藪漕ぎの楽しみ

 

     

 

 丸滝の尾根

 

【アクセス】

 石鎚スカイラインの途中にある、展望所の駐車場のトイレ脇が取りつきだ。

 

【丸滝尾根登頂計画】(2000年10月7日)

 石鎚スカイラインを通るたびに、気になる尾根があった。それが、丸滝尾根だ!

しかし、その丸滝尾根の路だった(?)長尾道は、スカイラインの出現により壊されてしまった。その長尾道の上半部である、丸滝に続く尾根を辿ってみたくなった。

 駐車場の上のトイレ横に、相応しくない大きな案内板がある。何故、こんな所に要るのか不思議に思うのは、私だけなのだろうか?

 春先に此処を昇ろうと、10mと進むか進まないかで“ハチの先制攻撃”に遭う、気おされ敗退の憂き目にあったのも、今となれば良い思い出だ。

 

 

 

さあ・・今日も藪との格闘へと、突入である。尾根を行けば、路はある筈・・が、踏み跡さえ消えているではないか、「こんな筈では無かった少し前までは〜」である。だが、少しも慌てることはない。スカイラインと、右手の金山谷に迷いこまないように尾根を辿ればいいのだ。

 

 

  

先人が歩いたであろう踏み跡も今は笹に覆い隠されていて、所々で出合う、色褪せた目印に導かれるように、ピークを踏む。未だこのあたりは紅葉には、時期尚早か?しかし、こんな大自然に抱かれての山行なら、どんな労苦も厭わない。笹の斜面の、登行の辛さも丸滝のピークに着く頃には喜びに変わっていた。

 

 

 

 

 

 が、丸滝の頂きには何も無かった。蜜藪に覆い隠されて三角標識さえも探し出せなかった。

 

 

 

 石鎚の峰を背にし、尾根を辿るうちにやがて、前方に丸滝の小屋と断崖が見え隠れし始めた。そして間もなく、今日のルートを一望の元に振り返る場所にでた。いきなりの土小屋〜筒上への縦走路との出会いだった。

 

足下に“りんどう”が迎えてくれた。

 

 

 

 

 丸滝山の手前からの藪は笹というより小竹という感じで、普通の藪ならちょっとした分け目とか、獣道みたいなのがあるけど、かきわけようにも乗り越えるしかない。しんどかったじょ。でも、縦走路との突然の出会いは最高 (^◇^)

 

【余談】

 帰路、いつもの立ち寄り先の茶屋で、土佐弁の女性(二人連れ)の話では「先の、行方不明の男性の捜索は難航している」らしい。又、石鎚の頂上付近は「紅葉の盛り」で一杯の人だが、私達が丸滝尾根を歩いた等〃話をすると「あそこだったら、人に会わないでしょう」・・少ししか違わないのにネ