藪漕ぎの楽しみ
堂が森・坂瀬ルート 【アクセス】 坂瀬川の登山口は、面河村の渋草から大成集落へ向かう道路の、集落手前の坂瀬川左岸に延びる林道の終点手前にある。四国百山(ニの森)にも紹介されている路である。林道は未舗装で、平日は新しい堰堤の工事個所もあり注意を要する。又、通行止めの鎖から40分ほどの林道歩きも余儀なくされる。 登山口は、六分谷と樽ヶ関谷が別れる二股の先の、ヘヤピンカーブの手前にある。
【坂瀬登山口からの登行計画】(2000年5月28日、11月3日) この計画は、昨年の台風被害による、梅が市登山道(沢ルート)の廃道化により“なんとか辿ってみたい”と実現化した。
まずは、登山口の発見から始めなくてはならない。此処へは、渓流つりに通っていたので大体の様子は、解かっていたが・・・無い!登山口が見当たらない・・“四国百山”に拠れば、ヘアピンの手前の筈である。行ったり来たりし、坂瀬川の二股の手前に対岸の植林への踏み跡を発見。 危なっかしい丸太橋を渡り、真新しい植林地へ踏込んだ・・・暫らく進むと踏み跡も消えかけて、伐採の切り株や野薔薇に行き手を遮られ、躓きながら歩を進めると、目前に? 蛇・・“まむし じゃ”少し前進するとまた“まむし”・・・ここは、蝮の地だったのだ。それからの逃げ足は速かった(勿論、私達の・・)
突然の ~>゚)〜〜〜 (@_@。 道が見つかるかどうか判らないのに、ついていく事にしたのは、98年5月31日に二の森に行った時に、イワカガミの花が終わったのを見て、今なら咲いているに違いないと思ったからで、このまま帰るのではと、梅が市から堂が森に登り、念願のイワカガミに会えたんじょ。(^.^)
前回の“蝮の巣”には驚いたが、少々のことでは懲りないのが私達の短所である。いや長所か? で・・またしても登山口の発見からだ、林道の鎖の前に車をおきヘアピンにむけて出発だ。暫らく進むと地元のおじさんが、出発準備をしている。訳を話し、登山口と路の様子を尋ねると「先日、路の整備をしたと聞いている」との事なので、「今回は、大丈夫だ!」と内心微笑んで別れた。暫らく進むと、“例のヘアピン”であるが、「此処じゃない、少し先にある筈」と、相棒が譲らない。何時ものことである・・・そして、何も無かったかのように「樽ヶ関谷に向かう登山口」から出発だ(1の地点)。が、橋が無い・・「流されたんだ。」仕方なく、相棒を置いたまま対岸に移り路を探す・・・と、植林の中に続く路発見!である。対岸からは解かりにくい場所だった。目印に“ケルンを積んでおこう!”
鬱蒼とした植林の路を進むとやがて六分谷に近づいて、右手からの沢を渡り、尚も進むと“右岸”に路は続いている(3の地点)。ここで小休止である、淵で“あまご”が泳いでいた。そして、少しも行かないうちに“左手の尾根” (4の地点)へと刈り払った路が延びている。しかし、様子が変だと気づくのに時間はかからなかった・・・尾根に上がらず、巻いているではないか? 植林の作業道だ。(aの地点)
しかし、見上げると尾根は間近なので“笹を掻き分けて”直登する。尾根に上がると踏み跡らしきものもあり、快適に進む。尾根を辿れば“六分峠”に出合う筈だ・・が、1405mのピークを過ぎて小ピークに辿り着くと、眼前に岩が出現した。堂が森を望める岩の上で“一本立てる”。もう少しで、“六分峠”からの道に出会うはず(?)だが、今日は潔く、撤退を決め込む。
前二回の敗退にもめげず、やってきた。しかし、前回の教訓が生かされる事は確実である。登山口の川は、水量の豊富な時期は難しいだろうが、今日は大丈夫だ。前回、間違って取り付いた植林の路(下山時に、正しい?ルートを確認済み)まで、淡々と進む。(4の地点) 此処からは、未知のルートとなる。伐採されてからまだ新しい植林帯にかかると、薔薇が行手を遮るようになり、ペースも自然とゆっくりとなる。左手には、前回辿った尾根が延びている。やがて、自然林の中を辿る様になり、右手から押し出しているガラガラの沢を渡ると(5の地点)、六分谷を挟んだ前方に笹の斜面が尾根まで延びている・・・何処かで・・見覚えのある風景だ そこは。・・その笹の直ぐ上が“六分峠”だった。
6の地点(六分峠)からは、梅ヶ市の沢ルートが壊れる前の路である。今となっては、此処を利用する人も殆どいないらしく、笹が路を覆い隠す日もそう遠くないものと思われる。感慨に浸りながらの歩行も、暫くで“通行止め”の個所に合流した。 此処からは、通い慣れた路である。(五代の尾根を観察しながら・・・)
【追記】 今回は、堂が森〜二の森を辿ったが、登山口からだけを比べると他のルートより簡単に歩く事が出来る。しかし、林道の通行と登山口までの行程が余分なので、時間的には少々余分に見ておく必要がある。
この道の薔薇はすごいじょ! 絶対、鎌は必要よ!
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