを補うだけの他に収入があるからやって
いられると言う面もあるし 若い世代が勤め人でも
親はまだ充分現役として働ける意欲と体力の
ある農家がやっている
多分 お金の問題ではないのだろう 義務感もあるし
何より生き甲斐が持てて楽しいのだろう
でなければ
こんな大変な仕事は続かないのではないだろうか
農耕民族である日本人のメンタリティーに深く根ざした稲作 我々はもう一度原点に返って
諸々を見つめ直すのも必要だと思う
4/23(日)曇り
AM 圃場作り PM 苗木植え
午前中は苗木を定植するために畑を整理する 飛び飛びに残っていた植木を移動して
空地にする そこに堆肥を一面に撒いて管理機でロータリー耕転する 堆肥は完熟しているので
直後に植え付けても問題はないが
本来なら一ヶ月間くらいは土に馴染ませた方が良いし
完璧を期すなら初冬辺りにこの作業を完了させて置きたい 冬場に何ヶ所かはやったのだが
春先に植木を出荷した跡地を利用して苗木を植えつけるので
どうしてもこの時期になってしまう
更に 一度に大きな面積は空かないので
一枚の畑の中でも小面積の植え場所が何ヶ所にも
分かれてしまう結果となり
作業的には非効率だ これは多品種少量生産の弊害でもあるが
売れ筋が目まぐるしく変化する時代には危険分散の意味合いにおいてやむを得ないところだと思う
午後からは苗木を定植する リキュウバイとサルスベリのポット苗を植込む
4/22(土)晴れ
苗木植え
昨日に続いての苗木植え アメリカ白花万作(フォザギラマヨール)と
斑入りイボタ(プリペット)を植える 万作は昨年にポット上げした苗で
イボタは昨夏に箱挿し木をしたもの
白花万作は4〜5年前に市場出荷した頃は驚くほど高値であったが
現在はその当時のほぼ半分の値段となっている
それでも
この値段で維持されれば何とか採算ベースに乗っている
これ以下になると再生産は難しくなる 何の種類でも出始めは高値
だが
少しづつ下がってくるものだ 他に競争相手はいないのだが
それでも価格が高止まることはない
プリペットは現在 品薄状態らしく値段は高い だが
これが1〜2年も
すれば市場に溢れかえるだろう 何せ
挿し木をすればほぼ100%
根付くので繁殖は容易だ 人間は正直なもので
良いとなればすぐやる 考える事は皆が同じだから
同じ頃に同じ物が多く出回る結果になってしまうのだ 樹種も品種も価格も
めまぐるしく動くので
何が当るのかはその時になって見ないと分からない とりあえず
やって見るしかない
今日の写真は
黄金トサミズキのスプリングゴールド 黄色い葉が美しいが夏場に水分が足らないと
傷み易い
4/21(金)晴れ一時雨
苗木植え
コニファーの挿し木苗を植える エメラルド ゴールドライダー
不安定な天候で
雷の伴なった雨が三度も降るような天気だった
夕方
お客さんのところに頼まれ物を持って行く ここの問屋さんは公共緑化材料の取り扱いが
ほとんどだが
時々枝物や園芸物を頼まれる 今日のは完全に小売用の園芸品種だ
大型の園芸量販店に行けば買える物なのだが
植木屋さんや流通業者を介しての注文は
珍しいのではないかと思う 園芸店にはない大きいサイズの注文は少なくないが
今日のは
どこの売店でも置いてありそうな大きさのものだ
最近の植木の小売値段は
ホームセンターが価格決定権を握ってしまった 中小の植木売店者も
そこの価格を無視出来なくなっている 特別な品種や大物植木を除いた定番の品種は大手の
ホームセンターの値段が一定の基準になっている これに植木小売業者も対抗せざるを得ない
最終的にそのしわ寄せは植木生産者に跳ね返ることになる
ホームセンターの値段もかなりまちまちだが
生産者から見るとずいぶん安く感じるものもある
4/20(木)曇り後雨後晴れ
挿し木苗のポット上げ
天気模様が悪いので
家で挿し木苗をポットに植え替える作業をする この仕事も合間合間に
少しづつなので遅々として進まない ハウスの中は暖かいので新芽が伸びてきてしまった 毎年同じ
事の繰り返しで進歩がないが
どうしようもない 少しづつ少しづつの調整しかない
昼過ぎに雨が降り出し 南の風も強くて
作業場の庇も吹き込んで仕事もやり難くなったので
地下足袋を脱いで家に上がってしまった 雨は3時前には止んで
再び作業を開始した
水曜日の市況を少し
全体的に相場は低落している 先週あれだけ良かったコニファーも平均的に下がっているから
セリ市場は分からないものだ エレガンテシマとブルーヘブンが頑張っている程度だった
それから
エオニマス(姫マサキ)も先週のバカ高値から一転して
いつもの相場にもどってしまった
一体先週のあれは何だったのだと思ってしまう ヒイラギ類
斑入りウツギも下がった
まずまずの値段だったのは ラカンマキ ザクロ
ロウヤ柿といったところ
市場は本当に気○ぐれだ 何が本筋か
何処が基準の相場かが掴み難い
社長がよく言っていたのだが
一回二回の相場で決めつけるなと 一年を通した全体の価格で
市場の良し悪しを判断して欲しいと
4/19(水)曇り一時晴れ
AM 圃場の整理 PM 苗木植え
午前中は苗木を植えるための圃場作り 午後はコルムナリスとアルミゴールドの苗を定植する
春の曇り空 今頃は「花曇り」と言うらしい 俳句の季語として使われている 桜は何処まで
行ったろうか 東北の北部辺りかな
< 女拗ねて先に戻りし桜狩 潮原みつる
> ちょっとした言葉の行き違いだろうか 花見に来た
男女の言い争いは
腹を立てた女性が先に帰ってしまうというハプニングに発展した
一人取り残された男は 満開の桜の下で何を思うのだろう
見事に咲き満ちた花も
やがて小さな風にも花びらを散らす 花の命は一瞬に近い
毎年毎年繰り返される花の狂演 遠い昔から人々の思いを詰め込んできたかのような花の数
桜が咲くと
何でこんなに心が騒ぐのか 浮き立つような華やぎの陰に
諦観にも似た空洞が見える
桜の花は死への誘惑である
4/18(火)晴れ
AM 除草剤散布 PM 圃場の整理
今日も良い天気 春真っ只中を感じる こんな日は風さえ吹かなければ天国だ
午前中は昨日午後に続いて除草剤を散布した ホトケノザやナズナが大きく育ってしまって
散布し難い あまり高い位置から散布すると植木の葉に飛散した薬剤が掛かってしまいかねない
雑草があまり大きくならないうちに処理するのが正解だが
春は出荷作業に忙殺されてしまって
適期を逸するのが常である 雑草が小さい時なら散布作業も楽だし薬剤も少なくて済むのだ
教科書どおりにはいかない矛盾さが現実というものだ
と言ったら言い訳になろうか
午後からは苗木を植えるための圃場作りをする
昨日 赤土が3台入ったので
植木を出荷した跡地を整理してそこに入れ込む
一作が終った後は
どうしても地面が低くなるので新しい土を上乗せしなければならない
この辺りは低地なので植木生産には欠かせない条件となる 更に
連作障害を防ぐ意味合いでも
重要な役割を担っている
< タンポポは忘れた夢を買う金貨 >
そんな川柳があったが この季節になると思い出す
畦道に今そのタンポポが花盛りだ 田植えも始まったようだ
4/17(月)晴れ
AM 圃場の整理 PM 除草剤散布
久々の上天気 晴れて気温が高く風も弱い やはり青空の下の作業は楽しい いつも感じるのだが
これでお金が儲かってしまっては申し訳がない(だから儲からないようにできているのか?)
実際
こんなにストレスの溜まらない仕事はそうあるものではない これほど忙しくても
季節に
追いかけられても 作物が安くても
結果としてお金が儲からなくても 仕事上のストレスはない
サラリーマンではないから人間関係の煩わしさもノルマも時間の制約もない
植物に癒され 田園風景に癒され
自然の中に身を置いている事の安らぎは例えようもなく幸せだ
私はお金が欲しいとはあまり思わない(少しは思う^^;)お金ならもうウンとあるからこれ以上いらない^^
労働の対価として
評価としてはお金で判断するしかない それが異様に低い事が情けない
情けないが 不満ではない
何度も言いますが
私はお金が欲しいとはあまり思わない(少しは思う^^;)
若い頃から
いったい俺は何を追い求めてここまでやってきたのか 今頃になってからふと思う
夢や希望と言ったものを今更云々ではない年齢だが
明らかに目標のようなものを喪失している
だが 仕事に目的意識を無くしてさえ喜びを感じられるのが農業の持つ不可思議さとでも言えようか
4/16(日)曇り後雨
植木市場に行く
市場に着くまでは小雨が断続的に降っていたが
荷降ろしを始める頃にはピタリと止んだ
雨合羽を着ての作業を覚悟していたが上手い具合に雨の止み間に入ったようだ
植木の出荷量は依然として多い 今月いっぱいがピークだ 3、4月が最盛期なのでセリ値の良否に
関係なく植木は出荷される 以前は価格の高低が次回のセリの出荷に大きく影響したものだが
今はあまり関係なくなっている 生産者は年間の出荷量を策定して作っているので
その時の
価格に左右されてはいられない 例え安くても
その年の計画分は出荷してしまわなければ
翌年の計画が狂ってしまうのだ 圃場の利用サイクルも効率が落ちてしまう事になる
植木は永年作物だから販売を翌年に持ち越したとしても
生産品それ自体は品質が低下したり
用途がなくなったりといった不都合は少ない それでも
安値では勿体ないと考えて販売を
先延ばししても
結果は良い事がない それがはっきりしているのが現状なのだ
以前のように
毎年値上がりが続いていた時代なら多少手間隙が掛かっても
翌年に期待して
販売を控える事も選択肢のひとつであった 値上がりの旨味がなくなった今の時代は植木の
最大の長所であった在庫の妙味(年々価格の上昇が見込めた・大きくなればそれなりの割合で
高い値段で売れた)はなくなった これは植木も野菜と同じように「その時勝負」の作物になって
しまったということになる 大きく育つ事が必ずしも利益を生む事ではなくなった
帰途の道は再びの小雨となった 桜はほとんど花を散らし終えた 代わって落葉樹の芽吹きの
美しい季節となった 色とりどりの産まれたての若葉が人間の目に柔らかい
鮮やかな原色の花々よりも
ぼわっとした中間色の芽吹きが控え目でいて力強くて私は好きだ
4/15(土)晴れたり曇ったり
昨日一日吹き続けた風は昨夜も止まず
今日も一日中同じように吹いていた 冷たい風ではないが
煩わしい風だ 人間の動きを抑制したり助長したり
その度に身体の動きを微調整してバランスを
維持しなければならない この微妙な神経の感覚が風を煩わしいものと認識するのだろうか
春の風は特に嫌なものだが
これは精神的なものだけの問題かもしれない
今日の作業は
午前中は昨日定植した苗木の水掛とツバキの根回しなどをした
午後からは 市場出荷の植木の積込み作業をした
水曜日の植木の市況を書くと
あいにくの雨も影響したのだろうか
多くの樹種が安値であった 枝物は特にそうだったが
フサスグリ 斑入りウツギ サルスベリ マンサク 斑入りイボタ
などかなりの値下がりだった
その一方で コニファー類は高値もあり
しっかりした相場展開となった コニファーと他の樹種が
こんなにも両極端に分かれたのは珍しいことである 幸いな事に
コニファー類が本数的には
半分を占めるので
全体的な売上げではまずまずのところに落ち着いた
以外と高値だったのがヒメマサキだった 数年前は安かったのだが
昨年の秋頃から徐々に
上向きとなり
今回は普段の倍近い価格であった これは他に競争相手がない事と
少しづつ
知名度が上がってきたことによるのだろう 品種的には現在では珍しくもないのだけれど
植木市場ではお客さんに広く認知されるのが遅い結果だと思う このヒメマサキには金色の葉と
銀色の葉の2種類があり その両方を出荷している
4/14(金)曇り
冷たい北東の風がやや強く吹き続けた今日一日 着衣も真冬並みの装備となった
午前中はサザンカのポット苗を圃場に定植する作業をした 4〜50cmの大きさの苗木で
これが
販売できるのは3年先となりそうだ
午後からはコニファーを堀上げて
夕方お客さんのところに配達に行った
今日は書く時間がないので写真で逃げる事とする 下の写真はアメリカザイフリボクの花です。
今が満開のときです。ジューンベリーの名称で販売されています。六月には実が赤く熟れて綺麗です。
4/13(木)曇り
植木掘り
昨日の多量の降雨で
畑は目一杯の水分を含んでいる 午前中は松を2本堀上げたが
バックホーで少し深く掘り過ぎると水が湧きだしてしまうので
浅く広めに掘った
地下足袋を濡らしながらも
何とか堀上げる事が出来た 根の悪い植木であったら
今日は到底
作業にならないに違いない 昨日は終日降っていて
特に千葉県は雨量が多かったようで
今日は仕事にならないのではないかと覚悟をしていたのだが
このくらいで済んで良かった
朝 近所の野菜農家さんが
畑に軽四トラックで入ったらタイヤが埋まってしまって出られなくなったと
助けを求めてきた 四輪駆動の車でもだめだったようだ
植木を掘りに行く途中だったので駆けつけた 丈夫なロープを2本張って
我家のトラックで引いたら
簡単に脱出出来たので良かった
それにしても 近所のこの人は時々車を落としたり
コンバインをもぐらせたりする その度に我家に
駆け込んでくる こちらが仕事中であっても
小さくても一応「緊急時」であるので そちらを優先して
助けに行く まあ いずれも大仕事ではなく
ちょっと事であるので何と言う事もないのだが 当然の
ように私を引っ張りに来る いつもいつも甘い顔ばかりしているからなめられる^^
昼に家に帰ったら
イチゴが2パック置いてある うんうん
気は心だ この次はバナナも付けておくれ^^
4/12(水)雨
雨で休み
雨風が強く
ちょっとした嵐の様相 昼頃に一旦は雨も止んで明るくなったが
再び降りだして 結局は
夕方まで荒れ模様は続いた
苗木のポット上げでもと思ったが
この雨ではハウスの出入りもままならないので
今日は完全休養とした
借金取りが一人と友人が一人また一人と相次いで訪れた 借金取りは土建屋さんで
赤土を2台ほど
畑に入れてもらっていたので
その集金に来たものだった この土建屋さんはこの辺りの植木屋さんを
お客として多く持っている 雨が降ったので
こんな日は仕事にならず また植木屋の方も休みで家に
いるので集金に歩いているのだ 午後3時頃に来て1時間ほどお茶を飲んで帰った 我家に来る時は
いつもこんな時間に来る お茶の時間だ 他所ではご馳走してくれないのだろうか 我家はサービスが
行き届いているので
借金取りにもご馳走する 少し負けてくれても良いと思うが
全然ない^^;
養豚をやっている友人が暫く振りに来た 畑では時々顔を合わせるのだが
家でお茶を飲むのは滅多に
ない 知り合いが植木を欲しいとの事で
珍しく良い話を持ってきた
夕方になって友人の植木屋がまた一人来た またお茶を飲みながら話が長くなった
こんな日は お茶 お茶 お茶である そろそろ
静岡に新茶の注文をする季節となった
4/11(火)曇り後雨
植木掘り
西日本では記録的な大雨になっているようだ この雨が明日には関東に来る
今日もどんよりとして
いつ降り出してもおかしくないような天気だった
毎日懲りずに植木を掘り続けているが
やはりこんな天候よりは すっきり晴れて やや寒さのある
気候がこの作業には適している 連日の単純労働ではこの曇り空は気分も滅入りがちになる
植木屋の仕事には青空が似合う そして
さらりとした柔らかな土の感触が何物にも替え難い喜びだ
適度な雨も
これまた嬉しい 基本的には雨の日は休める 勤め人と違って
土日の決まった休日は
ないから 不定期で気まぐれなお天気次第となる だから
予定はまったく立たない
予定は
立てようと思えばいくらでも立つ それが自家業の特長だが
立つようでいてなかなか立たない
それが自然相手のこの職業の特徴でもある
朝 目覚めて
雨が降っていると心が落ち着く・・ と言ったのは
あの山口百恵 朝 目覚めて 雨が
降っていいると心がハイになるのが私 今日は休めると
うれしくて妙に気持ちが高ぶるのです^^
ウエストモント ブルーヘブン 斑入りイボタ 斑入りヒイラギ
を堀上げる
午後4時頃に小雨が降り始めてしまったので帰宅し
ハウス関連の仕事をする
4/10(月)曇り
植木掘り
この先一週間どうも天候がすっきりしないようだ 雨や曇りのマークばかりが並んで
まるで梅雨時の
ような感じだ 雨が降らないうちにと
いつもより早めに今日は仕事に出た
コニファーとラカンマキを堀上げる 畑の水分状態は過不足なく良好だ 雑草が目立つ 春になって
見る見る大きく育ってしまった 除草作業が急がれるが
まだ直にとはいかない 今は出荷第一なので
そこまで手が回らないので もう少し待ってもらうが
2月から続いた出荷もやっと終盤を迎えた
市場出荷をしていると ほとんどそれに傾注してしまって
他の作業に労力を割けないのが実状だ
植木生産の本来の作業も待ったなしの所まで来て
来週の出荷後は暫く休んで 畑の仕事に集中
することになりそうだ
4/9(日)晴れ
植木市場に行く
風が強く冷たい空気の終日であった 市場は今回も出荷量が多い 先週の大市に出荷された植木が
まだ沢山残されていた セリ落としたお客さんが運びきれない様子だ
いつもは駐車場となっている場所にも大きな枝物が置かれていたので
先週の出荷量が如何に
多かったかが分かる 出荷者もこの時とばかりに出品したのだろう
強風に煽られて倒れている植木も少なくない 小物植木なら何という事もないが
背の高い大きなものが
倒れると
周囲の植木を傷めてしまう事も多い 出荷者は支柱を掛けたり
ロープで支線を張ったり
するのだが
それでも思わぬ方向からの突風で倒される事もある 回りに小物を置いた出荷者は
恐々としている そんな所は避けるに限るのだが
大物を後から持ち込まれたのではどうしようもない
市場動向は世の中の景況を映す鏡でもあり
多くの人々の交々とした感情や人間性が反映される場所
でもある
往路の暗い中
街路灯に照らし出される桜は妖艶だ 深く蔵して語る事のない何らかの意思を感じさせる
明るい帰路の桜は
散り始めた花びらを風に任せている こちらも無言である 静かな時間の流れだけが
抗うことの出来ない定めを思わせる
車窓からの視界の何処かに必ず桜があって
こんなにも多くの桜の木があったのだと驚かされる
その多くはソメイヨシノであり
ヤマザクラがところどころにある それに混じってオオシマザクラが純白の
花を見せている
日本人の精神構造の一端にはこの桜があり
その死生観に大きく係わっているのだと思う
< 桜花 咲き散る陰に我が春を 惜しみて立てば ああ匝瑳
この学び舎に友愛の 契りは新た さらば いざ
もろともに 培わん平和の国土
> 私の母校の校歌より
4/8(土)晴れ一時雨
AM 積込み PM 苗木のポット上げ
午前中は市場出荷の植木を積込む作業をした
午前中はよく晴れていたが
午後からは急速に黒い雲が広がって
一時的に雨となった 今日は
昨日の天気予報が的中した形となり
予約してあった散髪に出かけた 午後3時に帰る頃には
すっかり晴れ上がっていた
先日の市況を書いておくと
一部の樹種を除いて安値となった エレガンテシマは更に値上がり傾向にある エメラルドは
今ひとつの感があったが
他が安かった割りには健闘していた
他のコニファーは安値となった コルムナリス スターダスト アルミゴールド スパルタン
その他 サルスベリ(カントリーレッド)
ザクロ フォザギラ オタフクナンテン も安かった
斑入りヒイラギはこれまでの相場を維持していた これは生産本数も多いので
嬉しい状況だ
フェイジョアは2mほどのものを2本出荷しただけであったがバカ高値であった 一昨年から
この状態は続いている 今は生産がまるでなくなっているのだろうか 以前はほとんど売れなかった
樹種だけに不思議な感じがする 銀灰色の葉が特徴的で花が綺麗な木だ 最近は一本でも果実が
付く品種が出てきたので楽しみである ただ
生産的には挿し木繁殖が難しいのが欠点だ
今回は大市なので出荷量が多く
天候も雨の悪条件の中でのセリ市だったので
全体的に相場が
上がらなかったと予想される このようにセリ市は天候の良否
出荷量の多少 買参人の多少
季節的な植木の流通時期にもよって大きく値が動く 一日の中でも
同じ品種 同じ大きさの木が
値段がふらつく事も多い 市場は一概には言えない
実際にセリの状況を見ていないのだから全体の状況は分からない FAXで送られてくる自分だけの
出荷品の値段だけで判断するしかないのだが
それでも凡その状態は分かるものだ さらに
周囲の仲間の話を総合すれば全体的な見通しとして
まず間違いはないと言えるだろう
4/7(金)曇り
AM 松の手入れ PM 苗木植え
春に三日の晴れ間なし その言葉の如く
春は天気がめまぐるしく変わる
今日は再び冬の気候に戻ってしまって
底冷えのする一日だった
有難くもない陽気だが
仕事上は本当はこんな気候がもう少し続いて欲しいと思っている
この時期は出荷が最盛期であり
本来の適期である作業を先延ばしして出荷を優先しなければ
ならないのが実状となっている これはやむを得ない事だが
植物の生理を考えれば遅れている
作業に一日も早く着手したいと思っている あまり気温が高くならないうちに終了させたい仕事も
少なくない その内のひとつ
コニファー苗を植える作業を午後から始めた
昨年に路地に挿し木をした苗を掘り起こして圃場に移植した 根は土がまったくついていない状態で
さらに
根を切り詰めるので苗木にはダメージが大きい 寒い時期が移植の適期のコニファーには
気温が上がるこの先々は日毎に移植には不向きになる
そんな事情もあり
気温は本来よりも低めに推移して欲しいものだと考えている
コニファーに限らず
多くの植木はあまり気温が上がる前に移植するのが良いと思う
4/6(木)晴れ
植木掘り
午前中はやや風が強かったが問題なく晴れた 午後からは
風も治まって
植木を掘っていると暑いくらいの陽気となった
昨日あれだけ降ったので土は軟弱だが
この地方は砂地なので
何とか堀上げは可能だ 水捌けの良い土は
こんな日は助かる
斑入りヒイラギ コルムナリス オタフクナンテン
他を掘る
夕方 お客さんが植木を取りに来て
暫し雑談をする 人と話すのが
一番の情報源だ 頭では分かっていても
それを裏付けてくれるのが
人の実体験に基づく話で
特に消費者と毎日接している人の話は
具体的で説得力がある
今日の写真は
黄金コデマリの芽吹き 遠目にはレンギョウの花とも見えるが
瑞々しい若芽である 今が一番美しい時で
夏には黄緑に変わってしまう
4/5(水)雨
挿し木苗のポット上げ
朝から本降りの雨になった 昨日作ったポット用の土を畑から運んであったので
挿し木苗をポットに
植え替える作業をした ハウスの中に入っている挿し木箱の苗の多くは新芽が動き始めてしまった
早く移植しなければならないが
合間合間で少しずつしか進めるしかないので
雨の今日も休んでは
いられなくなった ま 気分は半分仕事ですが・・
午後になって
問屋さんからツバキH2,0を2本掘れと言われ
渋々に雨合羽を着込んで畑に出た
何でも 今日仕入れに来たお客さんが急に必要になり
待っているのだそうだ 2本ばかり掘るのに
重装備をしなければならいのは面倒くさいが
引き受けてしまった以上やるしかない
雨が強いので畑の土は超軟弱になっている 植木の為にはよくないが
これは緊急時なので
やむなく掘らねばならない 土が柔らかい時に掘ると
根と土が乖離してしまって植木にダメージを
与えてしまうのだ 堀上げにもいろいろな悪条件の時があるので
植木も大変なのだ お察しします
お客さんが待っていると言うので
片道5kmを車を飛ばして配達した これもサービスとは思えど
いやはや大変だ
4/4(火)晴れ
AM 植木掘り PM 土作り 他
強い風も治まって穏やかな春の日和となった 陽だまりでお茶を飲んでいると暑いくらいだ
午前中はアカマツを2本堀上げる 午後からは
ポット用の土作りをする
4/3(月)晴れ
植木掘り
コルムナリス スパルタン 黄金マキ ザクロ
などを堀上げる
昨夜の雨は畑を適度に湿らせたようだ 少し量の多い雨だと
通路に水溜りが出来るのだが
今日はまったく見られない 雨量はそれほどではなかったにしても
植木にはほど良い量で
あったようだ 結構乾いていたので恵みの雨であった これが何より有難い
有難くないのが今日の風で
朝から夜まで北西の強風が吹き荒れた このところ風の日が多い
雨が降ったので埃が飛ばなかったのが幸いで
これが乾いていた時なら到底仕事は出来なかったに
ちがいない 作業はやりづらいし
こんな日はいつもより1,5倍くらい疲れるものだ
4/2(日)曇り後雨
植木掘り
朝からどんよりとした曇り空 いつ降られてもいいつもりで畑に出る
乾くと土が固くなって
スコップの通りが悪くなり植木を掘る作業はやり難くなる
畑には赤土が客土として入っているので
その量が多い場所ほど乾いて固くなっている
掘り取る植木は移植や根回しで細根が十分張っているので根鉢が崩れる事はない
コニファーのエメラルドやエレガンテシマを堀上げた
午後3時を過ぎると小雨が降り出したので
作業を中止して帰宅してハウスの雑作業をする
小雨は降ったり止んだりで
夜に入って一時激しく降ったが
極めて短時間であった もう少し
長く降らせたかった どの位沁み込んだか
明日実際に畑で植木を掘って見なければ分からない
4/1(土)晴れ
植木市場に行く
今日は暖かな春の行楽日和となった 千葉 茨城
埼玉の利根川沿道の桜は5〜6分咲きと
言ったところだった 花見客の乗用車が多い 帰りは何ヶ所か渋滞があった
毎年今頃は桜を楽しみにしている 改めての花見などできない時期商売の植木屋なので
市場の行き帰りが事実上の花見となっている
今日の様子では
来週は散り始めた桜をもう一度見られそうだ
帰宅してから
畑の水掛をした しばらくまとまった雨がないので畑は乾き気味である 明日は
午後から雨になる予報が出ている 期待して待ちたい
3/31(金)晴れ
AM 植木掘り PM 積込み
一昨日に続き
今日も強い北西の風が朝から夜まで吹き通しだった
寒さはそれほどではないが 埃は舞うし 作業はやり難い
エレガンテシマを堀上げたが
スコップで根を掘り進めている時に
風で木が大きく振られて 根鉢が崩れる恐れがあるので
こんな時は
支柱のパイプを斜めに挿して
木の上方を押さえるようにする
風に対して
支柱は直角になるように斜めに地中に突き刺す
こうすると強風でも心配なく根を掘ることができる
午後から
出荷の積込みの仕事をする クレーンで松を吊り上げ
ると 風で飛ばされそうになる 太い枝にロープを付けて
その端を
トラックに固定してクレーンで上げる 人間の力ではロープを
維持できないほどの強い風だ
立て掛けてある小物植木も
積込もうと固定してあるロープを
外すと一挙に倒される いつもより苦労の多い積込み作業だった
春は風の季節だが こんな風はほんとうに嫌なものだ
屋外の仕事は 寒かったり暑かったり
風や雨にも悩まされて
一年中さまざまな苦労が待っている
苦あれば楽あり 春のうららかな日和 柔らかな空気と青い空
鶯も雲雀も鳴いて この世は楽園となる 土遊びが楽しい
3/30(木)晴れ
根回し他
少し気温が低いようだが
このくらいの方が作業はし易くて良い
ラカンマキ 黄金ラカンマキ ヒイラギ の根回しをする
黄金ラカンマキは
秋口に伸びた新梢が冬の寒さで傷んでしまっている この品種の新芽は
とても繊細なので夏の乾きにも弱い 若葉が大変美しくて綺麗なのだが
栽培し難いのが欠点だ
この品種の苗木は 千葉県原種農場からきたもので
普通のイヌマキの黄金葉もある こちらの方が
丈夫で作り易いので 現在はこちらを増殖していて
黄金ラカンマキは繁殖をやめた
マキには赤芽の品種もあって
千葉県の関係者は今これを推奨している 現在増殖中で
まもなく
千葉県の植木生産者に苗木の配布が始まるだろう
この品種の写真は
ここで見られるので 興味のある人はご覧下さい。
3/29(水)晴れ
根回し他
北西の強風が吹き荒れた一日 寒いようでもあり
暖かいようでもあり
ツバキとラカンマキの根回し作業をする 共に1mほどの大きさの物
根回しをして水を掛けたついでに
以前に根回ししたり移植した植木にも水を掛けた
畑が少し乾いてきた 期待していた昨夜の雨は
ぱらぱら程度だったので人間が水を掛ける事に
なってしまった 一日のうちの半分は水掛であったから
雨さえ降ってくれれば このような余分な
仕事はしなくてもいいのだが
それも自然だから致し方ない 雨はありがたい
今日の市況
全体としてまずまず 先週に続いてコニファーが良く売れている これは今年の冬が厳しい寒さで
あったから 寒さに弱い樹種が傷み その反動で
寒さに強く常緑樹であるコニファーが見直された
結果なのだろうか そうとすれば
私の読みどおりなのだが・・
ここ何年かコニファーは安値が続いたから
生産が減っているので その影響とも絡んでいるのでは
と考えられる
ツバキとナンテンは相変わらずの安値となっている 昨年は安値だった斑入りヒイラギが再び
上がってきた ロウヤ柿も良 その他の樹種はまずまず 枝物の松はやや安値
3/28(火)曇り一時晴れ
植木掘り
天気は下り坂の模様だが 暖かい陽気だった 鶯も鳴いて
春の気分は昂揚する
少しづつ少しづつ季節は動いて
いつも気がついた時には驚きの中にいる
去年の春に咲いた花が今年ももう咲いて
自然の輪廻の疑いを知らぬ正直さがたまらなく愛しい
年々歳々・・ それで良いと思う 奇をてらう事もなく
愚直に生きて後悔はないはずだ
エレガンテシマと斑入りヒイラギとオタフクナンテンなどを堀上げる
出荷も半分以上終って ここまできて疲れが少し溜まったのか 腰の調子が幾分重いように感じる
今頃の気温であれば力仕事も苦にならないが
汗が出るほどの陽気になると仕事も辛くなる
よくもまあ
毎日毎日植木を掘り続けて飽きないものだと自分でも思うが
飽きるとか飽きないとかの
問題ではないような気がする
能率を考えなくてもいい仕事がしたいものだと常に考えるも
それは現実社会では無理のようだが
あまりに突き詰めての効率重視はやめよう 農業はそんな仕事ではないし
それを推し進めても
最終的な結果は良くない 長い事やってきて
今やっと分かりかけてきた
3/27(月)晴れ
植木掘り
晴れて暖かい春本番の様相 いつもは冷たい北東風が
今日は心地良いほどだった
午前中に松を2本堀上げる アカマツとクロマツを各1本
午後からは小物植木を堀上げる コルムナリス 黄金コデマリ アメリカ万作
コルムナリスは1月に根回しをしたが
これは出荷するために根回しをしないで残しておいたもの
黄金コデマリの葉が開いてきた 濃い黄色の若芽が美しい この木は今が一番綺麗な時だ
ロウヤ柿の芽も大きく膨らんでいる 落葉樹も動き出した
3/26(日)曇り
植木市場に行く
市場は出荷量が相変わらず多い 出荷の最盛期なので
相場の高低にかかわらず多いのだ
この傾向は4月いっぱい続くことになる 今の時期は
シャラやハナミズキなどの落葉樹が中心だ
出荷されている全ての樹種品種を数えたら
どれ位になるだろうか おそらく何百種類になるのだろう
季節が少しずれる度に樹種も少しづつ変わってゆくから
年間を通したらかなりの種類数になるはずだ
今日は日曜なので 車の通行量も少なく
順調に帰宅できた いつもより早めに帰れたので
午後からは
明日に予定していた赤松を堀上げる事にした
この松は高さが5mほどの造形樹の門冠だ このところ
松の門冠は需要が少なくなっていたが
久し振りに買い手が現れた この松は1月に根回しをしたばかりの木で
やっと小さな白根を伸ばし
始めたところだった 秋になれば細根がびっしりと生えて
葉も締まって見栄えの良いアカマツに
なるはずだったが ちょっともったいない気もするが
お客さんの都合だから それはそれで良しとする
5時前に問屋さんへ運んだが
日曜のため誰もいなかった 流石は植木の需要期だけあって
沢山の植木が並べられて出荷を待っている ほとんどが雑木類の公共緑化樹で
枝物はほんの
ちらほらと散見する程度だった
3/25(土)晴れ
AM 植木掘り PM 積込み
今日も晴れて暖かい 桜ももうすぐだろう コニファーは既に新梢を伸し始めている
午前中は小物植木を堀上げる エレガンテシマ スターダスト アルミゴールド
午後からは市場出荷の積込み作業をする
下の写真は出荷風景
3/24(金)晴れ
AM 植木掘り PM 根回し
朝夕に少し寒さはあるものの
日中は春の暖かさ 雑草がぐんぐん伸びている
ツバキはいろいろ咲いて
今が中盤といったところまで来た レンギョもユキヤナギも花盛りだ
スモモも咲いている スモモで思い出したが
スモモモモモモモモモモモモニモイロイロアル
と言うのがある
どう読むかですが
ウラニワニハニワニワニハニワニワトリガイル
と同じなのですが 知っている人も
多いと思いますが 李(スモモ)も桃 桃も桃
桃にもいろいろある と読みます
もう一方は 裏庭には二羽 庭には二羽 鶏がいる
と読む お粗末でした
本題の今日の作業 午前中は
頼まれていたツバキなどを掘る 午後は
サニーフォスターとスパルタンの
根回し作業をする 何れも
根回しをした後は支柱を掛けなければならないので面倒だ
支柱は1,8mの被覆パイプを使う これを40〜50cm地中に挿して
幹をシュロ縄で結束する
この支柱は畑の別の植木に掛けてあったものを外して使う 支柱は掛けてから半年から一年もすれば
外せるので
取り回して使っている 家に持ち帰る事は滅多にない
支柱は 各畑に相当数あるが
最近はこれを買ったことがない 昔
カイズカを沢山生産していた頃に
大量に買ったものを現在も使っている かなり長持ちするものだ
カイズカの売行きが悪くなってからは
枝物主体の生産だったので
支柱は一時お蔵入りしていたのだが
その枝物の売行きが今度は不振となり
小物植木をまた生産し出してから
再度この支柱が活躍する運びと
なった 中島みゆきの歌ではないが「時代はまわる」のだ
3/23(木)雨後曇り夕晴れ
AM 雨で休み PM 苗木のポット上げ
昨夜の雨が朝になっても止まない 予報が少し外れたようだ
定期的に雨が来ているので
畑の潤いは良い状態にある 移植や根回しをした木にも水を掛けな
くてもいいので手間が省けて助かっている
午前中は来客が二組あって
それに応対する 午後からは雨も上がって 仕事をする
挿し木苗をポットに取り上げる 今日はコニファーのゴールドコーンを移植した 昨年の夏に
挿し木をしたものなので
根が挿し木箱の下から沢山出てしまっている 15cmポットに植える
これらの挿し木苗は このようにポットに植えるものと
直接畑に植えるものと二通りがある
育ちが早くて根が荒れ易い樹種は一旦ポット上げして
ある程度育ててから畑に定植したほうが
効率が良い どんな樹種でも一度はポットで根を作ってから畑に植えた方が確実だが
管理施設や手間隙の問題もあって中々思うに任せない
昨日の市況を書いておくと
全般として
相場は下がった 過去二回は枝物は高かったが
今回は一挙に下がってしまった
これまで
価格が安定していた小物植木の品種でも二割ほど下落した 一日の中でも乱高下が
激しかったようで
同じ大きさの同じ品種でも置き場所の位置によって大きく違いが出た
そんな中で
安定して良く売れていたのがコニファーであった これまで
やや安値であった
アルミゴールドやスターダストまで良好な相場を展開していた
3/22(水)晴れ後曇り夜雨
植木掘り
午前中にマツを2本堀上げる 2mの高さもないほどの小さい枝物だが
下枝が張っているので
案外掘り難いものだ バックホーの腕をいっぱいに伸ばして枝の下にバケットを差し込み
バックをしながら引っ掻くように土を引き出す
大きい木なら下枝も少ないので 機械も扱い易いのだが
このような小さな造形樹は以外と
手間が掛かるものだ
更に
根巻きも面倒だ 下枝を潜り抜けて紐を掛けていかなければならない 一体何回鉢の
周りを腰を屈めながら回るのだろう 小さい木ほど疲れる バックホーでかなり広く深く掘るのだが
それでも
どうしても中腰の姿勢が基本にならざるを得ない作業だ
午後からは
小物植木を堀上げる 一才ニワザクラ アメリカ万作 斑入りチャイニーズホーリー他
WBCは日本が優勝して終了した 「たかが野球」だが
それなりに面白かった
日本中がハラハラドキドキ興奮したり感動したりの一ヶ月だった ナショナリズムとナショナリズムの
ぶつかり合いだから
オリンピックにはない激しい魂の揺さぶりが見る側にも沸き起こる
自分と言う個人が否応なくひとつの民族の一員であることを認識させられるのだ
日頃
日本は何かと外国から批判を受ける事が少なくない 胸に鬱積した不愉快な思いを
一時でも解消された事の意味は小さくない
政治上の駆け引きや単純な民族感情の発露の結果としてではなく
曲がりなりにも一定の
ルール上の勝負の結果である そこに誰も異論はあるまい スポーツの清心さがそこにある
3/21(火)晴れ
植木掘り
風も穏やかな春日和 今日が「春分の日」で休日である事を気がつかないでいた
今日も植木を掘った 出荷も順調に進んで
予定の半分を終了したところだ
暖かくなったので
いつの間にか雑草が大きくなってきた 出荷だけに労力を割いていると
畑の管理作業が遅れてしまうので気がかりだが
この時期は販売が最優先とならざるを得ない
花木はここまでくると順次花を咲かせ始めるので
その前に出荷を終らせないといけないし
落葉樹は芽が吹き出す前が勝負だ
畑に居て植木を掘っていても
他の仕事が目に付いてならない あれもやっておきたい
これも
やっておきたいと
ついつい見えてしまう この時期が何をするにしても最良の季節である事が
多いのだ
今日は
ツバキ エメラルド スパルタン フイリヒイラギ
他を掘る
3/20(月)晴れ
植木掘り
強い西風が吹き続けた今日一日 冷たい風ではなかったが
春の風は嫌なものだ
昨日一日は休んだようなものだったので
今日は馬力をかけるつもりだったが 思いのほか
身体が重い 腰にも少し違和感がある そろそろ疲れが溜まってきたか 頭まで重く感じる
細くて柔だけど
一応筋金は通っているので倒れることはない 今日も日暮れまで動き続けた
齢とともに感性は鈍ってくるようだ 若い時なら
こんな刺激のない毎日では耐えられないに違いない
休みなく働く事に何の疑問も迷いも感じなくなって久しい 毎日仕事をしているのだか遊んでいるの
だか分からない 遊びにしてはちょっときついかなとは思うものの
仕事としての苦労は感じない
これが与えられた仕事であるのなら不満も出ようが
自ら作り出している仕事なので 誰に文句を
言えようはずもない これが
本来は怠け者で仕事嫌いの人間なのだから皮肉な話だと思う
植物には興味がある しかしそれを仕事にしてしまったところに問題があるようだ 好きな事は
趣味の範囲にしておくのが正解かな ただ「換金」に関して言えば
仕事としては最も苦労を
伴うところだが
自分が作った植木が高く売れたときの喜びは例えようもない
今日は コニファーのエレガンテシマ スターダスト アルミゴールド コルムナリスを掘る
3/19(日)雨後曇り
AM 雨で休み PM 苗木のポット上げ
天気予報では 朝までに雨は上がると言っていたが
午前中一杯は小雨が続いた
久し振りに日曜気分を味わったが テレビなど見ていると
時間が無為に過ぎて行く
こんなものが休息と呼べるのだろうかと思ってしまう 仕事はしないまでも
何かしらの目的で
行動していた方が心身ともに充実感があるのではないか テレビを見ているほどバカな事はない
午前中は幾分寒さがあったので横着をしてしまったが
午後からは雨も止んだ事だし 仕事を
する気になった とは言っても
畑の植木はまだ露っぽいので 家の前のハウスに入って
挿し木苗をポットに植え替える作業をする
畑に出ての作業は自然と気合も入るが 家でする仕事は
どこかモチベ−ションも下がって
緊張感に欠けるところがある
WBCの日本×韓国の準決勝戦をラジオで聞いていた
野球もサッカーも国内戦はまったく興味はないのだが
国旗を背負った戦いになると 俄然
愛国主義者となり
名前も顔も知らない選手を応援している
特に 中国と韓国にだけは負けてはいけない^^
しかし 何ですな あんな感情むきだしの批判をされると
日本人としては戸惑うばかりです
過去の事を持ち出されると
人間はどうしようもない 直接に自分が関わったのならまだしも
まだ生まれてもいなかった人間には
理性では分かっても感情的には素直に聞き入れるには
どうしても抵抗がある
3/18(土)晴れ後曇り
植木市場に行く
午前中は暖かかった 五年前に東京近郊から移転して来たこの市場は
周囲に田圃が広がり殺風景な場所にある 吹き曝しなものだから
北や西の風が
吹く時は肌に突き刺さる寒さとなる それが
今年に限ってはそんな風が吹かない
真冬期に寒さが厳しかった反動か
春先のいつもの寒風を知らないでいる
例年なら水道も凍りついているのだが
今年はそんな事が一度もなかった
右側の写真は この市場の植木セリ場で
南から北を望んだもので 600mある
東西は200mで
3〜4月はこの広い敷地が植木で満杯になる
晴れて澄んだ日には
西側に富士山が美しい姿を現す 北側には日光の山々が
雪を被って間近に見える 車でひと走りすれば利根川の中流に出る
東北自動車道のインターチェンジに程近く 国道17号にもアクセスし易いから
東北 上越 信州方面への交通の要衝地になっている
この植木市場は全国でも屈指の規模を誇るが
それでも植木の売上高は
市場全体の十数パーセントしかない 切花や鉢花が圧倒的な比重を占める
植木は敷地ばかり広く使って その割りに売上げが少ない
3/17(金)曇り後晴れ
AM 苗木の活け込み PM 挿し木苗のポット上げ
昨夜は風雨が激しかった ちょっとした嵐の様相だったが
今日も夕方まで北西の風が強く吹き荒れた
気温が高くなるとの予報だったので
防寒着を持って出なかったが 風が冷たく
我慢の限界を超えて
とうとう家に取りに帰ったほどだった
午前中は
密植されていたヒイラギやサザンカの苗を移植するために
それらを堀上げて仮植した
この苗木は4月下旬に定植をする予定でいる
午後からは
ハウスにある昨夏の箱挿し木苗をポットに移植する作業をする 暖かくなってきたので
芽が動き始められると厄介になるので早めに移植しなければならないが
この時期は出荷の最盛期と
重なるので思うに任せない 可能な時に少しづつでも進めておきたい まだ
根回しも残っているし
コニファーの苗も移植しなければならない 3〜4月は何をやるにも適した時期だし
植木の生産屋に
とっては最も忙しい季節なのだ
3/16(木)晴れ後曇り
AM 雑作業 PM 積込み
大分暖かくなって
もうこの先はそれほど冷え込まないだろうと
先月に挿し木をしたコニファーの
挿し床の不織布の覆いを外して
遮光ネットに張り変えた 昨年の夏に挿し木をした床も二棟を
同じように替えた この冬の寒さでツバキやサザンカはかなり枯れてしまった せっかく根が張り
出していたのにもったいないことをした もう少し防寒に心がけていればと後悔する
こんなに厳しい寒さになるとは予想が出来なかったのだ このように
毎年のようにいろいろな事で
失敗を繰り返している 三歩進んで二歩さがる
ならまだ良いが 時には四歩さがることもあるので
厳しいところだ 同じ失敗だけは繰り返すまいと思いながらも
愚人は一向に懲りないもの
さて 昨日の市況を書いておこう
全般的には良好な相場展開となった 市場だからムラがあるのは仕方ないところだが
総体では
良かったのではないか 枝物も最初の頃よりは上がっている 本来の価値からすれば不満は
残るが これまでに比較するとずっと良い
コニファーはまずまず安定している ツバキは品種により差が激しい リキュウバイ キングサリは
高値が続いている ヒイラギナンテンと斑入りウツギは安値 アメリカ白花万作がこれまでの相場の
倍以上の値が付いていたので驚いた 市場はこのような予想外が時々起こる
3/15(水)晴れ
植木の堀上げ
今朝も気温は下がった 先日ポット上げした苗をハウスの外に置いといたのは
表面の土が
凍っていた それでも
時間の経過と共に気温はぐんぐん上がってきた 穏やかな春日和で
こんな日は仕事も楽しい 足の平に伝わる柔らかな土の感触がたまらなく嬉しい 畑の水分も
過不足なしだ バックホーで掘り返された土には匂うような新しさがある 土も生きているのだ
午前中はアカマツを2本堀上げる 曲幹で差し枝作りの物で
15年ほどの若木である 純粋な
日本庭園用の素材だが
現在はこの仕立て方が時代に合わないのか
あまり人気がない
いわゆる「自然風」に仕上げられた形状に需要はシフトしている
この松に手を加え始めて10年くらいになるだろうか 仕上がりをイメージして枝を抜いたり
幹に模様をつけたりして今日に至る そして
いざ売出しの時になると時代に合わないなんて
戸惑うばかりだが
これは先見性がなかった自らを反省するしかない ほとんどの人が同じ
ような事をやっているのだが それは言い訳にはならない
小物植木の生産が主力となって
造形樹は片手間仕事の感覚でやってきたから そちらには
力が入らなかったので当然の帰結となった 両方が上手くいくほど甘くはないし
ある程度は
予測していた事ではある
造形樹を専門に生産している人は
それなりに良い成績を上げている人が少なくない 要は
やり方次第で
いくらでも生きる道があると言う事なのだろう
午後からは エメラルド ツバキ ナンテンを堀上げる
夕方
ハウス内の消毒 オンシツコナジラミの発生が見られたので
アドマイヤーを散布する
その他の混用農薬 カルホス乳剤 ベルクートフロアブル 200ℓ
3/14(火)晴れたり曇ったり
植木の堀上げ
昨日に続いて今日も風が冷たい でも
仕事をしていると丁度良い気温だ いくら動いても
汗は出ないし疲れも少ない 流石に
お茶の時間は風の来ない陽だまりに移動して休息する
少し気温が上がってくると
この植木掘りは大変になる 今のこの時期が一年中で一番作業が
し易い気候である
エメラルド ニワザクラ マンサク ヒイラギを掘る 雑草が大きく育ち始めた
3/13(月)曇り一時晴れ
植木の堀上げ
早朝には小雪が舞った 久々に寒さが戻った感じの終日であった
コニファーと椿と黄金コデマリを掘る 黄金コデマリは少しだけ黄色い小さな葉を見せ始めた
作業中はずっとラジオを聞いている ラジオは貴重な情報源でもあり
単調な肉体労働にとって
格好の慰労ともなっている 時計代わりとしても重宝だ
リリーフランキーの「東京タワー」が時々話題となる 今日もある番組の中で語られていた
読んだ人の感想が良好だ 感動した 涙が止まらない
などとの評判だ
あまりの好評に
私も今年に入ってアマゾンでこの本を買った 最近
本を読む時間が取れないが
少しずつ読んで 今四分の一ほど読み進めた 読み始めたは良いが
一気に読み切るほどの
惹きつけがない どうでもいいような事がだらだらと書かれている 少し不安になってきた
これから感動の物語が始まるのだろうか 私も涙が止まらなくなるのだろうか 最後の方に
凝縮されてそれは現れるのだろうか
ベストセラーに良書なし
と言うのだそうだ そう言えば「バカの壁」は期待外れであった 何で
あの本があんなに売れたのだろうかと不思議だ ずっと前「マジェソン郡の橋」が騒がしかったので
読んで見たが
後悔した 何に感動するかは人それぞれだが・・
読むつもりで買った本が100冊 それらを横目に
欲深い私は世間の評判を頼りにそれらを
優先する そしていつも後味の悪い思いをしてきた
中には良かった本もある おすぎさんがベタ褒めだった「クライマーズハイ」は感動ものだった
気の多い私は失敗が多い 評価の定まった古典にでも回帰するかな
3/12(日)曇り一時晴れ
植木市場に行く
朝が少しづつ早くなって
5時半を過ぎると空は白みかける
今日も暖かかったが
午後からは強い南西の風が吹き荒れた 嫌味な風だが
これも春の
典型的な風物なのだ
市場は相変わらず出荷量が多い 枝垂れ梅が見事な姿で咲いている あんなに垂直に枝を下に
伸ばすとは考えられない個性だ 重力に弱いのだろうか
サンシュユも花盛りだし
モクレンも蕾が大きい ジンチョウゲももうすぐだ
市場には普通は花の咲いている光景は少ない 花は最終的にお客さんの庭に入ってから
咲くのが理想だから 流通過程の日数を考えれば
相当早くから出荷しなければ間に合わない
雪国の地方に移送するのも大変である 季節が一ヶ月もずれていれば
仕入れ地が暖地の場合
花が咲き終わってしまうものも少なくないはずだ
雪国では仕入れてきた植木を
一旦雪に埋めて花芽の成長を抑制するとの話も聞いた事がある
3/11(土)晴れ
AM 植木掘り PM 積込み
風もなく穏やかな日和となった 今年の三月はほんとに暖かい 桜の開花も早そうだ
午前中は汗ばみながらのコニファー掘りとなった 葉色もどんどん春の色になっている
ツバキがぽろぽろと咲いてきた 左側が白芯の卜伴(ボクハン) 右側が玉之浦(タマノウラ)
こうやって 毎年毎年今頃になると
いつもの花が咲く あたりまえのようだが
自然の不思議さと
有難さを思う 同じツバキでも品種によって
こんなにも花が違うのだが 人間も一人一人が
こんなにも違うものだろうか 俺もヨン様もあまり違わないと思うんだがなあ・・ と考えながら
上のボクハンをみたら 笑っているように見える^^
3/10(金)小雨
苗木のポット上げ
朝から小雨がぽつぽつ いつ本降りになるか分からないので
畑に出るには抵抗がある
まばらな雨なので休みにするにも抵抗がある で
いつもの事ながら今日はその中間を採って
ハウス関連の仕事をする 昨夏に挿し木した苗をポットに移植する サルスベリのカントリーレッドを
ポットに上げる ハウスの中は暖かいので
もう芽が動き始めている
カントリーレッドはサルスベリの弱点である「すす病」が出ないのが特徴である 育ちも早く作り易い
素性よく真直ぐに伸びるので誘引支柱もいらない 花も在来種と変わらないので生産には有利な
のだが
サルスベリの一番の特長である幹の赤茶色の艶がなく白っぽいだけなのだ
在来のサルスベリは中国が原産のようだが
カントリーレッドはアメリカで作られたようだ
美しい花が長期間咲き続けるサルスベリは夏の風物詩として欠かせない 私も大好きな花木の
ひとつだが
あのすす病はいただけない 落葉期の幹肌の魅力も捨てがたいし
どちらを選んだら良いものやら・・・
3/9(木)曇り一時晴れ
AM ツバキの根回し PM ツバキ掘り
北西の風がやや冷たく感じる終日 それでも
力仕事で動いていると着衣を一枚二枚と脱いでゆく
午前中は椿の根回しをする H1,2mほどのもので来年春の出荷を予定している
ツバキは二月中に根回しをしたかったが
春の出荷との兼ね合いで この春にどれだけ出荷できるか
を見極められるまでは担保として取って置かなければならない ここに来て見通しが立ったので
この春に出荷できない分を根回しして来年分とする これは他の種類も同じようなもので
落葉樹も
出荷しきれない分を早めに根回しや移植をしなければならない これらも合間を見て少しづつ
片付けて行くことになる
差し木苗もポット上げが待っているし
コニファー苗も移植が控えている 早いものは新芽が動き
出してしまうから気が気ではない 春先は出荷も忙しいし
畑の管理も待ったなしの状態だ
季節を逸脱しては成り立たない仕事柄
この時期は何もかもが同時進行して慌ただしい
夕方 問屋さんにツバキを届けに行ったら
大型トラックが2台来ていて 積込みの真最中だった
東北地方の量販店に向けての出荷のようだ 春の売出しを前に何処も忙しげだ
3/8(水)晴れ
植木掘り
朝からもう気温が高い 四月中旬の気候になるらしい いつもの年なら今頃はまだかなり寒い日が
続くのだが
今年は暖かさが早く来ている ウグイスも鳴き始めた
松を2本とアメリカ白花万作(フォザギラマヨール)
サルスベリ(カントリーレッド)を堀上げる
今日の市況 大市との振れこみもあり
お客さんが多かったのだろう 全般的に高値となった
東北地方の業者も動き始めたのだろう この市場は東北方面の植木屋さんが仕入れに来ないと
値段が上がらない
安値だった枝物もやっと本来の価格となった 小物植木は花物が中心で高値
ツバキも良くなった
キングサリは特に高い コニファーもまずまず 安値はオタフクナンテンとヒイラギナンテン
期待外れは 一才ニワザクラとアメリカ白花万作
これらは本来の良さの認識が深まっていない
ためなのかとも思う 昨年から安値が続いていた斑入り柊が久々に高値となった
3/7(火)曇り
植木掘り
動いていないと少し肌寒いくらいの東風が吹く 力仕事にはちょうど良い気候だ
ツバキのフクリンイッキュウとボクハン 一才ニワザクラのチャイナチェリーを掘る
この春先は椿の花が遅れているのだが
それでも蕾は大分膨らんできた 花が早いものや
遅いもの様々だが
今月中旬には色々な種類が咲きだしそうだ
三月に入って
植木の動きも活発化してきた 生産者も流通業者も忙しくなってきたようだ
問い合わせも多くなってきたが
中には困ったものもある 生産者は植木をある一定の大きさまで
育ててから販売する事を前提にして栽培している それに対して
注文主は当然ながら必要な
大きさの植木を発注する 規格の小さい植木を注文された場合
価格が低いのが当たり前だ
生産者の方は採算が合えばそれで良いのだが
あと半年待てばの感もある もう半年育てれば
植木はぐんと伸びて
価格も飛躍的に上がる 今売るよりは比較にならないほど有利になる
そんな事が少なくない まして
他所から仕入れた苗木などは採算的に目的の大きさまで
育てなければ不利になる お客さんに対しては
その希望を満たしてやらなければ 商売としては
不本意な事になる あちらを立てればこちらが立たず この板ばさみも辛いとこだ
自分の家で作った苗木を植えたものであれば結構融通が利くので対処は楽になるが
仕入れた
苗木では結果が見え過ぎるだけに抵抗感がある
かと言って
通り相場を無視して法外な価格を要求するわけには行かない
垣根用樹などは H1,5〜1,8mが標準だが
1,2mとか1,0mとかの注文だとやり難くなる
これらの注文でも 自前の苗木で密植されていて
移植をしなければならない時などは 渡りに
船とばかりに有難いものとなる
3/6(月)晴れ後曇り
植木掘り
午前中は晴れて暖かかったが
午後からは曇って強い西風が吹いた 春一番かなと思ったが
真西からの風だったので
そうは考えなかった 後でニュースで知ったが
結局はこれが春一番
となったようだ 寒さは遠い過去といった感じの昨今だ
コニファーを掘る スパルタン アルミゴールド エメラルドなど
自宅前の畑の道端にポット物の花木をあれこれと雑多に置いてあるが
通りすがりの近くの人が
関心を示すことがある ネコヤナギの紅七変化が今年は目立ったのか何人もの人に望まれた
濃いピンクの可愛らしい花が印象に残るのだろうか 犬の散歩の途中の人
活け花に使いたい
人などが寄り込む 低価格のものであり
顔見知りの人が多いので 少しばかりのお金などは
いらないのだが
そこはそれ しっかりと頂いている 下手に情を絡めれば
かえって気遣いを
させてしまい後々必要以上のやり取りになってしまってもいけない ここは割り切って何がしかの
お代を頂戴した方が世の中すっきりいくようだ お金とはありがたい存在だ
岡本太郎氏がいつか言っていた お金などと言う汚いものは大嫌いだが
仕方がないから
持っていると ちなみに
私はお金が大好き 持ってないから仕方がないが^^
3/5(日)晴れ
植木市場へ行く
昨日よりも更に温かくなった 先週は雨合羽を着ての作業だったので
天国と地獄ほどの
違いがあるような環境だ
今回は出荷量が格段に増えた 先週までは例年を下回る状況だったが
今日は一転した
大市とのふれ込みではあるが 厳しい冬が去って
いよいよ春本番に向けてのスタートを
切ったと言う事なのだろうか
この冬が厳しかった割りには
その後は冷え込みが少ない 冷たい風が今年は吹かないのが良い
この時期は例年ならまだまだ身に沁みる寒さが多いものだが
今年は拍子抜けしている
3/4(土)晴れ
AM 植木掘り PM 積込み
久し振りによく晴れた 風もなく春の暖かさ
こんな日が続けば花木も次々と花を開くだろう
ツバキもいつもより遅れているが 比較的早咲きの
ワビスケ種の有楽64(右写真)が咲きだした
蕾の時はもっと紫色だが 開くと濃いピンクとなる
この他には 玉の浦 紅小町 卜伴 が少しづつだが
咲いている
晩秋から冬が寒かったせいか 遅咲きのサザンカが
今になって咲いている 絞り笑顔 ユーレタイドが
鮮やかだ 寒い時期は花の色もくすんでいるが
春先はより綺麗に咲いている ツバキもサザンカも同種なので
秋でも冬でも春でも
いつ咲いたって不思議ではないし
土着の樹種は安心して見ていられる
3/3(金)曇り
植木掘り
相変わらず天候がすっきりしない 今日も時折小雨が混じる曇天 寒さはない
午前中にクロマツとアカマツを各1本堀上げる 午後からは小物植木の堀上げをする
夕方 時間があったので
植木仲間を訪ねた ヒイラギナンテンのH0,8を数百本を車に
積んでいた 柊南天は5〜60cmが一般的によく使われるが
0,8の大きさは珍しい
緑化工事などでは密植されるが
個人的にはどうも感心しない 個人邸のように1本づつ
植えられていた方が風情があって その特徴が引立つ
公共緑化には大量に植栽されるので栽培している生産者も多い 市場などでも出荷の多い
樹種のひとつで定番となっている植木である 丈夫で良く育つので作り易い その分
価格は
安値安定で
数量が見込めなければ生産的には面白味の少ない樹種である
3/2(木)曇り
AM 雑仕事 PM 植木掘り
朝の内は小雨が降っていて
畑に出られずにハウスに入ったり雑仕事を片付けたり・・
午後からは畑に出て小物植木を堀上げる作業をした 昨夜の雨が大きかったので
畑は水分が
飽和状態で
土がスコップにこびり付いて離れない 余程根の良い植木でなければ根鉢が
壊れてしまう そんな中
一才ニワザクラ ブループリンセス ロウヤ柿などを堀上げた
千葉のこの辺りは
冬でも朝夕の気温がそれほど下がることはないが
日中の気温もそれほど
上がらない 桜も東京や埼玉より開花が遅いのが普通である 熊谷など最低気温は低くても
日中の気温が高くなるので この辺より花は早い
この地方は今 梅が3分咲きとなっている やはり
例年よりは遅れている それでも 花木の
多くの種類が蕾を膨らませている 利休梅は後一週間で満開となるだろう
昨日の市況は セリが雨にやられて
相場は今ひとつの様相だ コニファーはエレガンテシマが
高値を維持しているが
スターダスト コルムナリス エメラルドは安値となった
ツバキは玉の浦は良いが覆輪一休
紅ワビスケは安値 オタフクナンテン ヒイラギナンテンも安い
ウグイスカグラもカントリーレッドも思ったほどではない 高値は利休梅などの数種類のみ
陽気の悪い日が続くが
早く春らしい気候になって欲しいものだ こんな湿った状態だと地下足袋が
濡れてしまって一日で洗濯となってしまう さらっとして柔らかく温かい土が恋しい
3/1(水)雨
雨で仕事は休み
今年は雨がよく降る ぐずつき模様の日が多くて
これも寒かった冬と合わせて 天候不順の
一端なのだろうか それでも今年の桜の開花は例年よりやや早まるとの予報が出ている
疲れる仕事の合間の雨休みはほっとするのだが
こうも雨が多いと先々の仕事の日程が
窮屈になりはしまいかと少し心配になってくる
午前中は確定申告の準備などしていると
仕事仲間が来て2時間の長いお茶飲み話となった
相変わらずの
植木が売れない話や金がないと言った不景気な話ばかり 何でこうも私の周囲は
貧乏人が多いのだろう^^; 植木屋は何処も同じだろうが
しかし大昔の不景気とは違って
全部が一挙にだめになるほどの状況にはないような気がするのだ やり方によって
あるいは
努力によって
何とか凌いでいけるくらいの間隙はあるのではないか そんな感じはあるのだが
それも
この先々長い年月続くとなると些か厳しいものがありそうだ
夕方 今日の市況のFAXが入ったが
FAXのインクリボンが切れてしまって印字が出来ない
昨年暮れに新しいFAXを買った 十数年前のFAXが調子が悪くなっていて
我慢をしながら
使っていたのだが限界に来て買い替えた 当時7〜8万円と高かったが
今のはTEL子機が
2台もついて23,000円だ 安くなったのは良いが
今のはほとんどインクを使用して印字する
タイプのもので
感熱ロール紙を使うものはなくなってしまった この方がランニングコストも
安上がりだし
紙のロスもない 良質紙を使えば印字が消える事もない
夕方暗くなって雨の降る中
すぐ近くのコンビニに行って見たが
ロール紙はあったがインクは
なかった 1kほど離れた小さなホームセンターに行ったが
この機種に合うインクリボンがなかった
斜向かいのドラッグ&日用品のスーパーにもロール紙だけ・・・ 仕方ないので
5k離れた街の
大型のカインズホームセンターまで買いに行った そこには沢山の種類と在庫があったが
我家の機種に合うものがない メーカーによっても
機種によっても違いがあるので複雑だ
家のが新しい機種だったので
合うものがまだ出回っていなったのだが それにしても 何で
こんなにも機種によって消耗品まで規格を変えるのか
次に家電専門店のK’sに行って
やっと目的のものを買う事が出来た それはいいが
何でこんな物が1150円もするのだ バカ高い
プリンターのインクもそうだが
販売競争が激しい機械では儲からないので 純正の消耗品を
客に買わせて儲けているのだろう わざと規格統一しないで客を取り込もうとしている厭味な
商売ではないか
先日のニュースで
キャノンのプリンターのインクカートリッジにインクを詰め替えて売る業者が
裁判で敗訴した カートリッジに特許があったためにそうなったようだ
価格が適正であれば何も問題はない しかし
どう見ても純正と称する交換品はバカ高い