藪漕ぎの楽しみ

 

     

 

【堂が森〜相名峠〜保井野登山口】(2001年12月18日)

 

 

 

 

 

 

 

 以前、堂が森で出会った人から、尾根道のことを聞かされていたので,保井野からの道を辿り青瀧山へと登った。その時に、堂が森から青瀧に伸びる藪の中の稜線上にある相名峠に、はっきりと踏み跡が続いている事を確認し、その機会をうかがっていたのだ。

 

 

 

 堂が森へは、梅が市の登山道が尾根添いの道に変わったことにより、保井野登山口を利用することが多くなって来た。私たちのように“山の会に所属しない”無所属の者が、ガイドブックや書籍や、あるいは近頃流行のhpからの情報だけで歩くのは困難を伴う場合がある。今日の下山路の、ルートがそうであるのか?そうでないのか?・・・結果が出るのに、そんなには時間を要さない

 

 

 

  兎に角、実行あるのみだ。霧氷と雪に覆われた堂が森を後にして、笹原の分岐を“梅が市”へと分かれる。そして、 “今や廃道間近の旧道”の分れで、小休止とした。暫くすると、堂が森から降ってくる人がいる。「何処で休んでいたんだろう?」・・・年配の男性一人、ご婦人二人のグループだ。頂上で逢わなかったのは、風を避けて中休していたらしい。私たちも、後を追うように出発だ。小さなピークを巻くように超えると、笹の急斜面に入る。前方には、これから辿るであろう“青瀧への稜線”を垣間見ることが出来る。

 

 

 

 先行のグループに“直ぐに追いつくだろう”と降りる。・・すると、後ろのほうで“ウワァ、キャァ”である。同行者は、うっすらと雪の着いた笹の斜面の “格好の餌食”となってしまった。

 

  

 

 滑り易い笹の急斜面は、やがて尾根を別れて“梅が市”へと降って行く筈だ。そこが尾根道(これから辿る)の分岐になる。と、左手にテープ発見である。その右手には笹の斜面と、遥かに青瀧への稜線が確認できる。しかし、笹に分け入ると “踏み跡は微かにある”程度だ。しかし、尾根ははっきりしているし、迷う個所もなく歩く事が出来る。右手には、堂が森と、朝方通った登山道に沿って保井野集落に注ぎこんでいる谷が臨まれる。

 

 

 痩せ尾根を過ぎて小ピークを過ぎると、急斜面の降りとなった。相名峠は間もなくだった。ここは、以前と同じ雰囲気を漂わせていた。“ほっと、ひと息つくことができる”独特の雰囲気の場所だ。小休止の後、保井野に向けて下山開始。路は・・いや踏み跡は、植林の間や自然林の間を大きく蛇行しながら降っている。そして、植林の間の路は、谷へと消える。

 

 

コーヒータイムの後、右岸へと谷を渡って続く路を探して下山の途に着く。朝方出発した、保井野登山口へは1ピッチだ。