2005(H17)
8/31(水)曇り
植木掘り
夕方までずっと曇り空が続いた 軽作業なら涼しいんだろうが
今日は植木掘りの仕事なので身体がずぶ濡れになるほど汗をかいた
昨夜降った雨が滴として枝葉に残り
朝のうちはそれが着衣に吸い込み
それだけで不快だった 汗をかいたところに薮蚊の襲来で踏んだり
蹴ったりの状況となってしまった
秋の市場出荷を始めるので その小物植木を掘り上げた
何度かの雨で畑は小気味良く湿っているのでスコップもうまく入る
細根も張りきって状態も良いからこの時期に移植しても何の問題もない
「植木」としての条件にこの根の良し悪しがある
植木はその樹形や葉の色形そして花や実に関心が行きがちなのだが
しかし
一番大事なのは根である これが良くないと移植して傷んだり枯れてしまう事もある
商品としての植木とは
基本的には一年中どんな季節に移植しても枯れないものを言う
それだけ根が良いという事である 極暑寒地方は別としても
まだ真夏状態の今であっても
移植に充分耐え得るのが商品植木の定義のひとつなのだ(もちろん例外あり)
今日掘り上げた植木は
斑入り柊 黄金イボタ クリスマスホーリー コニファー
右写真は紅花エゴノキです これは私の家の木ではなく
ホームセンターで売られていたものを
撮って来ました 1,5cmほどの灰白色の実が可愛らしい
エゴノキは
この地方にはほとんど自生していません 海岸に近い暖地の平野部なので
落葉樹の環境としては良くない土地柄であり 従って生産も皆無です
因みに
この売られていたエゴノキの大きさは1,7mくらいで価格は2980円でした
8/30(火)晴れ後曇り
除草剤の散布
衆議院議員選挙が始まった 何かと話題の多い選挙戦である 小泉劇場型政治の集大成の
様相だ
小選挙区制になってから田舎では選挙戦は下火になった 中選挙区の時は例えば同じ自民党の
候補者が4人も5人も立候補していたから選挙運動も激しかった 町内でも各候補の支援者が
競っていた 今は候補者より政党を選ぶ色彩が強くなり味気がなくなった 選挙カーもほとんど
周って来ない マスコミの加熱振りが非現実的に思えてしまう
ホリエモンは選挙に行った事がないと言う これはもうお笑いの世界 渋面など作る気さえしない
選挙権を持ってこの方
私は選挙と名の付くものは棄権した事がない
それが誇りでもなければ自慢している訳でもない 一票の価値が限りなくゼロに近いものだと
虚しく感じる時が多い それでも投票には行く 自分の一票など無意味に思えても
これもひとつの
社会参加かな
と考えている こんな事でもなければ他に自分が社会と繋がっているとの意識を
持ち難いからでもある
普段は仕事ばかりしかしていない 経済活動だって立派な社会参加だが
それと選挙とはまた
別の意味合いなのだろう それは社会に対して自分の意思を示す事が
己のアイデンティティー
を再認識する行為に繋がるとも思えるからだ
消極的な参政意識だが
今はその他に適当な理由が見つからない
政治は嫌いではない その重要さを認識しつつも政治に熱い思いを抱けない人間は少し哀しい
かなと感じてはいる
8/29(月)晴れ
根回し及び剪定
からりと晴れて残暑が厳しい 湿度は低めだが久し振りにスコップを手にするとすぐに汗
黄金イボタとホーリーの根回しをする イボタは1mほどでホーリーは0,6mくらいのもの
両方とも丈夫な木なので夏の今でも平気 スコップで幹の周囲を突き刺していく この時期なので
夏芽が一時間もしないうちに萎れてくる 水を掛けると一時間もしないうちに立ち直ってくる
常緑樹の移植や根回しの時季は春と秋が適期である 気温が高からず低からずで新芽が
伸びていない時が良い 真冬と真夏は最悪の時期となるが樹種によりあるいは個体の状況に
より一概に善悪は言えない 最悪の時期であっても
時には荒っぽい事もする それもそれなりの
理由があっての事である 実のつきにくいホーリーに実をつけさせるにはこの時期の手荒い
根回しや水やりを極端にセーブして木を虐めなければならない
唯
これも先日の台風の多量の雨があっての事なのだが これが畑がからから状態の時であれば
植木も疲れているので こんな事は出来ない
今この地方は稲刈りが始まっている 隣の田圃では大きなコンバインがエンジン音を響かせて
走り回っている 五反歩(5000u)程の田圃はあっという間に切り株だらけになる
台風の雨で一時は水浸しになったのだが
それをエンジンポンプで排水しての刈入れである
隣部落の植木屋さんも今日は収穫作業に忙しそうだ この方は今年コンバインを最新のものに
買い換えたそうだ 今時景気の良い話である もっとも
稲作の収支自体でペイ出来る訳ではない
それほど大規模ではない この植木屋さんは東京の方まで公共の造園工事に出かける
造園業者の下請け仕事だが
年々予算を縮小されて厳しいながらも上手く立ち回っているようだ
中にはうまい話もあるのかもしれない 商売の強みである それでなければ不採算が火を見るより
明らかな稲作仕事のためにぶっ高いコンバインなど買えるはずもない 第一
高性能な機械でも
一年の内一週間しか使わないのだから
他人の私から見ればもったいないのだが
考え方は人それぞれである 他所の人の懐具合は
知る由もない 自分の物差しで他人を計っては嘲笑されるだけだろうから
コンバインが刈り取るとすぐ沢山の白鷺が舞い降りて何かを啄んでいる
8/28(日)曇り
ポット苗木の草取り
どんよりとした曇り空が広がった 気温も低くて夏には珍しい天候である
ポットに入っている苗木の草取り作業をする 毎日のように水を掛けるものだから草を取っても
すぐにまた生えてくる 主にホトケノザが多い この草は根が浅いので簡単に抜く事が出来る
困るのはカタバミなどの根を深く伸ばしている雑草で
指で土の中の直根を鋏んで強く引っ張ら
ないと抜けない これが力がいる 指が痛くなる
ポットの苗木では除草剤を使うわけにもいかない どうしても人間の手作業になる その手指も
植木屋の職業病で腱鞘炎だ これも老化現象かどうか知らないが終日鋏を動かし続ける仕事
なので手指の不調を訴える植木屋は多い 腰痛も植木屋の典型的な持病のひとつである
右利きだから圧倒的に日常生活では右手を使う その右手が傷んだのでは不便でしようがないが
なあに右手がだめなら左手がもう一本あるさと開き直ってる
利き腕でなくても鍛えれば何とかなるのではないかと思っている 今まではあまりにも右手に
頼り過ぎていたのではないか それに左手を使えば右脳が刺激されて頭の回転も良くなると
言うではないか 脳細胞の固まってしまった今ではもう遅いかな
何とかなるというのが私の生き方のスタンス その場に立てば進む道は必ずあると思っている
頭が固いとは思っていない むしろ柔らか過ぎて優柔不断
あれも良ければこれも良しで 結局
芯となるべく確固たる柱がない 四六時中ぐらぐらぐらぐらしていて目が回る これで頭の回転が
更に良くなったら余計に目が回る事となる ああ
考えただけでも目が回る
8/27(土)晴れ
枝抜き他
朝から照り上がってまた暑くなってしまった 台風の雨で畑が湿っているのでその分も蒸暑い
百日紅とイチゴノキの枝抜き作業をした 両方とも強風で斜めに押し倒されたり枝葉を傷められ
たりしたものである 枝が暴れている樹木は風に弱い これらは春から夏にかけて大きく育って
きた木々達である 秋口に整枝する予定でいた植木なのだが
その先手を打たれてしまった
8/26(金)曇り後晴れ
台風被害の片付け
台風11号は千葉市に上陸して茨城県を通過
鹿島灘沖に抜けて行った
上陸するまでにかなり衰弱していたようだが数時間は家がみしみしするほどの暴風だった
午前3〜4時頃がピークであり
抜けた後は急激に風は弱まった 雨は9時くらいまで残った
庭の槙の木には被害はなかったがスモークツーリーの若い枝はすべて折られていた
この木の枝は弱いので台風でなくても強風の時などはやられるので想像の範囲内だが・・
ミモザアカシアも南側半分が傷んだ パンパスグラスもいい塩梅に豊かな花穂を見せていたが
影も形もなかった
畑に行って見た 松の葉が強風で倒されて醜くなっているが枝を折られているものはなかった
根回しして支柱を掛けてなかったコニファーの一部やサザンカなどが倒されていた その他
サルスベリやイチゴノキなどが曲げられたり夏に伸びた新梢が傷められている
今若葉となっている小物植木は強風で頂芽部分が吹き飛ばされているものが多い
せっかく良い調子に伸びていたが勿体無い事をした この時期だから直に新たな芽を出すと
思うが木も余計なエネルギーを使わねばならないからダメージには違いない
夕方までに倒された木に支柱を掛けて立て直した 数は数百本あった サルスベリは枝を
落としてすっきりさせた これは丈夫な木なので一ヶ月もすれば回復してしまう
それでもこのくらいの被害で済んだのは幸いである 細部に見れば全ての樹木の生育に影響が
及ぶ事になるのだが表面上の被害は軽微と言って良い 大物植木が倒されたり大事な枝が
折られたりした訳ではないので
自然に依拠する仕事なればやむを得ないと言うか代償として
諦めのつく範囲ではあろう
稲作農家も被害を受けた 刈入れを前に大きく実った稲が倒伏してしまった田圃が多い
水が60〜70cmも溜まってしまって
稲穂が水に浸かっているものも少なくない
この水が退くまで何日も掛かるだろうし刈入れ作業も苦労を強いられることだろう
8/25(木)雨
雨で作業は休み
台風11号の影響で断続的な雨となった どうやら関東地方直撃の様相が濃くなった
この地方は海に近い平野なので水害の発生は少ない(唯今は水稲の収穫時期なので心配)
大雨への心配は少ないとしても問題は風で
今は戦々恐々たる思いである
巨大な台風ではないにしろ強風が長時間続けば植木の枝は傷むし確実に被害が出る
目に見えない損失と言うのもある お手柔らかに願いたい
午後から
7月に更新手続きした運転免許証の交付と交通安全講習を受けに行った
優良運転者講習なので30分で終わった 免許証を受け取って部屋を出ると背後から声が
かかった 振り向くと隣のご主人だった 何だと笑った 勤め人なのに今日は家に車が
あったからあれとは思っていたのだがまさか同じ講習を受けていたとは・・・
分かっていればお誘いしてきたものを・・・
田舎であっても
すぐ隣に住んでいても今の時代は日頃のコミニケーションがほとんどないから
その動向さえ分からない 顔を合わせるのも月に1〜2度だろうか
8/24(水)曇り
雑用
台風11号が来るようだ 有難くない話だ
昨夜に適度な雨があったから畑はもう水は足りている
水不足の地方に行って欲しいがうまく行かないものだ
台風への備えをする 夏の暑さを避けるためビニールを
留めてあるバネを外してビニールを捲くり上げている部分が
あるのだが それを元の状態にして風雨を避ける
戸締りをしっかりして準備を整えた
それでもパイプハウスは強力な台風の時は潰される
簡易な構造なのでその時は諦めるしかしょうがない
大き目の鉢物は倒しておいた 支柱で固定してあるものは
それを外して倒す 立てたままにしておくとかえって風が
吹き抜けて傷んでしまうので・・
ハウスの周辺や家の庭などの夏の間に大きく伸びてしまった枝などをつめた
物置小屋の庇などにある風で飛ばされる心配のある様々な材料や資材や道具などを
片付ける
畑の植木は
これはもう運を天に任すしかない どうやっても風雨を防ぎきれない
大事な財産を野ざらしにしておかねばならないのが農業の宿命のようなもの
考えて見れば見事な無防備さで「運天」ではあまりにも刹那的に過ぎる感覚に思える
今日の写真は苗木圃場 今年の春に植えたサニーフォレスト(中央の黄色)
8/23(火)晴れ後曇り夕方雨
除草剤散布
生まれてまだ日が浅い小さな草だが畑のあちこちにびっしりと地表面に顔を揃えている
放置すればすぐに育ってまた厄介な事になる 今のうちなら処置も簡単なので今日は早めに
除草剤を掛けることにした 背負いの手動の噴霧器で掛ける 夏の除草は骨が折れる
蒸暑さの最中18リットルを担いで歩き回ると肩に強く負担がかかる 正に「骨が折れる」
今日の昼食にはサンマがでた 銚子で魚屋をしている叔父が送ってきたものだ
そう言えば
今日の新聞に昨日銚子港に秋刀魚が初水揚げされた様子が写真入で紹介
されていた 今年は脂の乗りも良く大振りのようだ これを丸焼きと刺身でいただいた
サンマを焼く煙は強力だ 家中もくもくになった 食欲を誘う風情である 秋の味覚サンマ
佐藤春夫に「秋刀魚の歌」という有名な詩がある
< あはれ 秋風よ 情(こころ)あらば伝へてよ ―
男ありて 今日の夕餉に ひとり
さんまを食(くら)ひて 思いにふける
と さんま さんま そが上に青き蜜柑の酸(す)をしたたらせて
さんまを 食ふは その男が ふる里の
ならひなり ・・・
愛うすき父を持ちし女の児は 小さき箸をあやつりなやみつつ 父ならぬ男にさんまの
腸(はら)をくれむと言ふにあらずや ・・・
あはれ 秋風よ 情(こころ)あらば伝へてよ 夫を失はざりし妻と 父を失はざりし幼児(おさなご)とに
伝へてよ ―
男ありて 今日の夕餉に ひとり さんまを食(くら)ひて 涙をながす
と
さんま さんま さんま苦いか塩つぱいか ・・・ >
8/22(月)曇り後晴れ
ゴルフで仕事は休み
先輩の同業者とゴルフに行った 4,5日前に急に話がまとまったのだ
電話で「インターネットでゴルフ場を予約してくれ」と頼まれた 息子がゴルフを始めて近々会社の
コンペに参加すると言う ゴルフを始めていきなりコンペでは不味い 一度コースを経験させてやりたい
そんな内容の話だった
息子さんと二人でプレーするつもりのようだったが
そんな訳なら私も連れて行ってくれと頼んだ
その息子さんに興味が湧いたからである
20代半ばの彼は東京の会社に就職している 今は夏休みで帰省しているのだそうだ
ゴルフは先輩に指導を受けレンジで練習をしていたようだ 初めてのコースは最初こそ緊張していた
ようだが
やがて初心者とは思えないほど素晴らしいショットを連発した
お父さんもあれこれと気を使っていた そして五月蝿くはない程度のアドバイスと適度な刺激を与えて
いた 真面目な息子さんのようだ 父親の言う事を素直に聞いていた
お父さんが主に技術面を
私はマナーとルールをその時々に話した 彼ははいはいと言って聞いてくれた
彼は少し驚いたようだったが
私が朝一番に言ったのはゴルフは遊びじゃないよ修行だよ
の言葉だった
スコアよりマナーが大切な事を話した 聡明な彼は何事かを感じてくれたかもしれない
体形もすらりとして色白で二枚目の息子さんだった 会社でも周囲の方々に恵まれているのだろうか
しっかり鍛えられているようで人間性も申し分ない 挨拶もしっかりしている 年長の私への対応も
良い かと言って臆することも卑屈になることもない 今時の若者にもこういう人もいる
父親の運転で朝私のところに迎えに来た 彼は飛び降りるように急いで来て私に挨拶をした そして
私の
荷物を奪うようにして車に積みこんでくれた この一事を見ただけで私は彼の人となりを知る思いがした
昨夜のうちに私は一冊の本をバッグに入れておいた 夏坂健氏の著作のゴルフのエッセイ集である
著者のゴルフに関する本の内容には定評がある ゴルフの魅力を軽妙なタッチの文体でユーモアと
エスプリを効かせて紹介している 長い歴史と伝統を誇るゴルフの真髄を探るゴルファーへの啓蒙書
として光彩を放っている 単なる娯楽としてのゴルフではなく自らの生き方と対峙して己を高める媒体と
してもゴルフの意義は小さくない ゴルフを通してヒューマニズムを磨くエッセンスの詰まった本である
もし先輩の息子さんが少しでも物事を考えられる人間であったら渡そう
そうでなかったら持ち帰ろう
そう考えていた しかし会った瞬間にそれは決まってしまった ゴルフ場に向う車の中でもう私は彼に
その本を手渡した 彼は礼を言い
嬉しそうにぱらぱらとページをめくっていた
彼にとってゴルフがこの先どのような存在になるのか せっかく始めたゴルフだから彼にとって心豊かな
人生の伴侶となる事を期待したい 微かでもよい
この本がその一助となれば幸いである
8/21(日)晴れ
水掛
台風が日本の遥か南海上にあり 日本列島に向って上がって来るようだ
前回の台風のように風はほとんど吹かず
雨だけのものであれば良いが・・・
田圃を作っている人は気が気ではなかろう 稲も黄色く色づいてきた 収穫前のこんな時に
台風にやられたらこれまでの苦労が水の泡・・・
雨が欲しい植木農家と晴れて欲しい稲作農家と
立場によって願うものは異なる
エンジンポンプは今日もご機嫌だ 朝から晩まで軽快に回り続ける こんな暑い中でも・・・
サラブレッドは走るために生まれてきたなどと言う エンジンも油を喰ってれば上機嫌なのだろうか
それにしても良く働く 文句も言わずに まるで俺みたいだ^^
この夏は何度か雨があったからスプリンクラーの出番は少なかった それ用のエンジンポンプは
2台ともトラックに積んだままになっている 彼らも動きたかろうか それとも
楽で良いやと惰眠を
貪っているだろうか どっちか良いか
それぞれの価値観で分かれる その中間があるようでない
8/20(土)晴れ
水掛
相変わらず残暑が厳しい でも 「
あかあかと日はつれなくも秋の風 芭蕉 」である
一時のそれから見たら
太陽は確実に衰えている 地下足袋を通すほどの砂の熱さはない
一日中エンジンポンプの音が響く 1インチ
50mのホースを引き摺りながら畑の中を移動する
この地域は元々は砂質である この土は一度乾くと水を撒いても巧く沁み込んではくれない 水を
弾いてしまって流れてしまうのだ このため植木屋の畑は赤土を入れ込んでいるのが普通である
砂土と赤土をブレンドする こうすると比較的水が沁み込み易くなる ただし
根は荒れ易くなる
水を撒いていると久し振りの友人が畑に入ってきた 通りががりのようだ
水掛をしながらしばらく話をした
彼は今
養豚会社の農場の責任者になっている 以前は自分で養豚業をしていたのだが
訳あって10年ほど前に廃業して実家を出て
そして今の会社に入ったのだった
やり手の彼は筋金入りの経験とノウハウ
持ち前の商勘の良さでみるみる業績を上げた
ほどなく10人の部下を持つ場長になったのである
会社員になってからは気持ちに余裕が出来たのだろうか
自分で経営していた頃は身体も
がらがらに痩せていたのが
今は恰幅が良くなって堂々たる体躯である
いろいろ苦労もあったようで
あれ以来奥さんも勤めている 今では二人でゴルフに行くのだそうだ
あの彼が・・・ 当時は想像も出来ないことだった 人生も大きく変わるという見本みたいだ
8/19(金)晴れ
AM モチノキの刈り込み PM 水掛
強烈な日差しの終日だった 海からの風が強めに吹いたので蒸暑さはそれほどでなかった
午後から6月に地中ポットに植えた苗木の水掛をする
この前の除草剤の散布が遅れてしまったため
雑草が大きく育ってしまい種子をこぼしてしまった
それが先日の雨で発芽し
今は細かい草が集団で出揃った これが少し見ぬ間に大きく育つ
先を思うと恐ろしい
今日の話題もゴルフの続き(くだらなくなってきたので今日で終わりにする)
二次会でも皆さんが気を使ってくれた 幹事さんが会費を一人3千円づつ徴収したのである
私は全部持つつもりでいたからお金を返してくれと言ったが皆納得しない どうせ足りないのだから
後はお前に任せるというのである 仲間の優しい心根に泣けた(うそ^^)
領収書はまた私の名前であった 金額が・・・・ あれ
書いてない 白紙!
宴会場のママさんが 好きな金額を書いて良いよ
保険会社に出すんでしょ・・・ ^^: でも流石に
それは丁重にご遠慮申し上げた 結局13万なにがしかの支払いであった
後日
記念品(2千円位の置時計)を買ってゴルフ仲間にご挨拶した 30人ほどの最低限に絞った
あまり仰々しいのは好きではない(何だってこんな事をするんだろう・・の思いは止まずだが人並みの
人間ではないから かえって人並みを意識する)
当日のコンペに参加していた人には町内のスーパーの商品券5千円分を付けてお返しした
皆さんに余計な出費をさせてしまったのでその返礼である(お祝いをして頂いた恰好になったので)
その他多少の出費で総額は30万円半ばとなった(因みに
商品券代は入っていない 金券は
保険の約款で認められていない)
保険会社が送ってきた書類を数枚書いて領収書とゴルフ場の証明書それに同伴プレーヤーの
証明も付けて返送した 保険金は10日ほどで満額の30万円が振り込まれた
総括として
ホールインワンは偶然の出来事か? そうとも言えるし
そうでもないとも考えられる
どちらでも良いのだが
めったに出ないものならば素直に喜ぶのがよろしかろう
ゴルフはいつも皮肉である 喉から手が出るほどに欲している者のところには行かずに
物事を覚めた目で斜めから見るような自分のところにやってくる
途方もない確率の出来事であれば
馬鹿げた宴会も記念品の配布などのつまらぬ慣習も
それもこれも「厄払い」と裏返して見れば理に適った行為とも言えなくもない
言えなくもないが 後ろ向きな「厄払い」と考えるよりは
前向きに快挙達成のお祝いとして素直に
喜ぶのがやはり自然であり認識として正しい事のように思う
あれから一年以上が経った ゴルフへの関心は低空飛行のままである 向上心を失くしたゴルフは
途端に堕落したスポーツに成り果てる 真摯な気持ちでもう一度夢を追いたいと思う
8/18(木)晴れ
槇の刈り込み手入れ
今日は書く事も見当たらないので
再びホールインワンの話(恐縮です)
ゴルフ保険の申請には証明書が必要である これはゴルフ場で作成してくれる
同伴のキャディーさんの署名捺印とゴルフ場の支配人のそれが記されている
マスター室にそれを受け取りに行くと
係りの中年の女性が封筒に入った証明書を差し出しながら
「コンペでやっちゃうと大変ですよね」と半分同情しながら言うではないか^^ ええ
まあ・・でも
名誉な事ですから・・と心にもない常套句を吐く
帰りに支払いを済ますとゴルフ場からお祝いにと何やら立派なワインの2本セットを頂いた
キャディーさんはクラブハウスを出る私を待っていて送ってくれた
人によっては記念植樹をするようだが
どうも私はあれには違和感がある 木の傍に立て札をして
名を刻すなど羞恥の極みだと思うがどうだろうか(名のあるゴルフ場は拒否していると思う)
結果として
私はゴルフ場側に何も返礼はしなかった(何か返そうとの気持ちだけはあったが^^)
地元に帰って
当然宴会となった 話題は必然ホールインワンの事 今日のコンペの優勝者の
事はまったく霞んでしまった 何せ20年80回を重ねるこのコンペでも初めての出来事である
今日の宴会はぜ〜んぶ私持ちだ 皆さんどんどんやっとくれ! なんせ30万円ありますから^^
領収書をもらった ちゃんと私の名前になっている 8万なにがしかの金額だが
幹事さんが
今日集めた参加費で足りるからお前は出さなくて良いと言うではないか(ラッキー^^)
当然のように二次会へ 全員参加の他に
話を聞き付けた他のゴルフ仲間も集まって来て
誰が呼んだかコンパニオンさんが4人もお出でになってモ〜大変^^ 飲めや歌えやドンチャン騒ぎ
チップがどうのパンツがどおの変なとこから手が出たりアハハワハハで蛸踊り こうなったらもう
掘る印椀もへったくれもなくなって何が何やらはひふへほ夜は更け行くたちつてと・・・ (続く)
8/17(水)晴れ
槙の刈込み手入れ
朝から晴れたのは久し振りの気がする 気温もそれほど高くない
お盆前後の雨以来
何やら夏が急激にしぼんでしまったようだ
今日も槙の木を刈込む 昨年の一年間は手入れしなかったので
徒長枝が多く出ている 太い枝は剪定鋏で抜いていく
槙は1〜2年手入れをサボっても深刈りできるので
これから
秋に掛けて刈り込んでおけば来春の新芽が綺麗に出揃う事に
なる(それまでは少しみすぼらしい) 唯
商売としては今年の秋と
来年の春の販売は見込めない事になる
今日の写真は斑入りの夾竹桃 これも真夏に似合う花のひとつ
経済成長期には良く売れた樹種であった 公害や潮風に強いこと
から
工場緑化や街路樹としてよく使われた 今は需要はかなり減ったのではないか
この地域でも以前は沢山生産していたが
現在ではほとんど栽培されていない
挿し木して1年で販売できるほど成長の早い木なので売れれば効率は良い
逆にその年に売れなければ育ち過ぎて根が悪くなってアウトである このため今は
ポット苗を生産している少数の業者が作っているものと思う
8/16(火)曇り後晴れ
マキの刈込み
昨夜も雨があり畑は充分潤った 8月の半ばで一度振り出しに戻ったとなれば渇水期が半分の
長さになったようで嬉しい限りだ
過去の夏のほとんどが長期間降雨のないからから状態だったので水掛には苦労してきた
今年の夏は太平洋高気圧が以外と弱いようで気圧が不安定となり天候が崩れるようだ
この分ではスプリンクラーもこの先活躍の場もないのかと、それならば片付けてしまおうかと・・・
普段の夏なら水掛に忙殺されて他の仕事はあまり出来ないのが普通だが
こんな年には諦めていた
仕事まで手が廻る つまり仕事はいくらでもある 水掛がないからと言ってもその分を休める訳では
ない 自家業の辛いところでもある
サルスベリが盛んである 独特の形をしたあの花びらが良い 真夏に真赤な花なのに何故涼しげ
なのだろう 柔らかく風に揺れて
まるでこの世の事など意に介せずの澄まし顔
8/15(月)曇り後晴れ
今日も休み 珍しい 昨夜は寝不足で仕事も億劫になった
このように横着を決め込めるのも先日の雨があればこその事である 畑が乾いていたらこんな
ゆったりした気分で休んでは到底いられない 本当に贅沢な時間である
昼過ぎに親戚が来たり
こちらから出かけたりするうちに今日一日はすぐに過ぎてしまった
今日8月15日は終戦記念日 各地で戦争犠牲者を追悼する行事
「マニラ湾の夕焼けは見事なものです」 学徒動員で戦死した21歳の若者が内地の両親に送った
手紙の中の一節ですが この日になると思い出します
差し迫った自らの死を前に
この美しいマニラ湾の夕日がどのように映っただろうか
世界的にも有名なこの夕焼けをいつか見てみたいとずっと思い続けている
(上記「 」内引用 きけ わだつみのこえ 岩波文庫)
8/14(日)晴れ
今日は気温が上がった 風も弱いのでこの蒸暑さには閉口する
お盆という事で久し振りに休む 鉢物の水掛と片付けを少ししただけで終わる
8/13(土)雨後晴れ
ハウス内作業
午前中は断続的な雨だったが雨量は極僅かだった
畑には出られないのでハウスに潜った イチゴの木に化成肥料を施す 夏場なので木が疲れて
いるので この時期の施肥は控えるのが普通だが
そこは「猿も筆の誤り」「弘法も木から落ちる」
「家貧しくして泥棒来ず」・・ 違うなぁ (いつもくだらなくてすみません^^)
「蛇(邪)の道は蛇」・・かな? そんなとこ
施肥量はほんの少しだけ それも春にやらなかった鉢だけである
今日はお盆の中日 ひと昔前だったら兄弟親戚が一堂に会して賑やかにやっているところだが
時代が進んで今日では田舎でもそんなことは少なくなった で
今日も誰も来ないので私は仕事を
しているという訳なのだ ではお盆の墓参りに誰も来ないかと言うとそうではない 日にちもバラバラに
三々五々やってくる それも不意にやってくる こちらに気遣いをさせない気遣いである 昼食も
途中で食べて午後になってから来る 長居もしない お茶一杯で帰る もちろんお土産は持ってくる^^
風通しは良くなったが人間関係は希薄になった 昔が懐かしくもあるが
そうであれば困る人もいる
田舎の行事も大分簡素化した 近隣地域の付き合いや血縁関係との付き合いもさまざまに変化して
濃密な人間同士の接触は極稀になったが
それはそれで良とすべきではある
夕方5時半頃から新盆のお宅にお線香を上げに行く 今年は我家の関係は10軒であった
8/12(金)雨後曇り
AM 雨で休み PM 挿し木
灼熱の砂漠の中で 生死の境を彷徨する旅人が
思いがけなく見つけた緑のオアシスに似て
今朝の雨はこの世の全てを包み込むように濡らして
人の心も安堵感で潤っていった
こんな雨が一番嬉しい この先一ヶ月は雨が降らないものと覚悟していただけに緊張の糸が
プツっと切れて
自然と対峙する厳しい表情も一気に崩れてゆく
人間がいくら水を撒いたとしても畑中を均等に湿らす事は不可能に近い 植木の根元付近を
濡らしてゆくのがせいぜいである 同じ水の供給でも根本的に質が違うのだ 人間が一挙に
掛けた水と雨水が徐々に沁み込むのではやはり植物に与える生理的影響は異なると思う
強く降ったのは比較的短い時間であったが
それでも当分の間は凌げる程度には降ってくれた
同業者が一人遊びに来た他は静かな半日であった 10時前にはほぼ止む
午後からは挿し木の作業をする 今日でだいたい挿し木も終了である 後は時期待ちの物が
少しあるだけとなった
8/11(木)晴れ
挿し木
天気予報では明日天候が崩れるらしい それに期待して水掛を一時中止して今日は
昨日に続いて挿し木をする 五色ヒイラギ サニーフォレスト ヒメイチゴノキ サルスベリ等
五色ヒイラギ(マダムブライト)は初期の挿し木で高温水分不足のため失敗しての挿しなおし
である その他にも
フォザギラマヨール(白花万作)やツバキの一部の種類もやられてしまった
西王母 玉の浦 薩摩紅 月の輪
など元々発根率の悪いものがダメージを受けた
これらは穂木ももうほとんどないし
あっても良質のものではないが時間があれば少し挿して
見たいが これからの時期は発根率が更に悪くなりそうだ
挿し木の失敗の原因は土作りの失敗のようだ 鹿沼土だけで挿し木した物は例年通りの
成績で問題はなかったが
ピートモス主体のものは排水材のパーライトの割合が大き過ぎて
水捌けが良過ぎたのが要因と思われる これで充分な保水が出来ると読んでいたが以外と
乾きが早かった パーライトの分量を減らすか赤土の量をもう少し多くすれば問題なかったの
ではないかと思っている
温度管理にも不手際があったことも大きい 幾つか手を抜いた そこを確実に突かれた恰好と
なった 毎年の事なので気の緩みもあった訳だ 長くやっていてもいつも同じ結果とはいかない
いろんなことをやって
いろんな事に失敗し続けて・・・ 何も積み重なっていくものがないのでは
情けない 自らの失敗に学ぶしかないのが凡人の悲しいところなのだが
それさえも栄養に
出来ないのでは愚人と言われても仕方ない アホアホアホ三連発の鶴光師匠が懐かしい^^
8/10(水)曇り一時雷雨
挿し木
朝から曇った 少しだけ蒸暑かったが強力な日差しから
久し振りに開放されて一息つけた恰好になった
大気が不安定で昼頃に一時的に雷雨となった しかし
その雨も15分ほどで止んでしまったので
植木のためには
まるでならなかった
今日一日を挿し木に当てる 今日挿し木したのは
黄金マキ プリペット セイヨウニンジンボク サルスベリ
挿し木は以外と時間を食うので思うようには進まない
まだもう少しかかりそうだが中々時間が取れない それに
穂木を採ろうと思ったら再び夏芽が伸び始めたりしていて
それが固まるまで待たねばならなかったり・・・
右写真は斑入りのサカキ 赤い葉は通常はあまり出ない
8/9(火)晴れ
水掛
相変わらず暑いのだが
今日はドロドロした暑さはなくカラリとしていた
立秋も過ぎて気候も質的に変化してきているのだろうか 乾いた砂が太陽に焼かれて
地下足袋を通して足裏に響いていた先日までの厳しさも今日はその柔らかさだけが感触として
伝わってくるだけの気温となっている
水掛はこれからが本番となる 雨は降る気配がない 例年の事として期待もしない
またゴルフの話(早く終わりにしたい)
その時は植木組合のゴルフコンペで4組で廻っていたから
当然キャディーさんは4人いる
コンペの時は他の組に付いたキャディーさんにもお祝いを上げるものだと同伴の一人が
言うものだから
一人1万円づつでどうかなどと皆で話していた それをキャディーさんに話すと
それは必要ないとの事 今時そうする人は稀だとの事(助かった^^)
それならば貴女一人に3万円上げようと私が言ったら
とんでもないと手を横に振る振る
とても遠慮深い人のようだ 私が余り嬉しそうでないので気を使ってくれていたのかも知れない
それじゃ2万円にしろと仲間たち・・・ 結局それに落ち着いた
通常ホールインワン保険と呼ばれているゴルフ保険には加入していた
これはゴルフで他人に障害を負わせた時などの保証の他
ゴルフ場で盗難に遭った時や
ゴルフクラブの破損
ゴルフ場への往復の交通事故災害など様々な保証を兼ねている
ホールインワンとアルバトロスの達成時には30万円の保険金が支払われる約束になっている
3年間で1万6千円ほどの掛け金の安いタイプのものである
仲間たちが一番始めに心配したのがその事であった お前
保険には入っているのかと・・・
(続く)
8/8(月)晴れ一時雷雨
ゴルフに行き仕事は休み
仕事仲間4人で久し振りのゴルフに行った この暑いのに
水掛 挿し木と急を要する仕事が
あるのだが
誘われれば時には出かけるのも軟弱な精神のなせるもの
10年ほど前はゴルフに夢中だった 練習場にもよく通った
それが
7年前にパソコンを買ってインターネットを始めてからこちらに興味が大きく動いた
今は月に一度も行かないほどになった 無謀にも当初は「上」を目指したものだから
自分の
能力と深遠なゴルフの心技のメカニズムのギャップに打ちのめされたのも一因である
しかし いろいろあっても
ゴルフは理屈抜きに楽しい 一打一打が自分への挑戦だからだ
ホールインワンの話を続ける
同伴の仲間たちとホールインワンを確認してワイワイやっていると隣のホールから次の組の
仲間がその騒ぎを聞き付けてやってきて
更に騒動が大きくなった
すぐに宴会の話が始まる 二次会は俺が幹事を引き受けた
と同級生のSが早くも名乗りを
上げる 同伴の先輩は
俺はこれで三度目のホールインワンの目撃者だと・・・ そういう
巡り合わせというものもあるのかもしれない
どうも話が大きくなっていけない 当の本人はほとんど感激はなし 平然としている
華々しい事があまり好きではない私だが
こればかりは些か覚悟を決めなければと思った
世間がスゴイ事だというのなら
そのように振舞わねばならない お祝いをするものだと言うなら
そうしなければなるまい(続く)
8/7(日)晴れ
AM 水掛 PM 納涼会
午前中は目一杯水掛に終始する 午後から部落の納涼会(茶飯と言う)があるため
一箇所の畑を決まり付けてしまおうと
10時に缶茶1本を飲んだだけで休みなく作業する
納涼会の出席者はいつもより少なかった 家族旅行に行ったり仕事だったりして都合が
悪かったようだ 年に2回の茶飯も形骸化して久しい 同じ部落内の造園屋さんもお盆を
前にして忙しいらしく出席していない
さて
またホールインワンの話で恐縮 私自身もあまり気乗りがしない
世間では大騒ぎするようだが
私は単なる偶然の出来事としてそれほどの感慨はない
人によっては
一生に一度でいいから達成してみたいと言ったり
達成者に羨望の思いを
よせる者もいる 私にはその気持ちが分からない
ホールインワンの確率は様々に言われるが
1万ラウンドに1回の割合で出ると言う説が
有力のようだ つまり1万回ゴルフをやって1回記録するという事になる
ゴルフ場には通常4つのショートホールがあるから1ラウンドに4回のチャンスがあるので
4万回打って1発だけ入ることになる
1万ラウンドと言う数字 毎日ゴルフを1回するとして27年以上かかる計算になる これが
一週間に一度のゴルフだと189年かかる事になる 私のように一ヶ月に一回の人間が
ホールインワンを記録するには実に756年かかる計算だ
あくまで計算である 確率である 100人ゴルファーがいたとして平均して756年かかるが
たった1年でも記録する人もいれば
何千年もゴルフしていても出来ない人もいる^^
このように考えるとやはり凄い事ではある しかし打った人が偉い訳でもなし
上手な人が
入る訳でもない(多少確率は高くなる) やはり単に偶然の出来事と言った方がより自然で
正確の様である(続く)
8/6(土)晴れ
水掛
真夏のかんかん照りの中を終日の水掛作業である 流石に今日は帽子(ハット)を被った
春に植えた苗木 根回ししたコニファー等 移植したマツ等に掛ける
先月の27日に台風7号による雨が降ったままで
畑はかなり乾いて 井戸の水位もかなり
低下してしまった それでも木々は今のところ青々として順調に育っているようだ
夏場に水を豊富に与えさえすれば植木は面白いように伸びて行く しかし
なかなかそうも
いかなくて
水を掛けられるのはせいぜい一週間に一回程度となる 各畑をひと回りしてくると
もう最初に掛けた場所はからから状態だ ほんとに水持ちの悪い地質なのだ
来週からはスプリンクラーの出動となるだろう 水を掛けると今度は草が生えてくる
先日除草剤を掛けて退治したのに
すぐまた細かい草がびっしりと言った状況になってしまう
この乾きだから
水さえ掛けなければ雑草はあまり生えてこない しかし
掛けなければ植木が
枯れてしまう
水掛作業の時は不思議な事にあまり喉が渇かない 他の作業だったら30分も持たずに
水分を補給する事となる ホースから水か出ると気化する前段の水蒸気を吸い続けて
いるからだろうか
地下足袋は一日しか持たない どうしても濡れて泥だらけになってしまうので毎日洗濯だ
夕方は1時間半ほど鉢物の水掛が待っている 水 水
水の毎日だ
日が大分短くなって夕方はその分慌ただしさを感じる
8/5(金)晴れ
AM 雑用 PM 水掛
朝から近場のお客さんのところを廻る 売買の清算やお中元を持って行ったりした
植木屋も人により様々だが
この辺の生産地では売り買いの勘定が盆と暮の二回の
ところが多い つまり
今年の一月に売った植木の代金でも支払いは今頃になって
しまうのである 本当にルーズなのだ まあ
お互いに信用しているからそれでも成り立って
いるのだし 近場であればこそ
そのお宅の内容もある程度は察しがつくから心配しないで
いられるのだと思う
問屋さんも早く払いたいがそうもいかない事状もある 生産者から仕入れて遠くの問屋さんや
造園屋さんに納めたはいいが
代金が支払われない それが下請けの工事屋さんであれば
その先の請負会社がいる 時にはその間にも中間業者が関わる
工事を発注した施主からは代金が支払われたとしても
途中で流れが滞る事もしばしばである
結果として生産者に払われるのが遅れに遅れる事になる もっとも
これが常態化して
しまっているので業界全体が金銭感覚の緩みをまとっている
それでも
年に二回確実に支払いがなされるのならまだ良い 必ず「ちょっと待ってくれ」が
出るのである
財務内容の良い問屋さんもいる そこは例え売り先から代金が入らなくても生産者には
迷惑は掛けられないとの思いがあるから払う時には払う そういうところに売った時には
生産者も安心している だから途中で請求もしない
さて
お盆の前にどのくらい決済できるだろうか 先延ばしがひとつふたつありそうだ
午後から畑の水掛をする 連日の照りで乾いてしまった 雨は台風でも来なければ期待は
出来ないので
これから毎日のように水掛けをしなければならない これが植木屋の夏の
最重要の課題である
8/4(木)晴れ
除草剤散布
軽い熱中症か 頭が少しクラクラ 首から下は快調
薄いタオルを頭に載せているだけなので
真夏の日差しにやられたようだ
それにしても暑かった 昨日に続き今日も朝から除草剤を散布する作業をした
予想以上に雑草が多かったのと
午後からお客さんが来たりしたので 午前中で終わる
予定であった散布作業も結局夕方近くまで掛かってしまった
今日は電車男の話でもしようかな
ご存知 今話題の「電車男」ですが これはネット掲示板での恋の指南のお話のようです
電車の中で知り合った女性との付き合い方を純情青年が色々な方に教えてもらって
恋を成就させてゆく実際にあった物語らしい とても話題になったので私も知っていたが
掲示板を見に行くほど関心はなかった 今それが単行本になってベストセラーとして
本屋に平積みされている 中国でも翻訳出版されているようだ
私の高校の同級生にM君がいる あれは確か22〜3の頃だった 千葉市内に通勤する
彼は駅でよく会う女性を好きになった 純真な彼はどうしても声を掛けられない
毎日毎日遠くから見つめるだけ ある日
ターミナル駅の千葉駅から自宅へ帰る方向とは
まったく別の方向の電車に乗ってしまった そう
彼女の乗った電車に自分も思わず乗って
しまったのである
その後
彼はその沿線の地方都市にアパートを借りてしまった もちろん毎日の通勤の
往復を彼女と同じ電車に乗るためであった 朝に夕に彼は彼女を見つめていたに違いない
現在ならストーカーとして立派な犯罪者である
どのくらい月日が経ったろうか 帰りの電車を降りた駅で
彼としては一大決心と言うか
清水の舞台から飛び降りると言うか 思い余ってか
勢い余ってか 彼女に近づいて
ついに思いの丈を告白したのだ 「あッ あ
アイシテマス・・・」
おいおい^^; いくらなんでもいきなり「アイシテマス」はないだろう
毎日同じ車両にいて 自分を見つめている変な男を
当然彼女も気づいていたはずである
それでも突然これでは心も混乱したに相違ない
花火も終わって お盆も過ぎて 夏も終わりに近づく頃
彼の恋も終わった
あの頃にインターネットがあって 掲示板があって
電車男のように投稿していたなら
彼の恋ももう少しは異なる終わりを迎えていたかもしれない
M君 しばらく会っていないが元気だろうか 君は今でも女房子供に責められながらも
幸せに暮らしているようだね そのうち会いたい
8/3(水)晴れ
除草剤散布
晴れて暑かったが湿度が低かったらしく汗はそれほどかかないで済んだ
懸案だった除草剤の散布に終日を当てる
雑草をかなり蔓延させてしまったので
いつもより時間を費やす 苗木圃場の中は大きい
草だけは刈り取ってあるので比較的楽だが枝物の中や空地になっている場所は雑草が
伸び放題になっているので薬量も余計に使うことになる
軽トラに300ℓのタンクを積み動力噴霧機を積み
そこから左右2本のホースを伸ばす
ホースの長さは40m 畑の中央に作業通路があるので
車を時々進めながら左右の畑を
二人で散布して行く 樹木の消毒作業のように薬剤を遠くに飛ばすわけではないので
動噴の圧力は最低にする 具体的には圧力計の針が動くか動かないか分からない程度
となる エンジン回転数も最小で良い 少しでも圧力を上げると噴霧量が大き過ぎて
植木の葉にかかってしまうので要注意だ
背負い式の噴霧器での散布なら小回りが利いて自由に動き廻れるのだが
今日のは
ホースを曳いて歩くので融通は利かない 進んだところを同じように帰らなければならない
ホースが障害物に引っ掛かってしまうことも度々だ ホースが捻れて薬液が止まってしまう
事もよくある
ホース自体は細い物で軽いので引っ張って歩いても左程抵抗はない それに何と言っても
重い薬液を背負って歩く訳ではないので肩や足への負荷は決定的な差がある
今日350ℓを散布 明日もう半日はたっぷり掛かりそうだ
8/2(火)晴れ
AM コニファーの刈込み PM 挿し木
コニファーの刈込み手入れは午前中でほぼ終わった
午後からはサルスベリと黄金イボタなどの挿し木をする
挿し木もあと数種類だが 今年の挿し木でハウス内で
密閉挿ししたものが一部枯れてしまった
温度が上がり過ぎたためと水分不足が原因と思われる
このため補植が必要になったので折を見てやらなければ
ならない 余計な作業を強いられる事になった
雨でも降ってくれればぐんと日程も楽になるのだけれど
雷雨がほとんど期待できない土地柄だけに台風でも
来なければ夏場は降水量ゼロが続く
今日の写真はコニファーの苗木圃場の一部で手前の
青っぽいのがコルムナリス 緑色がエメラルド
8/1(月)晴れ
消毒
日和を選んでいたら今日になってしまった 昨日は午後にポツポツ雨があり
今日も似たような
予報だったので少し心配したが
黒い雲は出たが降りはしなかった
真夏の消毒は暑い ゴム引きの手袋をしているので
額に汗を掻いても拭うのも大変である
合羽を着用して散布するのが基本だろうが
誰もそんな事をする者はいない 風上から風下に
向けて散布するのがこれも基本である が
大物植木などどうしても裏側も散布しなければ
ならない物もある その時は風向きが逆になり霧状になった飛沫を浴びてしまう事もある
夏場は息苦しいがマスクは必須である 農協で売っている3Mマスクというのを使っている
これは薄い繊維質のような素材の椀形のマスクで軽くて簡素に出来ている 見た目はちゃちで
簡単に出来ているが中々性能が良い 一袋2ケ入りで5〜600円するから決して廉くはない
大きなフィルター付きの物など色々試した事があるが何れも一長一短で
これはと言う物はない
現在はこれを使い続けている
消毒が遅れてしまったので既に害虫の餌食になってしまったものもある
中でもひどいのが黄金葉ヒイラギのサニーフォレスト(サニーフォスター)である 若葉は非常に
繊細なので虫には特に弱い 新梢の先端部の葉はほとんど食べられてしまって坊主になって
しまっている こうなると再び新芽が吹き出して伸び始めるにはかなりの時間がかかる
害虫にやられずに順調に伸びて行けば相乗効果で秋までに面白いように育つはずだ
それが一旦やられると木へのダメージは大きい 枝と根は釣合いを取りながらバランスで
伸びているから
どちらか一方が急激に損傷すれば他方はバランスを崩してしまう事になる
おそらくホルモンの調節や混乱した指揮命令系統を再構築するのに時間がかかるのだろう
斑入りイボタも虫が付き易く大分傷んでいる しかしこちらは丈夫な木なので一度やられても
直に新しい芽を伸ばしてくる
本来なら消毒もこまめにやるのが良い ヒイラギが食害を受けたらヒイラギだけを散布する
サザンカがやられたらサザンカだけを消毒すると言ったように・・・
しかし現実はそうもいかない 短時間の消毒であっても準備などで結構時間を喰ってしまう
ものである 500ℓのタンクを一杯散布するのもタンク二つをかけるのもそんなに差はない
連続してかければタンク1本は40分ほどだろうから作業段取りの時間からみれば実際の
散布時間の割合は小さい 従ってどうしても効率的には全面散布にこだわる事になる
どちらかを選択しても何かを犠牲にしなければならないから
結局は労少効大として その
時々で判断するしかない 教科書は正しい 教科書どおりにやって食べて行ければ
本当はそれが一番良いのだけれど
使用薬剤 オルトラン水和剤 トップジンM水和剤 各1000倍希釈液 3700ℓ
7/31(日)晴れ一時曇り
コニファーの刈込み
エメラルド コルムナリスなどを刈込む 数量的にはエメラルドが一番多いし
これは隣の木と
接触していると枯れ込みが入り易いので充分間隔を取るためにも刈込みは欠かせない
それと比較的葉張りが大きくなり易いので縦方向に伸長を誘引する意味でもある
エレガンテシマも多いのだが
これはすっと上方に伸びる 横枝も暴れないのであまり手が
かからない 成長が早いのでエメラルドより採算的には勝っている 市場価格もエレガンテシマの
方が高目なので有利である 成長が早くて手がかからなくて高く売れる 良い事尽くめのようだが
それは「今」に限っての事 いつそれが逆転するかは分からない 見通しが極めてつき難いのが
今の世の中の流れのような気がする
それにしても今年の春はエレガンテシマの値段は良好だった エメラルドより2割ほど高かったから
他のコニファーにも抜きん出てひとり気を吐いていた
一時期 沢山の種類のコニファーが生産されていたが
庭木としてのコニファーの需要はここにきて
大きく絞られた形となっている エレガンテシマ エメラルド ヨーロッパゴールド この3種類が
柱となって市場に出回っている これにコニファーの特徴であるブルー系統のローソンヒノキの
コルムナリスやブルーヘブンが需要の一角を占めている
園芸用つまり今で言うガーデニング用としては現在でも様々な種類が生産されているが
これは
サイズ的にも小さいし植木屋の扱うものからはずれている
コニファーの生産は九州地方が早かったし数量的にも多かった 日本全国で生産が可能なので
あっという間に広がった しかし評判の割りにはと言うか
期待されたほどには販売は伸びなかった
既に九州地方では3〜4年前にコニファーの生産から撤退したところも多いと聞く
この先コニファーはどうなるか 一定の割合としては定着した感はある しかしまだまだ流動的な
面もあり生産者も慎重である
7/30(土)曇り一事晴れ
コニファーの刈込み
昨日と同じような天候 真夏のカッと照りつける太陽は見られない 梅雨明け後のパッとした
夏空は今年は少ない気がする 今日のような日は鉢物も乾きが鈍い
今日は一年前のちょうど今日の事を書くことにする
ゴルフでホールインワンを記録した日である 植木組合のゴルフコンペに参加しての出来事だった
千葉県小見川町にある小見川東急ゴルフクラブ 17H 150Y 池も何もない平凡なホールだった
向かい風が強かったので2番手上げて5Iで軽く振り抜いた やや低目の弾道ながらピンの少し右を
廻り込むようにホールに向って飛んでいった
これいいんじゃない
と同伴メンバーの一人が言った ボールはグリーン上でワンバウンドしてパッと
消えた あれっ
入ったかな・・とキャディーさん 私は番手から言って少し強く打ち過ぎたと思ってい
たからてっきりワンバウンドしてグリーンの外に出てしまったと考えていた
とにかく行って見ようとなった そして私が最初に探したのはホールの中ではなかった グリーンの
先に出てはいないかと真直ぐラフの方に行った しかし自分のボールは見当たらなかった
本当かなっと半信半疑でピンに戻ってホールを覗き込むと
白いボールが目に入った
少しびびった そして いやっ
これは不味い事になったと感じたのが第一印象だった
(続く)
7/29(金)曇り後晴れ
コニファーの刈込み
午前中は薄曇りで比較的過ごし易い しかし蒸暑さは如何ともし難い
エメラルド スターダスト他の刈込み
今日の話題は
この前途中で終わってしまった制限外積載について書いておこうと思う
ずっと昔(いつものパターンで恐縮^^)の事 私に似て道楽者の私の父親は選挙が三度の
飯より好きな困った人種であった 地元選出の県会議員選挙の折
運動員をしていた父は
買収容疑で見事に警察に御用となった 昔から選挙戦の激しい土地柄で部落全員が検挙
されたという話も珍しくもない
二週間ほど拘留されている間
買収資金の出所を厳しく追及されたらしい 金の流れを
解明して警察は上部へ捜査の手を伸ばそうとしていたらしい
金はどこから来たか 自分の金を使ったと言っても通用しない世界なのだそうだ それでは
警察は納得しない もっとも
はいそうですかでは「捜査」したことにはならない 何らかの
それらしき「形」を作らなければならないのだろう
本当の事を言う訳にはいかない立場の父は苦し紛れの結果
最近東京の植木屋さんに
槇の木を売った事を思い出した その金を買収資金に使ったと証言した
この証言の証拠となったのが実は制限外積載の許可証だったのである
植木を売ったのは事実である 弁護士を通じての父の依頼はその東京の植木屋さんに
それを証明して欲しいとの事だった
早速 東京の植木屋さんに連絡して
その事実の裏づけをお願いした
その植木屋さんは直に飛んで来てくれたのだが
その話によると 我家から槇の木を積んで
帰る道すがら
最寄の警察署に寄って制限外許可を貰ったのだそうだ これが決め手となった
売買の領収書もあったが そんなものは唯の私的な書類
日付などどうにでもなる
制限外許可証は警察署長の印があるのでこれ以上の公的な証明はない 形式的には
被疑者の証言が裏づけされたことになる これにより他の人には捜査が波及せずに終わった
もっとも 警察もいつものこととして
そんなには真剣にやらなかったのだろう これがもっと
強悪な刑事事件であったらこの程度では終わらないはずである
以下はホントか嘘か知らない我家のとうちゃんの後日談
一人の人間を起訴するには綿密な調書が必要である 金が当然「上」から来ていることを
知っている警察は
植木を売った金で買収した事を確定させるため
代金の一万円札を
どうやって五千円札に両替したかを「教えてくれた」そうである 裁判では具体的な証言が
説得力を持つからである 刑事さんが実際に銀行に足を運んで両替機の場所や形を
見てきて
紙に図面を書いて教えてくれたそうである 調書には本人の証言として書かれた
あれから長い年月が経った インターネットで今更ながらにこんな事を書かれて
我家の
とおちゃんは今頃草葉の陰で・・・・・?
あっ!・・ まだ生きていました^^;
7/28(木)晴れ
コニファーの刈込み
今日も暑い 時々木陰に逃げ込む 昨日より湿度が低いので木陰は別世界のように涼しい
天国と地獄を往復しながらの作業だ 大量の汗を流すので
その分の水分補給も欠かせない
海風が多少は吹き込むので決して条件が悪いとは言えない 都会地で建設現場作業を
している方々はどうしているのだろう それに比べたらこれくらい何と言う事もないはずだ
今日はコニファー(エメラルド)の刈込み仕事である 時期的に少し遅れてしまった
これは木の性質とか手入れの適期とかの問題ではなく
9月の中旬に出荷を見越しての
事である それまでに切り口から新しい芽を吹かせて樹形を整えなければならない
本来なら梅雨時季の中頃に済ませておきたいところだ
消毒もしなければならないが
土日の天候がはっきりしないので様子を見ている
除草剤散布も急がれるが
こちらは散布後4〜5時間も雨にかからなければ問題はないので
曇りがちで風の弱い日を見計らっての作業となる
挿し木ももう少し残っている それらの後は日照りが続けば連日水掛に終始する事になる
7/27(水)晴れ
草取り
晴れて気温が上がった 今年一番の暑さだろうか 風が弱かったので蒸暑さが一入だ
昨日あれだけ降ったので
さぞかし畑はじめっとしているだろうと思いきや意外とパサッと
していた 通路にも水溜りはなく
車が入っても轍も出来ない それだけ乾いていたと言う事
なのだろう
春に定植した小さな苗木の圃場に雑草が大きく伸びて生い茂ってしまった 無造作に刃物で
刈り取ると植木の苗木を傷めてしまうので気を使う 憎らしいほど雑草は丈夫な根を張って
勢いがいい 虫も付かずに病気にもならない 種も蒔かないのに自然に生えてくる 凄い!
さて 話は変わって
トップページのBGMが今は「琵琶湖周航の歌」になっている
これは旧制第三高等学校の寮歌だったことで有名な歌である ワルツのリズムにのせた
軽快なテンポが小気味良い 六番まである歌詞の中で特に五
六番が私は好み
五 矢の根は深く 埋もれて 夏草しげき
堀の跡 古城にひとり 佇めば 比良も伊吹も 夢のごと
六 西国十番 長命寺 汚れの現世
遠く去りて 黄金の波に いざ漕がん 語れ我が友 熱き心
五)琵琶湖東岸は戦国時代に沢山の城が築かれた 交通の要衝としての土地柄もあって合戦も
多かった 石田三成の佐和山城も 関が原で破れて逃走した伊吹山も指呼の間
六)この歌の最後を締め括る歌詞で格調高く結ばれている 若者の明るい未来を髣髴させる青春歌
この歌が作られたのは大正六年のことだそうである 作詞者
作曲者ともそれぞれ26歳と24歳で
亡くなっている まだ百年も経たない時代の事だが
当時とすれば若くしての死も決して珍しい事では
なかったのだろう 人間はちょっとした病気でも死んだはずである 少々の事では人間が死ななく
なった今の時代からは想像し難いが・・ (この歌に関しては二木紘三氏のサイトに詳しい)
トップページのこのBGMも後数日で入れ替える予定です
7/26(火)雨
台風7号の北上で昨夜から雨が降り続いて
仕事は当然の
事ながら出来なかった 日中に一旦は止んだが断続的に
夜まで降った
今回の台風は雨台風の様相で心配した風はまるでと
言ってもいいくらい普段のやや風の強い日と変わらなかった
畑の乾きも一挙に解消したし
こんな「台風」なら毎週来て
欲しいものだ
右写真は矮性ナンテンのムーンベイと言う品種
アメリカに行った近隣の植木屋さんが持ち帰ったものを
頂いた USパテントが入っているので増殖して販売する事
は出来ない もっとも
増やしたところでそんなには売れないと見ている
写真のように赤く色づいているのは一時期だし
葉も小さいだけで特別綺麗だということもない
オタフクナンテンの方が冬場はずっと赤い色が持続するので
その方がいいのではないかと思う
パテントものは価値があると思いがちだが
アメリカの何でもかでも とりあえずパテントを取ると
いった姿勢の典型的な例なのだと思う 当然
日本のナンテンを改良?したものだろうが
このように日本の植物が海外に出て品種改良されて戻ってくるものも多い 日本のナンテンも
アメリカで人気があるようだし斑入りのマサキなども多く栽培されているようだ
7/25(月)曇り後晴れ
草取り
少し長めの夏休みになってしまいました 一昨日から仕事は始めているのですが
生来の
面倒くさがり屋で
一度休んでしまうとずるずると怠けの虫が幅をきかせてきます
休んでいる間に梅雨が明け 畑は草が大きく育ってしまい
除草剤が掛けられないほどになって
しまった そこで昨日今日と草取り作業となりました 大きい草だけを鎌を使って抜いていきます
細かい草は後日に除草剤を散布します 大きなものだけは取っておかないと無理して除草剤を
掛けると植木の葉にかかってしまうのでこの様にしなければならなくなりました
二重の手間だが仕方がない こんな事なら早く除草剤を掛けておくんだったと後悔先に立たず
消毒も時期を失して
ヒイラギなどがかなり虫にやられてしまった 一週間休んだツケは確実に
現れている 草が伸びるのは自然だし
虫がつくのも自然な事である その自然に坑していかな
ければ人間は生きられない 生きられない時代と言った方が正確かもしれないが
人間にとって
自然は強力な相手である
明日は雨になるか 台風7号がどうやら関東地方に向っているようだ 畑が乾いているので
雨は降ってもらいたいが暴風はいただけない 一難去ってまた一難 自然相手は気が抜けない
7/16(土) 一週間ほど更新を休みます
7/15(金)晴れ後曇り
挿し木
朝から晴れ間が広がった どうやら梅雨明けも秒読みの段階に入ったようだ
当方としては
もう一週間ほどぐずついて欲しいところだが
世の中の事情もある事だから
こちらの都合ばかり言っていても始まらない 今年の梅雨は順調に雨も降ってくれたので
水掛も省けたし植木の育ちも良い 植木生産者には好都合な梅雨でした
今日の作業は挿し木で
サザンカのオオミゴロモと五色ヒイラギを挿した
さて 昨日の植木の制限外積載についての話の続き
以前はこれで時々警察に捕まったものだが
最近はその話をほとんど聞かない 交通関係の
法令も規制も厳しくなっているのに
これだけは昔の方が遥かに厳しかったような気がする
当初は制限外積載許可をもらうこと自体は簡単であった 近くの駐在所でももらう事が出来た
中には駐在さんが留守の時はその奥さんが判をくれたりしたこともあった 時には植木を積んだ
車を持って行かなくても必要事項を書き込んだ申請書だけを持って行っただけでも判をくれた
事もあった ルーズな時代だったと言うよりは世の中がまだおおらかだったのだろう
その後は警察署まで行かなければ許可をもらえなくなったのだが・・・
許可証には はみだす長さを書き込む他
通行時間や目的地までの道順を記入する 当時は
日本全国どこまででももらえた そうすると
遠くの他県を通行していて そこの県警に停められて
調べを受けても許可証がある以上は合法である 面白くないのはそこの県警である 何で
他所の県警がウチの縄張りまで許可を・・・・・となる
やがて千葉県警も県内だけしか許可しなくなった 他県を通行する時はその県の警察に
許可をもらえと言う事になった
千葉県からは日本全国に植木を運んでいる 行く先々で許可をもらうなど現実に即して
非効率であり不可能でもある そうなってからは誰も許可を取るものはいなくなった
(眠くなったので続きは明日^^)
7/14(木)雨後曇り
天気予報がはずれた恰好となり
しとしと雨が午後の3時前まで続いた
仕事が出来ないので 今日はとうとう警察に出頭した
運転免許証の更新である 写真は交通安全協会がその場で撮ってくれる 1枚でいいのだが
パスポート用にもなるサイズ2枚をつけてくれて合計4枚で500円だ 近頃の安全協会は
対応も柔らかくてサービスも良い 1500円払うからかな^^
ずっと以前
この協会の会員費は強制的に取られていた すべてのドライバーから集められて
いたこの金が協会内で不明朗な使途が発覚して大問題となった事があった
それ以後
この協会費は任意となった 警察の権力の傘の下でお高くとまっていた協会も
それからは少し変わったようである
ゴールド免許もこれで3回目となる 追い越し違反で捕まったのが20年くらい前だから
それからは無事故無違反だった訳だ 正確に言うと無違反ではない 単に捕まらなかっただけ
の話しである^^ これは誰にでも当てはまる事ですよね
ご同輩!^^;
植木屋は植木を積んで走れば即違反状態となる 車の後方に枝や幹をはみ出して積むのが
避けられないからだが この事は以前にも書いたと思うが
車の全長の10%しかはみ出しは
許されていないので
2m3mあたり前の世界の植木屋は法的には積載違反の常習者となる
ずっと昔はこれでよく捕まったものである(眠くなったので続きは明日)
午後3時にお茶を飲んだ後は畑に出た
7/13(水)晴れたり曇ったり
挿し木
昨日と違って幾分か蒸暑さが帰ってきた 薄く晴れたり薄く曇ったり
これも梅雨の気候のひとつだ
7月も半ばとなり 例年だとそろそろ梅雨明けだが
週間予報では後一週間くらいは続くようだ
今年は雨が適度な間隔で降っているので水掛の手間が省けて助かっている その分
他の仕事に
力を注げることになる
挿し木作業は半分以上終わった 今の気掛かりは夏芽が伸びているツバキやサザンカの若葉に
ハマキムシが付き始めたので消毒をしなければならない事 再び雑草が目につき始めたので
除草剤の散布も考えなければならない事 コニファーの刈り込みも待ったなしのところに来ている
仕事は後から後から際限なく出てくる
7/12(火)曇り
挿し木
典型的な梅雨寒の終日 朝
挿し穂の採取に畑に出かけたが 一時間もしないうちに
寒さに耐えかねて上着を取りに家に帰った
茨城県の鹿島灘から吹き付ける冷たい北東風が身に沁みる
昨日あれだけ汗を流したのは一体何だったろうと・・・ 今は七月である
東京は30℃に到達したそうだから
この地が時によっては如何に気候的に特異な地域で
あるかが想像される 千葉県東部は銚子を先端に太平洋に突き出した地形になっているので
海風の影響をもろに受ける 北東の風の時は上記鹿島灘の風がこちら九十九里海岸側まで
吹き抜けて来るのである
今日の挿し木は
黄金葉の柊のサニーフォレスト フェイジョア ツバキ他
この内
フェイジョアは昨年発根率が悪かったで今年は土を替えて見た 昨年までは
繁殖を中止していたのだが再び売れ出したので挿し木を始めた 以前はそこそこの
成功率であったが 何か違ってしまったのだろう
このようにして
毎年いろいろ試したりして成功と失敗を繰り返している
多品種少量生産の非効率と小規模で簡易な設備と未熟な技術など
諸々の制約の中で
あくせく試行錯誤している日々である
7/11(月)晴れ後曇り
挿し木
午前中は晴れて蒸暑かった 無風状態だったから
汗がだらだらだらだら流れた 毎日の寝不足もたたって
身体がフラフラする(大袈裟) それでも挿し木という軽い
作業なので遊んでいる感覚で毎日やっている やっているが
朝八時前から夕方七時まで目一杯の労働である
労働であるが 昼休みは1時半まで 10時と3時のお茶が
各30分と呑気なものなのだ 暑い時期には野外の仕事は
水分と休憩を充分に取らなければ続かない クーラーの
ある部屋での仕事が羨ましいが 汗をかくことは新陳代謝
として健康にも良いと信じてやるしかなさそうだ
今日の写真はニワザクラ(チャイナチェリー)の果実 甘酸っぱくて美味
美味だがほとんど食べない 今はフサスグリの実やプラムも食べ頃になっているが
家にあるものというのはバカにして食べないものだ お金を出して買ったものを
有難がって食べている
7/10(日)晴れたり曇ったり
AM イチゴノキの鉢換え PM 挿し木
深夜に多量の雨が降った 今朝はその雨露が樹木にびっしりで畑に出られないので
午前中はイチゴノキの鉢換えをする 具体的には13,5cmのポットに入っていたものを
18cmのプラ鉢に植え替えた 実の付いているものはこの秋の
付いていないものは来春の
出荷となる このサイズのものが500本ほどある 今年の春に売りさばくつもりだったが
予定の半分も売り残してしまった 一部は市場にも出荷したのだが相場が採算的にイマイチで
やめてしまった 売れ筋の6寸(18cm)ものが少なかったことも影響したようだ
午後からは挿し木の作業をした 斑入りチャイニーズホーリー他
7/9(土)曇り
挿し木
椿と山茶花の挿し木をする ツバキもサザンカも沢山の種類があるが
昔からの定番として
一般に流通していた種類が
今は売行きが思わしくない サザンカで言えば
ヒオトメ フジノミネ
タチカンなどの品種である その他の名の通った種類も似たり寄ったりで芳しくない
余程の新種か珍品でもないと高値では売れない サザンカそのものの需要が少なくなっているのだ
これはチャドクガなどの害虫の発生が主な原因であろうと思う 子供達への被害を恐れて
都市部では公園への植栽を止めているようだ ツバキ・サザンカは日本の原産の樹木として
世界にも知られている大切な樹種なので誠に残念に思う 日本庭園は元より
昨今の洋風の
住宅の庭に植えても違和感はない 緑濃く光沢のある葉は滋味豊かで落ち着きがある
しかし、逆にその葉色の暗さが今の時代には合わないようだ
不景気時には明るい色調が好まれると言う 車やファッションが代表的だが
植木や草花にも
反映されるようだ 椿や山茶花は花の美しいのが特徴だが
一年を通して観賞する葉も重要な
要素だ。それ故
明るい色の葉や斑入り葉といった「カラーリーフ」が流行となりつつある
それでも、この地方の土地質に適したツバキ・サザンカの生産を止めるわけにはいかない
そんな中で どんな品種を作るか ハムレットの心境 to
be to be ten made to be ? ? ? (^^)
7/8(金)晴れ
挿し木
珍しく夕方まで晴れた 涼しい北東の風が吹いたので
梅雨季とは思えぬほど爽やかな
日和だった
今日から挿し木を始める 一週間前はまだ柔らかかった新梢はほぼ固まって挿し穂として
耐え得る状態になった この時が一番良い 樹種により多少の差はあるのだが
この期間に
一斉に挿すのが例年である 中には
今頃の時期は新芽が伸び続けていて止まらない樹種もあり
それらは少し先に行ってから処理する
7/7(木)晴れ後曇り
イチゴノキの鉢換え
すっきりした青空が広がった 久し振りである カラッとして蒸暑さはなかったので仕事は
やり易かった 気候というのは本当にさまざまだが
人間にとって嬉しさも辛さもこもごもとして
その時々を彩っている 気候に関しては
人間はすべて受身である 照る日曇る日に
一喜一憂してもはじまらない 愚直にひたむきに受け入れて
それに対処するしかあるまい
鉢換え作業も終盤に来た 後は折りを見て少しずつでも出来るので
明日からは挿し木の
作業となるかもしれない
7/6(水)雨後曇り
AM 雨で休み PM イチゴノキの鉢換え
昨夜から降りだした雨が昼近くまで残ってしまい
午前中は休みとした
今年はこの地方の梅雨の雨量は例年より多い 雨が多くて休めるのは良いが
毎日がこんな模様ではうんざりもする ザッと降って4、5日晴れて
また降って・・・が
理想である そうすれば植物にも好都合である(何かと注文がうるさい植木屋である)
午前10時過ぎに同業者が来て
昼前までお茶 午後からは雨も止んで仕事をした
7/5(火)曇り後晴れ
いちごの木の鉢替え
あれ!もう5日かい?
7月に入ったかと思ったのが昨日の事のよう
その昨日の事さえ朧気に思える 時間は年々加速度的に早く過ぎて行くようである
二十代初めの頃
40歳になったら仕事を止めて遊んで暮らそうなどと本気で考えていた
今思うとアホかと思うのだが
その頃の40とはエライ老けた歳に見えていたものだ
35歳で私は歳をとるのをやめた あれから何年経ったかな^^
精神年齢はだからいつまで経っても35である 馬鹿である そう「バカ」こそ私のキーワード
そこで「馬鹿」を辞書で引いてみた
{雅語形容詞「はかなし」の語根の強調形}
@記憶力・理解力の鈍さが常識を超える様子
またそうとしか言いようの無い人
(人をののしる時に一番普通に使うが
公の席で使うと刺激が強すぎる事が有る)
A社会通念としての常識にひどく欠けていること
B不合理さ・つまらなさが常識を越える様子
C普通では考えられないほど程度が極端
その他たくさんあって書き切れないが
何れも自分にぴったり当てはまるから これはもう
疑いようがない 中でも「常識」云々とあるが
常識と言うものに対しての理解度が「極端」に
低いのが特徴的な私である
その他に「バカ」の用例として「女性語で:相手に甘える時の言い方」というのもあった(^^)
7/4(月)雨
雨で仕事は休み
夕方近くまで飽きもせずによく降った
午前中にお客さんが二組来る
一組は植木を取りに来て もう一組は支払いに
来てくれたお客さんだ
ハウス内の仕事もあったが これだけ降ると
仕事をする気分も失せてしまって流石に
身体も拒絶反応を示した
では ゆっくり休めたかと言うと そうでもない
あれやこれやで・・・
もっとも 何もしないでも時間は直に過ぎてしまう
有効な使い方が出来ればそれで良いのだが
それがなかなか難しい 何もしないでボケッとしていられるのが私の理想だが
そうなった時は終わりかもしれない 好きな事だけしていられればそれが
幸せとも思えない とにかく 三食喰えて家もあって
こうして雨の日は仕事を
休めるのだから良い身分には違いない^^
今日の写真は槇の木 この木の新緑の美しさは格別なものがある
7/3(日)曇り
イチゴノキの鉢替え
いつ降り出しても可笑しくないほど終日どんよりと曇っていた 気温も低くて仕事も楽である
ハウスの中を整理しながらの昨日に続く鉢替え作業 陽が照っていたら大汗をかくところだが
今日はいくら動いても汗一粒出なかった 八寸以上のものは終了したので
後は小さいサイズの
交換が残っている 小さいが数量が多いのでもうしばらくこの作業が続く
7/2(土)曇り時々晴れ
イチゴノキの鉢替え
鉢が小さくなってしまって根詰まりをしているものをワンサイズ大きいプラ鉢やポットに植え替える
懸案だった作業にやっとたどり着いた感じだ 植替えということで肥料も控えていたから
一部は
葉艶も落ちてしまって息絶え絶えのように見えるものもある
どこで鉢替えをするか
それが難しいところ 今回のも夏前までに出荷を想定してここまで伸ばして
いたものだ この先の販売は見込めず
時期的にも限界と言う事で今日の作業となった
この秋と来春の出荷に向けての準備作業と言う事になる
作業としては単純で
現在の鉢を外して新しい大きい物に植込むだけだから簡単 根鉢を崩し
たり剪定などの工程はないので1本当りの作業としては短時間だ 唯ハウスからの出し入れが
手間がかかるのが難点である
午前中は少し蒸暑かったが
午後からは湿度が下がって動き易かった
7/1(金)曇り
挿し木の準備
あっと言う間に今年も半分が終わって
今日から残りの半分が始まった
梅雨がなければ7月に入った今は真夏である どんより曇り空の今日は蒸暑さはあるものの
イメージとしての「夏」を感じさせない 終日曇っているから鉢植えも乾かない
空梅雨であった西日本方面もやっと雨になったようだ
今頃の木々はすっかり一人前になった枝葉が梅雨空に濃い緑を滴らせている 5月の瑞々しい
若葉は騒々しいほど明るく華やかだが
この季節のはしっとりと落ち着いていて安らげる
梅雨も後半になって挿し木の季節ともなった 今日の作業はその準備である
ハウス内を片付けて 用土を入れた挿し木箱を持ち込んだ
用土は鹿沼土の単品のものと ピートモス
パーライト 赤土のブレンドのもの 他の配合物が少し
さまざまな樹種の挿し木をするが
全般にはまだ早いようである 個々の樹種の様子を見ながら
少しずつやっていくことになる